『仮面ライダー555』のBGM
はじめに
本稿ではタイトルの通り『仮面ライダー555』のBGMについて解説します。20周年を記念して昨年の2月から東映特撮 YouTube Officialで配信されていた本作ですが、それに合わせて私はどのシーンでどの楽曲が使われたか調べ、「仮面ライダー全BGM使用状況調査WIKI」に追記していました。
http://kamen-rider.tokyo/dokuwiki/kamen_rider_faiz:bgm
WIKIはWIKIで是非参照してほしいのですが、そちらはシーンの順番に纏めているので今回は楽曲ごとに纏めていきます。楽曲ごとに纏めれば「曲名からは分かりづらくとも実際には○○のイメージで選曲されている」というようなことが見えてくるためです。
『555』の劇伴はリストが公開されておりMナンバーが明らかであるため、その順に纏めていきます。「仮面ライダーファイズ コンプリートCD-BOX 『Final Call』」のトラック順ではないのでご了承ください。。また、私が聞いて判断しているのでミスがある可能性があります。ミスを発見されたらご指摘してくださると幸いです。
また、各曲の使用シーンは基本的に話数順ですが、『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』は当時の公開日に準じて第28話と第29話の間に掲載します(ディレクターズカット版含む)。
以下の項目のうち、■で始まるのはブロック名、・で始まり「」で囲んでいるのが曲名です。
劇伴(TV用第1回録音)
■登場人物たちの行動と心情
M-1からM-20までがこのブロックに該当します。ブロック名の通り、ドラマパートでの使用が多いです。
・「平和だった日々」
Mナンバーとメモは、M-1 "温かい家族"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 &シーン \\ \hline第1話&木場が両親と会話するシーン \\ \hline第1話&木場が母親のことを回想するシーン \\ \hline第19話&倉田恵子と倉田幸子が抱きしめあい、巧と真理が会話するシーン \\ \hline第41話&啓太郎が巧の帰還を喜び、巧が「西洋洗濯舗 菊池」に留まる意思を告げるシーン \\ \hline
\end{array}
$$
メモの通り、温かい日常シーンで使用されていますが使用回数は少ないです。敢えて過去形になっている曲名は第1話の使用シーンから付けられたものと思われます。
コンプリートCD-BOXに先んじて「『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』オリジナル・サウンドトラック+TVメインテーマ」に収録されています。
・「自分で貯めたお金で」
Mナンバーとメモは、M-2 "夢見る年頃"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline第19話& 倉田恵子が固い意志を語り、母にバッグを渡すシーン \\ \hline第22話& 真理が巧に恋愛事情を相談するシーン \\ \hline第23話& 真理と木場が会話するシーン \\ \hline第36話& 巧が真理・啓太郎との日常を想像し、真理が思い悩むシーン \\ \hline
\end{array}
$$
第1回録音の劇伴ですが初使用は遅く、その初使用シーンに由来してこの曲名が付けられたものと思われます。メモから想起される「若さ」を感じさせるシーンで使用されていると言えるかもしれません。
・「薄幸の少女」/「薄幸の少女(別)」
Mナンバーとメモは、M-3 "過去の思い出"およびM-3A "過去の思い出[メロディ抜き]"。下表では前者を「無印」、後者を「A」と表記して纏めます。
$$
\begin{array}{|l|l|l|} \hline
バージョン & 話 & シーン\\ \hline無印 & 第3話& 結花が義父らに虐待されるシーン \\ \hline A & 第8話& 黒田和彦が夢を語り、巧と啓太郎が会話するシーン\\ \hline A & 第8話& 真理が西洋洗濯舗 菊池から去り涙を流すシーン\\ \hline無印 & 第11話& 啓太郎と結花が八景島シーパラダイスで楽しむシーン \\ \hline無印 & 第16話& 結花が巧に人間への思いを語るシーン \\ \hline無印 & 第16話& 巧が物思いにふけり、カイザがフライングフィッシュオルフェノクを圧倒するシーン \\ \hline無印 & 第17話& 巧が結花らの発言を回想し、木場が巧の前に現れるシーン \\ \hline A & 第19話& 木場らが倉田恵子について話し、巧らが倉田恵子についていくシーン\\ \hline A & 第22話& 結花が海堂と真理を応援する意志を木場に語るシーン\\ \hline無印 & 第24話& 結花が女の子の結婚願望について話すシーン \\ \hline A & 第29話& 真理が木村沙耶について語るシーン\\ \hline A & 第34話& 巧が真理との日常を回想するシーン\\ \hline A & 第43話& 真理&啓太郎と結花が夢について話すシーン\\ \hline無印 & 第48話& 真理が花形との思い出を回想するシーン \\ \hline
