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1993年のオーストリア・モーツァルト №19〈ザルツブルク №11〉

1993年7月、転職のはざまに2週間の自由(失業)期間ができて、これはチャンス。リュックを背負ったエコノミーな個人旅行で、憧れのオーストリアへ行きました。
今年はちょうど30周年、当時はスマホはもちろんなく、携帯電話すら一般にはまだ普及していなかった時代。世の中随分変わりましたね。
旅行中の日記がこの『旅日記』の元ネタです。写真も交えて旅のあれこれを思い返しながらつづっていきます。そんな、よしなしごとにお付き合いいただければ幸いです。

ザルツブルク♪ №11(ミラベル宮殿コンサートを観る)

1993(平成5)年7月13日(火)つづき

 ヨーロッパは緯度のせいか夜遅くまで明るい。7時半ごろホテルを出てミラベル宮殿へむかう。開演前、カナダ人とアメリカ人がご近所さんのあいさつを僕のそばでしている。

 〈ザルツブルク コンサート〉
ミラベル宮殿コンサートのチケット半券とフライヤー
(左上)SALZBURGER SCHLOSSKONZERTE(ザルツブルガ― シュロスコンサート)
ザルツブルク宮殿コンサート 
EINTRITTSKARTE(アイントゥリッツカルテ)入場券・チケット
Nr. 13281(ヌンマー ドラィ-ツェーン-タウザンㇳ ウンㇳ  ツヴァイーフンダーㇳ-アイン-ウント-アハトズィッヒ)第13281号
Schloß mirabell(シュㇻス ミラベール)ミラベル宮殿(以下来歴の記載です)
(最下行)Titlseite:Die Prachtstiege im Schlosse Mirabell in Salzburg.
(ティートゥㇽザイテ:ディー プラハシュティーゲ イㇺ シュロッセ ミラベール イン ザルツブルク)
タイトル ページ(右の扉頁): ザルツブルクのミラベル宮殿の壮大な階段。

 ヨーロッパから見れば確かに近所同士に違いない。大入りで様々な人種の顔がある。ラテン系とアメリカ人が多いようだ。日本人も若い女性の三人連れがいた。

〈ザルツブルク コンサート〉
ミラベル宮殿コンサートのプログラム(※1)
(左ページ)SALZBURGER SCHLOSSKONZERTE(ザルツブルガ― シュロスコンサート)
ザルツブルク宮殿コンサート
DIENSTAG, 13. JULI 1993(ディンスターク ドゥライ-ツェーン ユーリ ノインツェーン-フンダ-ドライーウンㇳ-ノインツィッヒ)1993年7月13日火曜日
20.30 UHR(ツバンツィッヒ プンクトゥ ドライ ヌーㇽ ウーア)午後8時30分
SCHLOSS MIRABELL,MARMORSAAL(シュロス ミラベール、マㇽモアザール)
ミラベル宮殿 大理石の間
***
SALZBURGER MOZARTSPIELER
(ザルツブルガ― モーツァルト シュピーラー)
ザルツブルク・モーツァルト合奏団
LEITUNG LUZ LESKOWITZ
(ライトゥング ルス レスコヴィッツ)
指揮:ルッツ・レスコヴィッツ(兼第1ヴァイオリン)
以下、楽団の紹介が続きます「このアンサンブルは、モーツァルテウム管弦楽団 教授ヨーゼフ・シュナックスナーデルが率いていました。云々……」

