『弱キャラ友崎くん』妄想 Lv. 173.0 願望としての妄想
本投稿は、屋久ユウキ著『弱キャラ友崎くん』、小学館
および、テレビアニメ『弱キャラ友崎くん』の妄想です。
本投稿のシンプルなルール
・私の知識における現時点での日南葵についての完全な妄想
・現時点でアニメの放送は11話
・原作9巻までのネタバレがあるので嫌な人は見ないこと
今まではアニメ『弱キャラ友崎くん』4話までの妄想を投稿してきたのだけど、今回はいきなりレベルが上がってLv. 173.0となりました。
アニメ放送の最終話を目前にして、私の中の日南の妄想を一度吐き出しておかないと5話以降の妄想がやりにくくなりそうなのと、やっぱりやりたいと思った時にやったほうがいいよねって思ったからです。
はじめに言っておきますが、原作は通して読んだのはまだ1度だけです。部分的に読み返したりとかはしているけれど。
ですので、今後も妄想を展開していく過程でLv. 173.0から.01へと再構築されていくと思います。この投稿については完全なる妄想ですので、そこを踏まえて、ネタバレしてもいいよって方だけお読みください。
読むなら早くしろ、でなければ帰れ。
ごめんなさい言いたかっただけです。
妄想の核心
「日南葵も一人の女の子である」ということ
まずはじめに原作9巻のラスト部分(いきなりネタバレですよ?大丈夫?帰るならいまよ?)にて、「日南はプレイヤーとして日南葵から、友崎へとキャラクターを変えて育て、攻略法の正しさを証明しようとしている」ということがわかったわけだけど、私はこれについては真実の一部かもしれないが全てではないと考えている。
たしかにそうすれば攻略法の正しさは証明できるだろう。でもそれは、友崎でなくてもいいのではないか?あえて男性を選ぶ必要性はあるのか?同性の方がより分かりやすいのではないか?
もちろん、この操作するキャラクターを変えるということを思いついたのがnanashiとNO NAMEのオフ会の時だというのは間違いないと思うので、その時の相手である友崎を選んだというのも納得できそうではある。
でももっと単純な理由がある。それは、友崎、というよりnanashiのことが好きってことだ。(妄想ですよ?)
プレイヤーとキャラクター
そもそもプレイヤーとキャラクターという表現。友崎はキャラクターとして人生というゲームをプレイし、日南はプレイヤーとして一歩引いて人生というゲームをプレイしている。たしかに夏休み合宿の時の水沢の言葉もそういう表現で、一歩引いたところで見ているから自分は傷つかないと言っている。それを日南に当てはめると確かにそう考えることができるだろう。しかし、そこにはプレイヤーとしての日南葵しかいないのだろうか?キャラクターとしての日南葵は存在しないのか。いや、するはずである。操作するキャラクターを友崎に変えるというのなら、もともと操作していたキャラクターは日南葵であるはずだからだ。
ここでプレイヤーとしての日南葵を「仮面の葵」と呼ぶ。そして仮面の葵に操作されている日南葵は「素顔の葵」とでも呼ぶことにする。
そう、友崎のことが好きなのはこの素顔の葵の方である。
疑問の場面
まず最初にあげられるのは、夏合宿肝試しシーンであろう。友崎のセミファイナルアタックによって驚いてへたりこみ、友崎に抱き起こされてキスするのかと思われたこの部分。この「キスしようとした」のは素顔の葵の方の行動だろう。
これはのちの水沢告白シーンにて、葵にフラれた水沢が本音言って否定されると傷つくなって言葉に対しての日南の「うん」という言葉、これは友崎がキスを受け入れなかったことに対しての実感のこもった返事だったと考えられる。
つぎに、友崎が菊池さんと付き合った後のアドバイス。これは読者が見てもわかるくらいの不適当なアドバイスを与えている。友崎に経験値を与えるため?付き合ってから別れるまでが流れだった?違います。ヤキモチです。
ここで難しいのは素顔の葵の言動が、その後仮面の葵によってうまくカモフラージュされていることである。友崎に迫っておいて冗談ぽくしたり、一緒に行動するのをレクチャーと言ってみたり。
実に高度な技術を備えたツンデレである。
あなたも違うのね
これまで、この「も」という部分を考え、一体誰のことなのだろうと考えてきた。そして、現時点で出した答えが「も」=素顔の葵だ。
日南も本質の部分では攻略とか課題とかのおかしさは認識しているが、仮面の葵の攻略法でないと人生というゲームは攻略できないと考えている。
