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何故おばあちゃん達は派手な柄の服を着るのか?
こんにちはMiaだ。
皆さんはおばあちゃん達が花柄やよくわからないパターンの入った服を着てることを街中で見たことがあるだろうか?
皆示しを合わせたかのように柄の入った服を着ている様子を見て不思議に思った経験が誰にでも一度はあると思う。
結論から言うと、あれは今から約半世紀前年前起きた戦争が関係している。
戦争といえば「兵器を使用し、最先端の科学を手にしているものが戦争の主権を握る」というのが一般的な認識だと思う。しかし、実際にはオカルトめいた世界でそれは行われていた。呪い、魔法、政府達はそれを表沙汰にはしないが、戦争の主な攻撃は魔法によるものだった。いかにして優秀な魔法使いを国として抱えるか、それが戦争に勝利する鍵だった。
魔法といえば本場である西洋が強いと思うのが普通だが実はそれは間違っている。魔女狩りがあった時代、西洋に比べ魔法に関して寛容だった日本は西洋の魔女達にとって格好の隠れ蓑だった。そして、海を渡り日本に移り住んだ彼女たちは日本お抱えの魔女として戦火の下で活躍した。
単刀直入に言えばあの派手な服装は魔女として活動する際に羽織る服装の名残なのだ。もしくはそれを模したもの。そう、現在派手な服装をしているからと言っても魔法使いであるとはかぎらない。
昔、戦争で活躍した魔女達は国の英雄だった。しかし、近代化にともない魔法使いが日本に集まった現在、強力な魔法を有しているのは日本だけとなった。また世界の方針として「魔法を抑止力や外交の材料として使ってはならない」「魔法の存在を知る者は各国政府の上層部に限る」という戦争後締結された国際魔法条約により魔法を表沙汰にはできなくなった。止む無く国全体に記憶消しの魔法がかけられた。
そして現在の彼女たち、派手服おばさんたちは英雄として扱われた魔法使いを子供の頃に見ている。一部のおばさんはそれに憧れていた潜在的記憶が蘇り、それを模した服を着ていると考えられている。
今となっては魔女達はみな引退し、現役の魔女達は活躍の場を失いひっそりと暮らしている。
地元になぜか潰れない「おばさん専用の服屋さん」としか言えない、はっきりとした単語で形容することはできない店があると思う。あれは、魔法使い専用の店なのだ。防衛として魔法を使うことは禁じられていないため、有事の際にいつでも魔道具が調達できるよう都市部から郊外にも多くの店舗が出店されている。店が繁盛している様子がないのにいつまでも潰れないのは安定した供給を保てるよう、政府から助成金が出ているためだ。
B級の魔法使いが引退すると開く場合が多い。
現在の魔導階級ごとの解説、柄によるマナタイプの特徴、魔言繊維についてもいつか書こうと思う。
それでは、水面に映る月が知らせる猜疑の世界に隠れた本当の世界へ。
Mia Olive Ernie.