上手くいってる人を見た時に比べないための思考
以前「自分ではどうしようもないことを消化する思考」という記事を書いた。
日常を過ごしていても仕事をしていても、想定外のことって本当にたくさん起こるし、「自分ができることをしよう」という姿勢でいたとしても、理不尽なことも正直ある。(しかもよくある。)
毎度毎度そういうことに振り回されてしまうと、身も心も持たないので、
「自分ではコントロールできないどうしようもないことをどう捉えて、どう消化していくか」という話をしてみた。
(短気でカリカリしやすい人(笑)は、ぜひ見てみてほしい。)
その続編というわけではないが、今回は他人を羨む気持ちをどう消化していくか、というお話を。
私は副業を始めようと思った時にXでの投稿をはじめた。
そこからWeb上で友達ができたりコミュニティーに入って繋がりが広がったりもしたし、今でも学ぶための情報はX経由で得ているので、非常にお世話になっている。
ただ、このXというのが、なかなか厄介なもの。
何が厄介かと言うと、成果報告だ。
「お仕事の依頼をいただきました!」
「月収〇〇万円達成しました!」
こんな報告を見て、
「すごい!」
「おめでとう!」
と思う気持ちも、もちろんみんな少なからず持っている。
また、自分の調子の良い時には、他人の成功も素直に喜べたりもするが、問題なのは自分が上手くいっていない時。
「この人はあんなに上手くいってる‥」
「あの人もまた受注額伸びてる‥」
「それに比べて私は‥」
と、ついつい自分と比較してしまう。
「周りと比べても仕方ないから、過去の自分と比べるのがいいよ!」という世に出回る正論を参考にして、少し気持ちが落ち着くものの、
「でもやっぱり‥」と結局モヤモヤしてしまって、なかなか気持ちを消化できない人も多いのではないだろうか。
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また、どうしてもそういう情報を見ると比べちゃうから
「SNSを見ない」
という選択をする人もいるが、これも正直あまりおすすめできない。
なぜかというと、結局意味がないから。
もちろん「SNSを見ない」という対処で情報から距離をとって、一時的に気持ちが軽くなることはあると思うけど、
何かの拍子にSNSを見てしまった時や、想定しないシチュエーションでそういう情報を見てしまう・知ってしまうと、結局モヤっとする。
情報を得るためにいろいろ検索していたらXに辿り着いて、見たくもないのに目にしちゃったり、
仲のいいWebの仕事をしている友人と話していた時に、ふと誰かの話になって、その人が上手くいっていることを知ってしまったり。
そこからちょっと気になってSNSを開いちゃったりしようもんなら、もう止まらなくなる。
今まで抑えていたものが爆発して、あれこれ見てしまって結局落ち込む。
ある程度、収入が増えている人であれば、Xやコミュニティーの情報共有ツール(DiscordとかLINEとか)を見なくても、ステップアップしていけるかもしれないけど、
駆け出しの時や、これから安定させていきたい時は、Xは学びを得られる場でもあるので、なかなかバランスが難しいところ。
だから、「見ない」というやり方は、本当に100%できればいいけど、そもそもあんまりできないよねって思ったりするわけです。
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何を隠そう、私もそんな気持ちをずっと抱えていたし、コンサルをはじめてからも気になってモヤモヤして、眠れはしたけど(したんかい)ずっと気持ちがどんよりしているような時もあった。
ただ、2つの考え方を知ってから、すごく気持ちが楽になった。
比較する気持ちがなくなったわけじゃなくて、今でもたまに周りが気になっちゃう時もあるんだけど、そういう妬みを消化する思考が身について、すごく気が楽になった。
その考え方は、この2つ。
その人も努力して得た結果だと受け止める
仲間が増えた&相性だと捉える
ひとつずつ解説します。
その人も努力して得た結果だと受け止める
私は個人事業をはじめて3年以上経つ。
その頃からXや、私が参加しているcodolifeというコミュニティーで知り合った人・つながりを含めていろんな人を見てきた。
だからこそ言えることは、収入や自由な時間を手に入れている、いわゆる「成功している人」は、総じて地味なことをちゃんとやっている。
仕事がたくさん取れている人は、取れるようになるまでたくさん営業をして、たくさん失注をして、でもその経験を活かしているからそうなれている。
仕事で成果を出せている人は、成功の2倍も3倍、なんなら10倍ぐらい失敗して、でも諦めずに向き合うからこそ成功率を上げられている。
発信で目立っている人は、目立つようになるまで、フォロワーが少ない時期からコツコツコツコツ発信を続けている。
楽な道を辿って、人が羨む成果をあげている人は、いない。
もしかしたら、一時的に実力以上の成果を得ている人もいるかもしれないけど、数ヶ月後にその人が活躍し続けている可能性は、低い。
個人事業は、ちょっとコミュニケーションが上手かったり人に取り入るのが上手だったりすると、一時的に成功しているような状態を作ることはできるけど、その状態を「維持する」ためには自力が必要だ。
だから結局、地道な努力が必要。
Xにはいい部分しか書かないから、苦労なく成功しているように見えるかもしれないけど、苦労せずに会社員の収入を超えたり、維持している人はほぼいないから、その背景にも目を向けられるようになると、妬みが賞賛になる。
「すごいな」
「この人もがんばったんだな」
「よし、私もやろう」