\end{array}
$$
特定のキャラクターのテーマ曲として制作されたわけではありませんが、主に長田結花のイメージで選曲されていると言え、それは曲名にも反映されています。メロディ抜きの「(別)」はどちらかと言うと結花以外のシーンでの使用も多く、結花のイメージである「薄幸の少女」とは選曲の際に差別化されていたようです。久々の使用となった第48話では結花ではなく園田真理のシーンで選曲されており、これはメモに合致したシーンになっています。
・「啓太郎さんへ」/「啓太郎さんへ(別)」
Mナンバーとメモは、M-4 "優しかった過去"およびM-4A "優しかった過去[メロディ抜き]"。下表では前者を「無印」、後者を「A」と表記して纏めます。
$$
\begin{array}{|l|l|l|} \hline
バージョン & 話 & シーン\\ \hline無印 & 第2話& 真理が巧に話しかける時\\ \hline無印 & 第3話& 啓太郎と結花がメールで連絡を取り合う時\\ \hline無印 & 第4話& 啓太郎が結花にメールを送る時\\ \hline無印 & 第4話& 啓太郎が結花にメールを送る時\\ \hline無印 & 第5話& 啓太郎が結花にメールを送る時\\ \hline無印 & 第6話& 啓太郎がメル友のことを想い、結花に携帯電話を渡す時\\ \hline無印 & 第9話& 木場が巧を諭し、真理が木場に感謝する時\\ \hline無印 & 第11話& 結花が啓太郎にメールを送る時\\ \hline無印 & 第11話& 啓太郎が結花を見つける時\\ \hline無印 & 第19話& 啓太郎が涙を流し、結花が倉田恵子の怪我の手当てをする時\\ \hline無印 & 第23話& 真理が草加の愛を拒絶し、草加が木場を真理から遠ざけようとする時\\ \hline A & 第41話& 啓太郎が照夫に菓子を渡そうとする時\\ \hline
\end{array}
$$
メモも実際の使用シーンも「薄幸の少女」と被り気味ですが、こちらは結花のシーンのうち、菊池啓太郎と結花のメールのシーンでの使用が多いため、ある程度差別化されていたようです。無印の使用は前半で終わっており、第41話でメロディ抜きの「(別)」が使用されたのが通算では久々の選曲となります。啓太郎と結花以外のシーンでも使用されていますが、いずれにしてもメモのイメージとはあまり結びつきません。
・「九州の空の下で」
Mナンバーとメモは、M-5 "明るい未来"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第2話& 真理が遊園地で子供の髪を切る時\\ \hline
第3話& 啓太郎と真理が洗濯物を配達する時\\ \hline
第5話& 真理&啓太郎が西洋洗濯舗 菊池を掃除する時\\ \hline
第11話& 啓太郎が結花に見惚れる時\\ \hline
第18話& ひかるが真理に話しかける時\\ \hline
\end{array}
$$
未来というよりは現在の西洋洗濯舗 菊池の面々の日常といったイメージで選曲されていますが、後半は第2回録音の劇伴も追加されたからか、前半のみの使用となっています。曲名は第2話・第3話の使用シーンに由来するものと思われます。
コンプリートCD-BOXに先んじて「『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』オリジナル・サウンドトラック+TVメインテーマ」に収録されています。
・「堕ちた天才」/「堕ちた天才(別)」
Mナンバーとメモは、M-6 "疑惑に満ちた周りの行動"およびM-6A "疑惑に満ちた周りの行動[ver.2]"。
後者は恐らく作中未使用であるため、下表ではバージョンの差異に触れません。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第7話& 海堂が音大生たちと乱闘し、教授が海堂を諌める時\\ \hline
第9話& 巧&真理と村上が面会する時\\ \hline
第10話& 村上が木場の質問をはぐらかす時\\ \hline
第13話& 草加が真理の手を取り、巧と睨み合う時\\ \hline
第14話& クロコダイルオルフェノクが復活し、ジェイがチャコを抱いて歩く時\\ \hline
第18話& 倉田恵子がピエロから逃げる時\\ \hline
第23話& 草加らが木場を取り囲み変身する時\\ \hline
第24話& 海堂と小林義雄が会話する時\\ \hline
第27話& 恭輔が草加を攻撃し、新井賢と対峙する時\\ \hline
第30話& 草加が巧を騙す時\\ \hline
第34話& 草加が巧を責め、殴る時\\ \hline
第42話& 警官隊が結花を連行する時\\ \hline
