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1993年のオーストリア・モーツァルト №11〈ザルツブルク №3〉
1993年7月、転職のはざまに2週間の自由(失業)期間ができて、これはチャンス。リュックを背負ったエコノミーな個人旅行で、憧れのオーストリアへ行きました。
今年はちょうど30周年、当時はスマホはもちろんなく、携帯電話すら一般にはまだ普及していなかった時代。世の中随分変わりましたね。
旅行中の日記がこの『旅日記』の元ネタです。写真も交えて旅のあれこれを思い返しながらつづっていきます。そんな、よしなしごとにお付き合いいただければ幸いです。
ザルツブルク♪ №3(ホテルがなかなか見つからない)
1993(平成5)年7月12日(月)
頭の中の地図を頼りにホテルを目指す。ところがどうも行き着けない。たぶんこのトンネルの向こう側らしいけれども車専用である。(※1)
左右に歩道トンネルがあって、向かって左側にはいったところどんどん方向がそれていくので引き返した。雨も止まないし嫌になってきた。
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左側にはカフェ、正面の建物はレストランのようです
看板の文字、STERN(シュテルン)は星、BRÄU(ブロイ)はビール醸造所の意味
星のマークにはさまれた真ん中に「KAISER(カイザ) BEER(ピア)皇帝ビール」の白抜き文字が
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シュテルンブロイ・レストランの入り口と窓辺
おいしいビールが飲めそうですが残念ながら入りませんでした
右側もきっと同じことだろう、と思ってトンネルのことは一旦あきらめて先へいった。(※2)
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旧市街地の「ゲトライデ通り」のたくさんの観光客
少年モーツァルトがはしゃいで駆け回っていたことでしょう
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M:マクドナルド、FRISEUR(フリズアァ):床屋、FOTO OPTIK(フォート オプティク):写真 光学、NORDSEE(ノァツゼェ):北海?
AUSTRIA TABAK(オーストゥリア タバク):タバコ、CAFE(カフィ):カフェ、GLASEREI(グラァゼライ):ガラス あとは小さくて読めません!
2、30分もうろうろしたがやっぱり分からない。で、近くの店のおばさんに聞いたところやっぱりトンネルの向こうにあることがわかった。(※3)
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観光馬車がよく走っていました この馬車、御者が女性のようです
正面の案内板には「MOZART SERENADEN GOTISCHER SAAR(モーツァルト ゼレナーデン ゴティシャ ザール)」の文字 つまり
「モーツァルトのセレナーデ ゴチック教会」このコンサートへは私も行きました
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教会コンサートへも行って私もモーツァルトの音楽を聴きました
とすれば右側の歩道トンネルに違いない。やっと向こう側へ出ることが出来てホテルもすぐに見つかった。(※4)
――つづく――
※1 スマホもない時代、目的地に行くには、紙の地図やその記憶、住所地番、人に聞くなどのアナログ情報が主でした。
※2 記憶ちがいで、メンヒスブルク山のトンネルのこちら側かもしれないなと思ってあたりをうろうろしました。
※3 ホテルの名まえを言ったら即座に「トンネルの向こうがわよ」と返答がありました。もっと早く聞けばよかった。
※4 旅行社のTさんに日本から2泊分を予約してもらっていた、HOTEL NEUTOR:ホテル・ノイトール(又はノイトア)。NEUは、NEW。TORは、ドイツ語で「門」とか「出入口」、英語で「岩山」。たぶんどちらかか、両方にちなんだ命名と思います。トンネルがあるメンヒスブルク山は岩山です。
今回、ふと連想したのが神戸三宮にある「トアロード」(旧、三宮筋通)。京阪神在住の人にはおなじみの、旧居留地と山手を結ぶ南北1キロメートルほどの通りです。名前の由来には沿道にあった「トアホテル」など諸説あり、その「トア」にも「ドイツ語説」「英語説」があるそうです。(ウィキペディア)
※5 今回、ドイツ語の読みと翻訳は、おもに「google翻訳」を参考にしました。
※標題画像は、モーツァルト生家の看板です。
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