素顔の葵が肯定される方法はないのか。その疑問は常にあるが答えが出せない状態で、アタファミで常に1位にい続ける友崎なら答えを出せるのかもしれないと、現状では唯一と言っていい、仮面と素顔の境界が曖昧になってしまう相手の友崎ならと可能性を感じていた。その友崎の言葉に期待をしたが、結局友崎はその答えを出すには至らなかった。素顔の葵が自分が正しいと証明できないように、友崎も証明できなかった。やはり仮面の葵のやり方が正しいのだろうという考えにいたった。と私は考える。
原因
仮面の葵が必要となった原因について、つまり動機については、仮面の葵が人生というゲームを重要視していることから考えて、人生において何かがあったと考えられる。
考えるきっかけとして、今身近にいる花火という存在。日南は花火に対して過保護というか過剰に反応する部分がある。(原作5巻・4章)
その花火のような、性格のまっすぐな人物が以前にもおり、その人物に何かがあった時に日南は救うことができなかったのではないだろうか。
人生というゲームを拒絶し、コントローラーを置いてしまった人物がおり、それを救えなかった後悔。この人物については大方の予想通り、いたはずなのに現在存在が確認されていない妹の渚の可能性が一番高い。しかし私の考えでは亡くなったわけではなく、引きこもり状態ではないかと考えている。
アニメ第9話において友崎の家に行った際の階段での日南の表情。これは妹の元気さに自分の妹を思い出してしまったからだろう。
その彼女に人生の正しいやり方を証明したい。また、彼女をそうしてしまった社会への反抗ではないか。
私がこの予想に至ったのはアニメ11話の友崎との決別シーン。花火大会の帰りだという日南だったが、服装が私服だった点。これは指摘されている方もいるが、アニメBD/DVD1巻の特典小説においてみみみ、花火とともに高校1年時に浴衣を着ている描写があるためだ。
実際には花火大会に行っていたのではなく、渚に会いに行っていたのではないだろうか。
ひとりの女の子
この言葉で一人の人物を連想しないだろうか。そう、菊地さんである。友崎視点での彼女は、物事を深く考え、人物については内面を理解しようとし、その言葉によって友崎を何度も救ってきた人物だ。本が好きで他人と深くかかわることはなく、落ち着いて冷静に物事を判断できる思考力。小説家としての探究心も持ち合わせる彼女。しかしそんな彼女も友崎との付き合いにおいては感情をあらわにし、そこに一人の少女としての姿を見せていた。
日南についても同じである。
アタファミにムキになる日南。ハンバーグ(チーズ)を美味しそうに食べる日南。あえて菊池さんを可愛いと思うかどうか聞く日南。ブレーンの作戦に興奮する日南。一人でトイレに行くのが怖いから友崎を呼び出す日南。
あれ?めちゃくちゃ女の子じゃない?
まとめ
お分かりいただけただろうか。日南葵はパーフェクトハイクオリティツンデレヒロインだということを。そう考えてみると全ての行動が可愛く見えてくるのである。二人で出かけ、二人で秘密を共有し、まさにパートナーといえる。二人きりになりたいが過ぎる。
たしかに仮面の葵として仮面に包まれた部分はあるだろう。その原因として上記の妹の話などは考えられる。しかしながら、その部分は実は些細な問題なのだ。われわれ読者、視聴者は、いや人間は、考えすぎなのだ。その小さな謎を追い求めるあまり、真実に気づけなくなってしまっている。
単純な話なのだと、私は気づいてしまったのだ。
あとがき
読んでくれてありがとうございます。
今回は、最初にも書きましたが今までアニメの妄想をやってきた中で、日南について語りたい気持ちがとても大きくなってきて、でもアニメ妄想まだ途中だしな、とか考えてもいたんですが、やっぱりやりたいと思った時にやるべきよねって思いましたので、ならなんとかアニメ最終話が放送されるまでに今の時点での私の考えを出してみようとやってみました。
毎回妄想を書く時には、マインドマップで思考の整理をしているのだけど、今回それも出したらいいじゃないと言ってもらったので下に載せときます。
マインドマップを見てもらえば分かると思うけど、上に書いてる内容があったりなかったりするのよね。それって私の実力不足なところで、文章を書いてる途中でさらに妄想が膨らんでしまって追加しちゃおうってなったり、まとめきれてないってことなんだろうけど、書く内容が変わっていったりしてます。2日くらいかけて書いてるのも原因だろうけどね。日南さんに見られると、もっと文章の書き方勉強しなさいよって言われると思うので頑張って勉強します。
あと、アニメに沿って妄想してる関係で3巻までの内容が多いのが少し気になりますね。この先もっと読み込んで精度上げて行く所存ですので、見守っていただけると嬉しいです。次巻が出るまでにはなんとかします。まだアニメ4話だけどな!つまりほぼ1巻だけどな!
そして感想くれるともっと嬉しいです。ください。よかったよーでもここはこーじゃねー?とかでもなんでも良いです。