最終話& 真理・啓太郎・海堂が巧を探し、アークオルフェノクの繭が成長する時\\ \hline
\end{array}
$$
曲名は初使用となる第7話のシーンに由来すると思われ、堕ちた天才というのは海堂直也を示していることになります。しかしその後は海堂のシーンで使用されることは少なく、どこか不安を煽るようなシーンで選曲されています。そのイメージに合うと判断されたのか草加雅人の印象的なシーンでも数回使用されていますが、真に「草加のテーマ」と呼ぶべき劇伴は後述の「また殺されても」でしょう。
・「お父さんは・・・・・・」/「お父さんは・・・・・・(別)」
Mナンバーとメモは、M-7 "沸き立つような嫉妬"およびM-7A "沸き立つような嫉妬[パーカッション抜き]"。下表では前者を「無印」、後者を「A」と表記して纏めます。
$$
\begin{array}{|l|l|l|} \hline
バージョン & 話 & シーン\\ \hline
無印& 第6話& 木場が社長室に向かう時\\ \hline
無印& 第9話& 村上が前社長の失踪について話す時\\ \hline
無印& 第10話& 結花が海堂の本心を言い当てる時\\ \hline
無印& 第24話& スマートレディが小林義雄に話しかける時\\ \hline
無印& 第25話& 小林義雄が海堂を振り払い、琢磨が草加に嫌味を言う時\\ \hline
A& 第31話& 木場が海堂に巧への伝言を頼む時\\ \hline
無印& 第31話& 澤田がカップルを目撃して自らと真理に重ねる時\\ \hline
無印& 第38話& 三原と里奈が巧について話す時\\ \hline
無印& 第40話& 冴子が巧に電話する時\\ \hline
A& 第49話& 琢磨と木場がオルフェノクの運命について話す時\\ \hline
\end{array}
$$
ドラマパートの不穏なシーンで数回使用されていますが、すべてがメモの通りの「嫉妬」に合致する内容ではありません(せいぜい第31話の澤田のシーンくらい)。曲名は第9話の使用シーンに由来すると思われます。
パーカッション抜きの「(別)」は比較的抑えめな曲調になっており、より会話を際立たせる意図で選曲されていたのではないかと思われます。
・「運命の二人」/「運命の二人(別)」
Mナンバーとメモは、M-8 "独りぼっちの自分"およびM-8A "独りぼっちの自分[メロディ抜き]"。下表では前者を「無印」、後者を「A」と表記して纏めます。
$$
\begin{array}{|l|l|l|} \hline
バージョン & 話 & シーン\\ \hline
A & 第8話& 海堂が夢について語る時\\ \hline
A & 第17話& 巧と木場が会話する時\\ \hline
A & 第18話& 巧と木場が会話する時\\ \hline
無印 & 第19話& 倉田恵子が母との思い出を回想し、巧らが倉田恵子について話す時\\ \hline
A & 第22話& 巧と木場が会話する時\\ \hline
A & 第30話& 巧と木場が会話する時\\ \hline
A & 第32話& 木場が自身を責め、巧と対峙する時\\ \hline
A & 第37話& 巧と木場が電話する時\\ \hline
A & 第40話& 澤田が巧の人間性を理解する時\\ \hline
A & 第41話& 巧&啓太郎と木場が電話する時\\ \hline
A & 第42話& 巧と木場が会話する時\\ \hline
A & 第48話& 巧と木場が決別する時\\ \hline
\end{array}
$$
大半の使用シーンが乾巧と木場勇治のシーンとなっています。曲名も当然この二人を指しているのでしょう。不思議なことに使用状況も曲名も完全にメロディ抜きの「(別)」の方がメインになっているわけですが、メロディがあると失礼ながら少し間延びした感じになってしまうと判断されたのでしょうか。
・「また殺されても」/「また殺されても(別)」
Mナンバーとメモは、M-9 "不自然な流れ"およびM-9A "不自然な流れ[ベース&リズム抜き]"。下表では前者を「無印」、後者を「A」と表記して纏めます。
$$
\begin{array}{|l|l|l|} \hline
バージョン & 話 & シーン\\ \hline
無印 & 第4話& スマートレディが緑川に指示を出し、ガソリンスタンドの店員が目覚め灰化する時\\ \hline
無印 & 第6話& 工場主が海堂の首を絞め上げ、海堂がスネークオルフェノクに変化する時\\ \hline
A & 第7話& 海堂がマンションから去り、木場が海堂を止めようとする時\\ \hline
無印 & 第9話& 村上が巧&真理にファイズギアの返却を要求する時\\ \hline
無印 & 第10話& 木場が海堂を諭す時\\ \hline
無印 & 第14話& 草加が寄せ書きを確認し、里奈が増田教諭の最期の言葉を回想する時\\ \hline
A & 第16話& 木場が森下千恵を殺害したことを回想し、森下義正が木場に協力を依頼する時\\ \hline
