GoodJob!センター香芝 訪問レポート
京都で活動する副産物産店の矢津吉隆さん、山田毅さんのお二人と、エイブル・アートSDGsプロジェクト2022の事務局スタッフが、奈良県香芝市にあるGoodJob!センター香芝を訪問しました。
本記事は「”福”産物ツアー」とは別に、GoodJob!センター香芝の活動についてレポートします。※”福”産物ツアーのレポートはこちら。
◇ 訪問レポート
GoodJob!センター香芝(以下 GJC)に着いた副産物産店のお二人を、メンバーの大谷龍樹さん、花谷龍介さん、池田永遠さんと施設長の森下静香さんが迎えてくれました。
ツアー目的の共有、副産物産店さんの自己紹介のあと、メンバーの3人にも自己紹介をしていただきました。
大谷さんは戦国時代やお城が好きなのだそう。一時期は、沖縄の言葉の研究もしていたそうです。
そのこともあってか、”くずし字”を書くのが得意で、GJC商品の「筆うさぎ」が持つ巻物の文字も彼によるもの。「筆うさぎ」は毎年GJCで販売される干支飾りの2023年版です。次にご紹介する池田さんも「筆うさぎ」原作者の一人です。
池田さんは3Dプリンターやダンボールなどを使って創作しています。(池田さんの作品についてはこちらの”福”産物ツアーの記事でご紹介しています。)
ツアー中は積極的にご案内くださり、建物内のニッチな所まで見せていただきました。
花谷さんはGJCではイラストを描いたり畑作業をしています。レポートの末尾には驚きの作品も見せてくれました(ぜひ最後までお読みください)。
道具の整理整頓や在庫管理、発注もとても得意なのだそうです。このツアーの最後に、頂いた副産物を箱詰めするのも手伝っていただきとても助かりました。
GJCではメンバーの皆さんが様々な仕事をしています。
まずは、工房「CRAFT WORK」・雑貨を販売する「GOOD JOB STORE」・カフェ「Good Job Coffee」などのある南館からご案内いただきました。
たくさんの商品を見せていただいたところで、副産物産店のお二人からこんな疑問が。
副産物産店:多種多様な材料や道具でものづくりをしたり、商品もたくさん保管されています。保管場所について工夫されていますか?
森下: 実は最近2年連続で大掃除をする機会があって、その時にたくさんの物を処分しました。年々ものづくりが多様化して使う素材が増えているので倉庫が欲しいくらいです。
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一同 北館へ移動
副産物産店:商品のデザインはどなたがされているのでしょうか。
森下: スタッフとメンバーでデザインしたり、相談して決めたりしています。このあたりはもう対等な立場ですね。スキルをもったメンバーがパソコンの図形描写ツールで立体に起こすこともあります。
外部からデザインを依頼されることもあります。
◇ 見学を終えて
GJCではメンバーたちが、そこにいる人たちの気配が感じられる開放的なスペースと、集中して作業をしたり休息ができるスペースが共存した空間で働いていました。それぞれに居場所があり安心して自分の仕事に集中しているように感じました。
仕事内容も、ものづくり、創作活動、畑仕事、カフェの営業、販売や流通業務など、メンバーの個性を活かせる多彩な仕事があるのが印象的でした。
森下さんのお話にあったように、スタッフもメンバーと共にGJCの商品について考えるなど、両者の関係性にも建物空間と同様の風通しの良さを感じました。
最後に… ▽
写真:衣笠名津美
レポート:事務局 小松紀子
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GoodJob!センター香芝
Good Job!センター香芝は、”障害のある人やその周辺にあるコミュニティから、アート、デザイン、テクノロジー、福祉などの垣根をこえて、生まれつつある新しい仕事のあり方を発信”する「Good Job! プロジェクト」のプラットフォームとして2016年に開所。
現在は障害のある人の仕事場の他に、ワークショップや講座開催の場など、開かれた場所としても展開している。
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