日本とは違うオーストラリア~その1
自己紹介
小学校2年生の息子を持ち、オーストラリアで子育て中のあるきらです。
母としての私の色々な経験を紹介しながら、オーストラリアへ子どもを留学させたい方へ情報を発信できればと思います。
質問などは答えられる範囲で、頑張って答えさせていただきます。難しい質問には、できる範囲で調べてから答えさせていただきたいと思います。
また、個人的な観点になることがあることもご了承ください。
オーストラリアの保育園
オーストラリアは基本的に、学校に上がるまで幼稚園や保育園に行く必要はありません。
保育園は1日の保育費用がAU$100を超えるところがほとんどであり、働くお母さんには痛い出費です。それでも、保育園に子供を入れてキャリアを重ねていくお母さんもいれば、子どもが学校に入るまで仕事を一旦辞めたり、パートタイムに切り替えて家庭に入るお母さんもいます。確かに、1日の保育料が自分の1日の給料の半分以上となれば、引かれる税金も考えると手元にはほとんど残らない方も多いと思います。
どの位の保育料がかかるかというと、息子が行っていた保育園の保育料を調べたところ、2024年度の1日の保育料は
0-24か月 AU$169.00
2-3歳 AU$161.00
3-6歳 AU$157.50
政府からの教育補助金をもらったとしても、1日AU$100以上出す家庭も出てきます。そうすると、保育園に預けるメリットが無ければ預けない、という選択をする家庭も出てきます。
私から見たメリット
まずは、自分の事から考えていきます。
母である前に、一人の人間として自分の幸せや達成感なども考えました。
子ども優先にし過ぎて、子どもに過度な期待をかけすぎるのが嫌だったのが理由です。私は私、息子は息子と別に考え、私自身が息子に、自分の理想を押し付けないようにするためです。
私はオーストラリア公認会計士の資格を持っています。息子を産んだ時は、企業会計士として働いており、それなりにキャリアを積み部下も持てるようになっていました。
例えば、保育料が高いということで会社を辞め、息子が小学校に入るまで家庭に入ったとします。そうすると、息子が小学校に入るタイミングで仕事を探し再開しようとすると、せっかく積み上げてきたキャリアは全て振り出しに戻ってしまいます。日本でしたら、年齢的に転職が難しいということがあるかもしれませんが、オーストラリアでは転職に年齢は関係しません。しかし、仕事から離れていた期間の間に、働き方だけではなく、税法や会社法などが変わってしまい、私の場合、仕事に就きにくくなってしまうと考えました。
私の義姉で例をあげてみます。
義姉は看護師登録資格を持って働いていましたが、双子の息子達の誕生と共に仕事を辞めました。理由は保育料が高いから。2人分ですからもっともな判断です。子ども達が2歳になったら働きだそうかなと言っていたけれど、子ども達が2歳になった時には、3歳になってからと言い、3歳になった時には小学校に上がってから、小学校に上がってからは10歳になったらと延ばし延ばしにしていたのです。オーストラリアは看護師登録して職場から5年離れてしまうと1年間、もしくは2年間の勉強のやりなおしと看護師登録のしなおしが義務付けられているようで、結局、義姉は看護師として復活できませんでした。勉強をし直す事が心理的負担になってしまったからです。その後仕事を探しても、看護師としてしか働いたことのない義姉は暫くどこにも雇ってもらえませんでした。結局、介護会社のクリーニングサービスで週1日の仕事に就きました。
オーストラリアを含めた欧米諸国はキャリアを積み上げて、転職しながらステップアップしていく仕組みですから、子どもが手を離れてからの事も考えると、私は仕事を辞めるという選択ができませんでした。折角苦労して取った資格とキャリアを手放すことが出来ませんでした。そのため、私は毎週高い保育料を支払いながらも、キャリアを積むという選択をしました。
息子のメリット
息子は、私たち夫婦にとっては遅く生まれた子どもで、兄弟はいない一人っ子です。その為、保育園に行くことは、息子にとってもメリットになりました。同じ年の子たちと触れ合う機会です。どうやって、食べ物や物、遊具等をシェアするのかを学び、時には喧嘩をし、一緒に笑い、一緒に遊ぶことが出来る楽しい場所となりました。もし、私と二人きりで家にいたら、きっと、つまらなかったと思います。
保育園は、保護者が子ども達の1日の様子を見れるように、ストーリー・パークというアプリに写真などをアップロードしてくれていました。義母は、アプリの写真を見ながらこう言いました。義姉の所の双子が同じ年齢に経験したことよりも、はるかに色々な体験をしていると。オーストラリアでは保育園も教育機関の一つです。私では思いつかない色々な教育を、遊びの中に取り入れてくれています。それだけでも、息子にとってメリットになったのではないかなと思っています。また、私と二人だけだったら、Youtube三昧になっていたかもしれないのを回避できたのは、メリットの一つだったのではないかと思っています。
次回は、1日の費用の中に何が含まれていたのかをご紹介したいと思います。
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