無印 & 第17話& 森下義正が木場に決意を語る時\\ \hline
A & 第19話& 真理が添野の電話を回想し、倉田恵子に詰め寄る時\\ \hline
無印 & 第23話& 草加と木場が会話する時\\ \hline
無印 & 第23話& 草加が木場を揺さぶる時\\ \hline
無印 & 第24話& 村上が草加をラッキークローバーに勧誘する時\\ \hline
無印 & 第25話& 村上が草加に質問する時\\ \hline
A & 第29話& 巧と草加が会話する時\\ \hline
無印 & 第30話& 草加が木場を騙す時\\ \hline
無印 & 第32話& 草加が巧に詰め寄る時\\ \hline
無印 & 第34話& 草加が巧に狙いを話す時\\ \hline
無印 & 第37話& 真理が草加を問い詰め同窓会の襲撃事件を回想する時\\ \hline
無印 & 第39話& 草加が澤田に電話する時\\ \hline
無印 & 第41話& 草加が巧&三原に言いがかりをつける時\\ \hline
無印 & 第42話& 草加が巧の心情を見透かし、人間とオルフェノクの関係について話す時\\ \hline
無印 & 第46話& 草加が巧&海堂に嫌味を言い、オルフェノクに対する敵意を語る時\\ \hline
無印 & 第47話& 木場が王について話し、草加が木場の提案を突っぱねる時\\ \hline
無印 & 第48話& 草加と木場がそれぞれ生き残る決意を語り対峙する時\\ \hline
\end{array}
$$
曲名は第6話の使用シーンに由来すると思われ、そのシーンのようにドラマパートの不穏なシーンで使用されています。
しかしここで特筆すべきは第23話以降の選曲の傾向でしょう。完全に草加雅人のイメージで選曲されていると言えます。草加は第18~20話では一時的に西洋洗濯舗 菊池を離れ本編に登場していませんでしたが、再登場して以降キャラクターの方向性が固まったためか、明確なテーマ曲が定められたようです。「(別)」は主に草加のテーマ曲となるよりも前に選曲されていますが、「お父さんは・・・・・・(別)」と同様により会話を際立たせる意図で選曲されていたのではないかと思われます。
・「過酷な境遇」
Mナンバーとメモは、M-10 "苦悩"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第3話& 結花が啓太郎にメールを送る時\\ \hline
第19話& 倉田恵子がチャコを抱きしめ泣き、啓太郎が悩む時\\ \hline
第25話& 草加が流星塾のことを回想する時\\ \hline
第28話& 真理が流星塾時代の澤田のことを回想し、草加を説得する時\\ \hline
第40話& 里奈が帰るべき家について三原に語る時\\ \hline
第41話& 三原と里奈が会話する時\\ \hline
\end{array}
$$
ドラマパートのシリアスシーンで使用されているといった感じです。曲名は第3話に由来すると思われます。
コンプリートCD-BOXに先んじて「『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』オリジナル・サウンドトラック+TVメインテーマ」に収録されています。
・「聞こえてしまう」/「聞こえてしまう(別)」
Mナンバーとメモは、M-11 "不思議な現象"およびM-11A "不思議な現象[低音抜き]"。後者は恐らく作中未使用であるため、下表ではバージョンの差異に触れません。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第1話& 木場が伯父と木場一彰の会話を耳にする時\\ \hline
第4話(アバンタイトル)& 結花が目覚める時\\ \hline
第4話& 結花らが長田道子の下に駆けつける時\\ \hline
第5話(アバンタイトル)& 木場が結花に声をかける時\\ \hline
第5話& スクィッドオルフェノクがアルバイトの青年を殺害し、戸田英一が使徒再生について語る時\\ \hline
第6話& 海堂が自身の異変に気付き、工場主がロープを手に取る時\\ \hline
第9話& 村上が暴漢を威圧する時\\ \hline
第10話& カイザがファイズを見つめる時\\ \hline
第30話(アバンタイトル)& 巧と木場が睨みあう時\\ \hline
第33話& 真理の容態が悪化する時\\ \hline
第35話& 真理が巧を問い詰め、カイザとロブスターオルフェノク&センチピードオルフェノクが対決する時\\ \hline
第45話& 王の影が現れ金髪の男を化石化させる時\\ \hline
第46話& 王の影が現れ革ジャンの男が逃走する時\\ \hline
最終話& 巧と木場が生き方について対立し、それぞれが変身したファイズとカイザが対峙する時\\ \hline
\end{array}
$$