こんな前向きに思える時ばっかりじゃないかもしれないけど、成功している人の裏側には必ず地道な努力があるから、そこは忘れず捉えられると、悲劇のヒロインモードからは抜け出せるかもしれない。
羨む気持ちは憧れの裏返し。
落ち込んだり妬んだりマイナスに気持ちを向けるんじゃなくて、自分もそうなりたいのであれば、そうなるために自分の行動を変える。
結局自分が変わって何かができるようにならないと自信は持てないから、他人を上手くガソリンにして、自分の人生を進めていこう。
仲間が増えた&相性だと捉える
これはあまりイメージが湧かない人も多いかもしれない。
どちらかと言うと、クライアントワークというよりはコンサルをしていて感じることだったりするので、当てはまる人は少ないかもしれないけど、ちょっとだけお話しさせてほしい。
私は2022年の8月から「リムラボ」というLINEのコンサルを始めた。
LINEを学ぶスクールは、大手以外にも私のように個人でコンサルをやっている人が当時から何人かいた。
Xで無料のプレゼント企画をやったりコミュニティーでセミナーをして集客をして、説明会や個別相談会をしていろんな方とお話をするけど、当たり前に、選ばれる時もあれば選ばれない時もある。
ご丁寧に「〇〇さんのコンサルに入ることにしました!」と報告をしてくれる人がいたりもして、自分の力不足だということは重々わかっていても、地味に落ち込む。
悔しい
悲しい
情けない
自信を失う
私はいちいち大袈裟だから、今までに自分のことを選んでくれた人がいたこともそっちのけで、結構落ち込む。
「こんな私がコンサルなんて身の程知らずだ」
「やめた方がいいかもしれない」
「選んでくれてる人に申し訳ない」
こんな気持ちになったことは、一度や二度じゃない。
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ただ、狭いLINE界隈だから、選ばれたコンサルのオーナーを知っていることも多いけど、大体がいい人。
だから、その人の選択を否定する気は全然ないんだけど、ただ自分の力不足が悔しくて、「選ばれなかった」という事実が悲しくて、悶々とした日々を過ごしてしまうことがよくあった。
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何か問題が起きた時、私は大体ググることからはじめる。
このモヤモヤを解消するヒントがないかとその日も検索して表示された記事を手当たり次第読んでいたんだけど、
いわゆる正論的な記事がたくさん並ぶ中で、ひとつ心を動かされた記事があった。
(残念ながら、改めてそのページを見つけることができなかったので、記憶を呼び起こしながら書いていきます。)
その記事に書いてあったことはざっくりこんな感じ。
同じ目線で教えられる人がいることは幸せ
困っている人がたくさんいると、自分ひとりでは対応しきれない
他に教えられる人がいるなら、最終的に良い状態になれる人が増える
同じ目線で教えられる人がいない場合は育てることからはじめなきゃいけない
同志がいることはありがたいこと
自分の苦手な相手・スキルはそちらに引き受けてもらえばいい
こちらが得意な相手・スキルはこちらで対応すればいい
そうすれば自分のストレスも減らせるし、幸せになれる人も増える
自分が選ばれないことが悔しくて、そこに執着していた私には目から鱗の内容だった。
確かに、同じLINEといえども、コンサルやスクールそれぞれに色がある。
その中には、私が苦手な部分に特化したようなものもある。
例えば、私はライティングが自己流なので、ある程度の添削はできるけどそこまですごく自信があるわけではない。
ここで、私が「ライティングを勉強して教えられるようになる」という選択肢もあるが、他に得意な人がいるのであれば、そちらで学んでもらうという選択肢もある。
また、私はオンラインの営業が中心で、異業種交流会には行ったことがない。
交流会で直接経営者に出会って仕事を得る方法が合っている人には、そういう営業方法をメインで教えているところの方が、きっと合う。
全部全部自分でやらなきゃって思うと、終わりがないけど、今の自分で力になれる人もいるから、それをふまえて入ってもらうのであれば、できないことがあってもコンサルはできる。
そうなると、ライティングに特化して学びたい人や交流会を中心に営業したい人には、むしろ選ばれない方が、自分にとっても相手にとっても良いって考え方もあるな、と。
そもそも、自分で独占する思考が浅はかで、
コンサルをやっている理念も「LINEのスキルで自由になる人を増やしたい」だから、そういう人が増えれば、自分のところであろうと他のところであろうと、手段はなんでもいいんじゃないか。
そう思えるようになった。
そこからは、選ばれないこと自体はやっぱりちょっと残念な気にはなるけど、
相性もある
マッチングだ
学んで人の力になれる人が増えるのはいいこと
と捉えることができるようになって、だいぶ気が軽くなった。
人と比べてしまうこと自体は、きっとなくならない。
いつだって調子良くいられるわけじゃないから、誰かを見て悔しかったり羨ましかったり落ち込んじゃったりすることも、これからもあると思う。
ただ、結局目を向けるべきは、「いかに自分の人生を動かすか」だけ。
その人みたいになりたいって自分が思ってるんだって気づきを得て、そうなるための行動をする。
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誰かを見て落ち込んでしまう時は、
その人も努力して得た結果だと受け止める
仲間が増えた&相性だと捉える
ぜひ思考の片隅に置いておいて、いざって時に思い出してみてください。
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