(右ページ)PROGRAMM(プㇿグラム)プログラム
Divertimento in D-Dur,KV 136(ディヴェルティメントー イン デー-ドゥーア カー-ファオ アイン フンダ ゼック-ウンㇳ-ドライズィッヒ -
ディヴェルティメント(喜遊曲) ニ長調 KV(ケッヘル)136
"Salzburger Sinfonie"
(ザルツブルガ― ズィンフォニー)「ザルツブルク交響曲」
Konzert für Violine und Streicher in D-Dur, KV211(コンツェルト フィァ ヴァイオリーㇴ ウンㇳ シュトライヒャー イン デー-ドゥーア カー-ファオ ツヴァイ-フンダ-エㇽフ)
ヴァイオリン(と弦楽のための)協奏曲(第2番)ニ長調 KV(ケッヘル)211
Solist: (ゾ―リスㇳ)ソリスト
**Pause**(パウゼ)休憩
GIOVANNI BOTTESINI(ジオヴァンニ ボッテズィー二)
ジョバンニ・ボッテシーニ(イタリアの作曲家・コントラバスの名手)
Elegie für Kontrabaß und Streicher (エレギ フィァ コントラバス ウンㇳ シュトライヒャー)
コントラバスと弦楽のためのエレジー
Serenade in G-Dur, KV525 "Eine Kleine Nachtmusik"(ゼ―レナデ イン ゲー-ドゥア カー-ファオ フィンフ-フンダ フィンフ-ウンㇳ-ツヴァンズィッヒ "アイネ・クライネ・ナハトムズィーク” )
セレナーデ ト長調、KV525 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク(小夜曲)」



 コンサートはヴンダヴァ―ル!(ワンダフル!)鳴りやまない拍手にこたえてアンコールのかわいい曲が演奏された。

〈ザルツブルク コンサート〉
ミラベル宮殿コンサートでの素晴らしい演奏に魅了されました
ルッツ・レスコヴィッツさん(左)ほかの演奏者(※2)
カメラの日付は日本時間のまま14日になっていますが現地は13日の夜です

 帰り道、照明に浮かんでいるお城や宮殿、そして川の左岸の夜景などをずいぶん苦労して写す。酒場に入ろうか、でも勇気がない。まあ良い、明日にしよう。

〈ザルツブルク コンサート〉
夜、ミラベル宮殿が灯りに照らされて夜闇に浮かぶように見えます
〈ザルツブルク コンサート〉
夜のミラベル宮殿(左手)と同庭園と森
ドーム、尖塔とザルツブルク城のライトアップです
コンサートが終わった余韻のなか三々五々帰途につく人たちも
〈ザルツブルク コンサート〉
ミラベル宮殿コンサートからの帰り道の夜景
旧市街の建物、ドーム、教会の尖塔、お城などに照明があてられていました
ザルツァッハ川に浮かんで揺れる灯りも情緒があります

 ホテルにもどり、ボーイさんに頼んでビールを一本のむ。ああ美しい街よ。感激の日々よ。

――つづく――

※1 ドイツ語のアルファベットについて。

ドイツ語アルファベット(ドイツごアルファベット)は、ドイツ語を書き表すために使われる字母で、ラテンアルファベット26文字に、ウムラウトの付いた3文字(Ä, Ö, Ü)及びエスツェット(ß)を加えた30文字である。日本では独字(どくじ)とも称された。

ウィキペディア

※2 当時は、さほど演奏者の知識もなく、ただ素晴らしい演奏を楽しんだだけでした。メンバーの入れ代わりはあるでしょうが、現在ザルツブルク・モーツァルト合奏団は世界中で演奏活動をされています。ルッツ・レスコヴィッツさんは、何度か日本にも来られてマスター・クラスの指導や、東日本震災犠牲者の追悼コンサートなどをされました。また、ほかの方も演奏や教育でご活躍されていることが、WEBを検索して分かります。
LUZ LESKOWITZ(ヴァイオリン)
JOSEF SABAINI(ヴァイオリン)
EDUARD OKOUN(ヴァイオリン)
YVIETTA MATISON(ヴィオラ)
INGEMAR BRANTELID(チェロ)
METTE HANSKOV(コントラバス)

岩手)ストラディバリウスで追悼コンサート 11日:朝日新聞デジタル (asahi.com)
島村楽器グランフロント大阪店 過去イベント ~2015年~|島村楽器 グランフロント大阪店 (shimamura.co.jp)

※ この記事の写真の撮影カメラについて
 当時は、オートフォーカスの一眼レフ(もちろんフィルムカメラ)が普及した時期でした。「キヤノン"EOS"」をこの旅行に持参して撮った写真が、この記事でお見せしているものです。フィルムと印画紙は「Kodak」です。



※標題画像は、モーツァルト生家の看板です。

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