序盤ではオルフェノクの特殊性を演出するシーンで選曲されておりメモに合致するものになっています。終盤では王の影の特殊能力を演出するシーンで選曲されており、これも「不思議な現象」と言えるシーンで使用されていると言えます。
・「迫る」
Mナンバーとメモは、M-12 "真実を追い求めろ"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第5話& 巧&真理がスクィッドオルフェノクから逃げながら啓太郎に電話する時\\ \hline
\end{array}
$$
ドラマパートで使用される曲にしては、日常パートでもないのに軽快な感じで『555』の作風には合わないような。そのため1回しか使用されなかったのでしょうか。
・「乾巧っていうんだ」/「乾巧っていうんだ(別)」
Mナンバーとメモは、M-13 "行動・調査"およびM-13A "行動・調査[リズムのみ]"。下表では前者を「無印」、後者を「A」と表記して纏めます。
$$
\begin{array}{|l|l|l|} \hline
バージョン & 話 & シーン\\ \hline
A & 第2話& 真理が巧に護衛を命じる時\\ \hline
無印 & 第2話& 真理が巧に護衛を命じる時\\ \hline
A & 第2話& 巧と真理がバッグを盗まれたことに気付く時\\ \hline
A & 第3話& 真理が巧に一緒にいるようせがむ時\\ \hline
A & 第3話& 巧と真理がラーメンを食べる時\\ \hline
無印 & 第3話& 真理が巧のパンツに気付き、巧と啓太郎が口論する時\\ \hline
A & 第4話& 真理が巧を貶し、啓太郎が巧を責める時\\ \hline
A & 第5話& 真理が巧に接客の指導をする時\\ \hline
A & 第9話& 主婦が啓太郎に空き巣の行動を説明する時\\ \hline
A & 第10話& 真理&啓太郎が巧の心情を想像する時\\ \hline
無印 & 第11話& 真理が財布を失くした場所を思い出し、木場のマンションに向かう時\\ \hline
A & 第14話& 草加が巧を嘲笑し、巧が憤る時\\ \hline
無印 & 第18話& 啓太郎が犯人探しに燃える時\\ \hline
A & 第23話& 結花が海堂を賞賛する時\\ \hline
\end{array}
$$
クリーニング屋3人組のコメディシーンで使用されており、第2話・第3話では2つのバージョンを組み合わせて効果的に使用されています。「(別)」の方が使用頻度が高かったのは、メロディがあると浮きすぎるからでしょうか。
第2回録音でコメディシーンに適した劇伴が追加されたためか、この曲は前半のみの使用となりました。
・「追いつめられて」/「追いつめられて(別)」
Mナンバーとメモは、M-14 "逃げろ"/M-14A "逃げろ[リズムのみ]"。
メモの通りの危機的状況を煽るのはオルフェノク用の劇伴で十分だと判断されたのか、一度も使用されませんでした。
・「不幸になっちゃう」
Mナンバーとメモは、M-15 "疑問・分析"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第3話& 啓太郎がうなだれ、真理が協力を申し出る時\\ \hline
第3話& 啓太郎がうなだれ、結花にメールを送る時\\ \hline
第4話& 啓太郎が巧を責める時\\ \hline
第4話& 真理が啓太郎の発言を否定し、巧と啓太郎が会話する時\\ \hline
第8話& 真理がワインディングを行う時\\ \hline
第9話& 啓太郎らが空き巣について話す時\\ \hline
第11話& 巧が流星塾の同窓会の写真を見る時\\ \hline
第18話& 巧と啓太郎が会話する時\\ \hline
第20話& 巧がほくそ笑む時\\ \hline
第24話& 海堂が小林義雄を諭す時\\ \hline
第32話& 琢磨が北崎からデルタギアを盗む時\\ \hline
\end{array}
$$
序盤はクリーニング屋メンバーのパート(特に菊池啓太郎)で使用されていましたが、中盤では特定のキャラクターのイメージではなくコメディ寄りのシーンで使用されていたようです。
・「いよいよ中へ」/「いよいよ中へ(別)」
Mナンバーとメモは、M-16 "闇から危険"およびM-16A "闇から危険[シーケンサー抜き]"。後者は恐らく作中未使用であるため、下表ではバージョンの差異に触れません。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第9話& 巧&真理がスマートブレイン本社を訪ねる時\\ \hline
第11話& 村上とラッキー・クローバーが会話する時\\ \hline
第23話& 草加が村上に取引を持ち掛ける時\\ \hline
第25話& 草加が目覚める時\\ \hline
第34話& 巧が村上に面会する時\\ \hline
第42話& 結花への実験が開始される時\\ \hline
第43話& 沢村と南がオルフェノクの実験について話す時\\ \hline
第45話& 巧がオルフェノク研究所を訪ね、バットオルフェノクがデルタを圧倒する時\\ \hline
