1993年7月、転職のはざまに2週間の自由(失業)期間ができて、これはチャンス。リュックを背負ったエコノミーな個人旅行で、憧れのオーストリアへ行きました。
今年はちょうど30周年、当時はスマホはもちろんなく、携帯電話すら一般にはまだ普及していなかった時代。世の中随分変わりましたね。
旅行中の日記がこの『旅日記』の元ネタです。写真も交えて旅のあれこれを思い返しながらつづっていきます。そんな、よしなしごとにお付き合いいただければ幸いです。
ザルツカンマ―グート♪ №12(ハルシュタットをめざして)
1993(平成5)年7月18日(日)午後
ふもとの駅に戻って、売店で絵はがきを3枚買った。ハルシュタットをめざしてバス停へ向かう途中、教会近くの売店で大判の地図を買った。
12時15分のバスに乗った。15分ほどで乗り換えのバス停に停まった。待っている間に大阪弁を話している日本人の一行5人連れがいたので年長の人に「こんにちは」と気軽な感じで声をかけた。(※1)
聞いたところによれば、ウィーン在住の夫婦と息子さん、それに知人の神戸在住の姉弟とのこと。
僕がハルシュタットへこれから行くと言うと、とてもいい所だと教えてくれた。話によると、いまからウィーンの自宅へ帰るつもりだったらしい。
ところが奥さんと三人であれこれ話しているうちに、ハルシュタットへ行く時間はあるし、ウィーンでの夕食は外食になってもかまわないし、あの姉弟にもいい街を見せたい……。
ということで、いっしょにハルシュタットへ行くことに決まった。(※2)
――つづく――
※1 この旅で日本人と最後に話をしてから数日たっていたので、少し日本が、日本語が恋しくなっていたのでしょう。ましてや大阪ことばが聞こえたので懐かしかったのです。
※2 神戸の姉弟に見せたいということもあったでしょうが、予定を変更までして、初対面の人間に同行していただくとは。なかなかないことと思い感謝しました。
※標題画像は、湖畔の街ハルシュタットです。
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