1993年のオーストリア・モーツァルト №28〈ザルツカンマ―グート №1〉
1993年7月、転職のはざまに2週間の自由(失業)期間ができて、これはチャンス。リュックを背負ったエコノミーな個人旅行で、憧れのオーストリアへ行きました。
今年はちょうど30周年、当時はスマホはもちろんなく、携帯電話すら一般にはまだ普及していなかった時代。世の中随分変わりましたね。
旅行中の日記がこの『旅日記』の元ネタです。写真も交えて旅のあれこれを思い返しながらつづっていきます。そんな、よしなしごとにお付き合いいただければ幸いです。
ザルツカンマ―グート♪ №1(バスでザンクト・ギルゲンへ行く)(※1)
1993(平成5)年7月16日(金)午後
重いリュックを背負いバーン・ホフ(中央駅)近くのレンタカーの店2件(バゼットとハーツ)へ入ったが、小型(ミニとエコノミークラス)の車が満車で、普通車だと2日で2万円かかると言われてやめにした。それでバスで行くことにした。
車で行けないとなればリュックはとても重い。どうせまた一泊してここに戻ってくるのだ。必要な荷物だけを小さい鞄に詰め替えて残りは駅のコインロッカーに預けようと思った。ところが、リュックのフレームがロッカーの奥行より長いので無理なことがわかった。
で、荷物預かり所を探してそこのおじさんに20シリング渡して預かってもらった。いつもの昼食のコーラとハンバーガーを摂って、バーン・ホフ前の7番バス停から13時15分発のに乗った。2時頃ザンクト・ギルゲンの街に着いた。(※2)
――つづく――
※1 ザルツカンマーグートは、ザルツブルク郊外の湖沼地帯で美しい山や湖、湖畔のかわいい街が点在します。
※2 ザンクト・ギルゲン(聖ギルゲン)は、ヴォルフガンク湖のほとりにある街で、ザルツブルクからザルツカンマーグート地方への入り口です。
アギディウスはカトリック教会 で崇敬される聖人で、ギルゲンのラテン語読みになります。
※3 ここはモーツァルトの母マリアの出身地です。また、モーツァルトのお姉さんナンネルは、結婚してここに住んでいましたので、それにちなむ店もあります。
※標題画像は、湖畔の街ハルシュタットです。
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