第48話& 花形が草加のオルフェノクの記号が弱まっていることを説明し、草加が気絶する時\\ \hline
\end{array}
$$
メモから悪の組織が連想されていた節があり、スマートブレインやオルフェノク研究所のイメージで選曲されていたようです。
・「危機」/「危機(別)」
Mナンバーとメモは、M-17 "危機"およびM-17A "危機[リズムのみ]"。後者は恐らく作中未使用であるため、下表ではバージョンの差異に触れません。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第25話& 木場がホースオルフェノクに変化し、ラビットオルフェノクを撃退する時\\ \hline
\end{array}
$$
1回しか使用されていないためか、曲名がメモと全く同じになっています。
・「闇の恐怖」
Mナンバーとメモは、M-18 "闇の恐怖"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第18話& 村上がジェイを激励する時\\ \hline
第29話& 結花&海堂が浮上し、巧が思い悩む時\\ \hline
第33話& 緑ヶ丘病院への場面転換\\ \hline
第39話& 巧が木場に不安を吐露する時\\ \hline
第42話& 南が結花に実験の内容を説明する時\\ \hline
\end{array}
$$
曲名がメモと全く同じになっているのは「危機」と同様ですが、こちらは数回使用されています。ドラマパートの不穏なシーンで使用されているといったところでしょうか(そんなんばっかだな)。
・「行使」
Mナンバーとメモは、M-19 "襲ってくる恐怖"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第1話& 木場がホースオルフェノクに変化し、真理が巧をファイズに変身させる時\\ \hline
第21話& 巧&木場がドルフィンオルフェノクに襲撃され逃走する時\\ \hline
第24話& スネークオルフェノク&ラビットオルフェノクが真理&啓太郎を車から引きずり出す時\\ \hline
第33話& ファイズとホースオルフェノクが激突し、北崎が両者の戦いを観察する時\\ \hline
第38話& 三原がデルタに変身し、バーナクルオルフェノクに敗れる時\\ \hline
第42話& ホースオルフェノクが警官隊に反撃し、クラブオルフェノクが逃走する時\\ \hline
\end{array}
$$
第1話で使用された後はしばらく使用が空き、第21話から再び使用されるようになりました。総じてオルフェノクのイメージで選曲されていると言えるでしょう。
コンプリートCD-BOXに先んじて「『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』オリジナル・サウンドトラック+TVメインテーマ」に収録されています。
・「昔のままじゃない」
Mナンバーとメモは、M-20A "疑問"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第1話& 森下千恵が木場を突き放す時\\ \hline
第10話& 真理&啓太郎と木場が会話する時\\ \hline
第24話& ラッキークローバーと村上が会話する時\\ \hline
第25話& 巧と真理が会話する時\\ \hline
第32話& 海堂が照夫の救助に向かう時\\ \hline
第33話& 医師が真理の身体について説明する時\\ \hline
\end{array}
$$
散発的に使用されていますが、いずれも不穏な会話シーンといったところでしょうか。曲名は第1話のシーンに由来すると思われます。
・「旅」/「旅(別)」
Mナンバーとメモは、M-20B "旅"およびM-20C "旅[リバーブなし]"。後者は恐らく作中未使用であるため、下表ではバージョンの差異に触れません。
「昔のままじゃない」とは全く異なる曲ですが、同じM-20になっている理由はわかりません。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第2話& 真理が巧に話しかける時\\ \hline
第3話& 巧が真理から離れようとする時\\ \hline
第4話& 真理が巧を貶す時\\ \hline
第10話& 真理&啓太郎が巧を観察する時\\ \hline
第12話& 巧が真理を気にかける時\\ \hline
第14話& 啓太郎が草加に同居を勧める時\\ \hline
第15話& 巧がクレインオルフェノクを見つめながら結花のことを思い出す時\\ \hline
第16話& 巧が走り去りながら結花のことを思い出す時\\ \hline
第21話& 巧と木場が会話する時\\ \hline
第26話& 巧が木村沙耶に向かって微笑む時\\ \hline
第40話& 啓太郎が巧を想い、真理に慰められる時\\ \hline
第44話& 巧が啓太郎を褒め称える時\\ \hline
\end{array}
$$
曲名とメモが一致していますが、これは完全に「乾巧のテーマ」でしょう。後半では巧が一時的にクリーニング屋を離れたこともあってか、しばらく使用されていませんでしたが、真理や啓太郎と巧の間の距離が戻ってくると再び使用されるようになったのがエモいです。
コンプリートCD-BOXに先んじて「『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』オリジナル・サウンドトラック+TVメインテーマ」に収録されています。
ブロック「登場人物たちの行動と心情」の劇伴は比較的まんべんなく選曲されていると言えるでしょう。
■スマートブレイン社
M-1からM-25までがこのブロックに該当します(M-24は欠番)。ブロック名の通りスマートブレイン社のシーンで使用されることもありますが、必ずしもそうではありません。
・「SMART BRAIN」
Mナンバーとメモは、M-21 "謎の研究集団"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第1話& ライダーズギアの研究が行われる時\\ \hline
第10話& 沢村が添野に落盤事故のことを話す時\\ \hline
第41話& 南がオルフェノク研究所に赴く時\\ \hline
\end{array}
$$
第1話はまさしくスマートブレイン社かつ謎の研究集団ですが、そもそも使用回数が少ないですね。第41話は謎の研究集団ではありますが、スマートブレイン社ではなくオルフェノク研究所というのが興味深いです。
・「切られた鞄」/「切られた鞄(別)」
Mナンバーとメモは、M-22 "不気味な研究者"およびM-22A "不気味な研究者[シーケンサー抜き]"。下表では前者を「無印」、後者を「A」と表記して纏めます。
$$
\begin{array}{|l|l|l|} \hline
バージョン & 話 & シーン\\ \hline
無印 & 第1話& 真理がバイク乗りの青年たちを煩わしく思う時\\ \hline
無印 & 第3話& 長田道子らが結花から金を巻き上げる時\\ \hline
無印 & 第7話& 木場が海堂の経歴を調べる時\\ \hline
無印 & 第9話(アバンタイトル)& 村上が出社する時\\ \hline
無印 & 第10話& 海堂がファイズとしての職務を説明する時\\ \hline
A & 第10話& 覆面の男が忍び込んだ家の食べ物を食べる時\\ \hline
無印 & 第15話& 啓太郎が結花に話しかけ、巧と会話する時\\ \hline
無印 & 第16話& 草加が真理&啓太郎に巧を疑わせる時\\ \hline
無印 & 第22話& 草加が他の流星塾生について語り、真理をなだめる時\\ \hline
無印 & 第24話& 草加が巧に嫌味を言い、小林義雄が歩く時\\ \hline
無印 & 第30話& 巧と真理&啓太郎が口論する時\\ \hline
無印 & 第32話& 真理と草加が会話し、巧が木場との会話を回想する時\\ \hline
無印 & 第33話& 巧が真理を看病し、流星塾生が澤田に会いに行く時\\ \hline
無印 & 第39話& 添野と沢村が連続ビル火災について話す時\\ \hline
無印 & 第40話& 巧がラッキークローバーに勝負を挑み、冴子が巧の狙いを見抜く時\\ \hline
無印 & 第41話& 沢村が結花について話す時\\ \hline
無印 & 第47話& 花形が王についてラッキークローバーに教え、北崎が木場に話しかける時\\ \hline
無印 & 第48話& 海堂が木場と決別し、三原に会いに行く時\\ \hline
\end{array}
$$
メモの通りの不気味な研究者のシーンでは使用されていません。使用されているのはスマートブレイン社よりもむしろクリーニング屋組や木場一派が絡むシーンです。そういうのが多いですがドラマパートの不穏なシーンで選曲されています。
音の少ない「(別)」が一度だけ選曲されたのは空き巣が忍ぶ雰囲気を演出するためでしょうか。
・「そびえる巨大企業」
Mナンバーとメモは、M-23 "巨大な謎の会社"。
1回も使われていませんし曲名はメモを言い換えただけです。このメモに合致した選曲をされたのはむしろ前項の「いよいよ中へ」なので、そちらを優先して使用する機会が無かったのでしょう。
M-24 "社長は何者?"は欠番です。
・「CM」
Mナンバーとメモは、M-25 "企業CM"。
1回も使われておらず実際にスマートブレイン社CMのBGMとして使われていたのは流用曲になります(詳細は「仮面ライダー 未収録音源Wiki」(リンクかこちらかこちらから)を参照)。ちょっと待てよと言いたくなるかもしれませんが、両者の曲調を比較してみると、こちらは軽快すぎると判断されたのかもしれません。
ブロック名の通りスマートブレイン社のシーンで使用されることもありますが、他のキャラのシーンが大半ですね(というか実際に使われたのが5曲中2曲…)。
さて、M-26からM-40まで丸ごと欠番なので次のブロックに移ります。
■仮面ライダーファイズの行動
M-41からM-48までがこのブロックに該当します(M-44、M-47、M-48は欠番)。ここが戦闘シーンの劇伴としては肝になるべきブロックですね。
・「ファイズ、反撃」/「ファイズ、反撃(別)」
Mナンバーとメモは、M-41 "変身する謎のヒーロー"およびM-41A "変身する謎のヒーロー[ギター&3リズム]"。後者は恐らく作中未使用であるため、下表ではバージョンの差異に触れません。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第4話(アバンタイトル)& ファイズがオックスオルフェノクを撃破する時\\ \hline
第6話(アバンタイトル)& ファイズがスクィッドオルフェノクを撃破する時\\ \hline
第9話(アバンタイトル)& ファイズがスカラベオルフェノクを撃破する時\\ \hline
第15話& ファイズとカイザが交戦する時\\ \hline
第20話(アバンタイトル)& ファイズがクロコダイルオルフェノクを撃破する時\\ \hline
第34話& 三原がデルタに変身しスパイダーオルフェノクと交戦する時\\ \hline
\end{array}
$$
このブロックの中で最初に位置しているのでファイズのメインテーマということになりますか。確かにファイズの戦闘シーンで複数回使われているのですが、大半がアバンタイトル(≒前話のあらすじ)というのはいささか地味です。ヒロイックさを演出するのは挿入歌(エンディング曲)が最適と判断されたのでしょう(後述)。
第34話の三原デルタ初変身シーンが久々の選曲となりますが、このシーンの印象が強い人も多いようで「COMPLETE SELECTION MODIFICATION デルタギア」にBGMとして収録されています(曲名からは分からないので使用シーンが付記されていますが)。もしかしたらファイズよりもデルタの印象、という人もいるかもしれません。
コンプリートCD-BOXに先んじて「『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』オリジナル・サウンドトラック+TVメインテーマ」に収録されています。
・「乾巧だ!」/「乾巧だ!(別)」
Mナンバーとメモは、M-42 "勇気・行動"およびM-42A "勇気・行動[ギター&3リズム]"。後者は恐らく作中未使用であるため、下表ではバージョンの差異に触れません。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第4話& 巧・真理・啓太郎が船上で会話する時\\ \hline
\end{array}
$$
巧が啓太郎に向けて名乗った直後に流れているので、この曲名なのだと思われますが巧を表現するにはヒロイックすぎると判断されたのか、こちらはたった一度の使用となりました。
コンプリートCD-BOXに先んじて「『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』オリジナル・サウンドトラック+TVメインテーマ」に収録されています。
・「防戦」
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第1話& ホースオルフェノクが木場一彰を追い詰め、ファイズがスティングフィッシュオルフェノクに応戦する時\\ \hline
第2話& エレファントオルフェノク 突進態がファイズに反撃し、真理を追い詰める時\\ \hline
第3話(アバンタイトル)& ファイズがエレファントオルフェノク 突進態を撃破する時\\ \hline
第22話(アバンタイトル)& ホースオルフェノクがファイズを圧倒する時\\ \hline
第31話(アバンタイトル)& デルタがファイズにジェットスライガーのミサイルを放つ時\\ \hline
\end{array}
$$
いずれの使用シーンもファイズの戦闘シーンなのですが、序盤に使われた後はアバンタイトルだけという、「ファイズ、反撃」と似たような感じですね。
コンプリートCD-BOXに先んじて「『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』オリジナル・サウンドトラック+TVメインテーマ」に収録されています。
M-44 "思い悩む"は欠番です。
・「バッグをよこせ」
Mナンバーとメモは、M-45 "急げ"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第1話& 真理が巧から逃げる時\\ \hline
第6話& スネークオルフェノクが工場主を殺害し、巧を襲う時\\ \hline
第7話& 巧がオウルオルフェノクに立ち向かい、ファイズに変身する時\\ \hline
第19話& ピエロがトードスツールオルフェノクに変化し、倉田恵子を狙う時\\ \hline
第25話& ホースオルフェノクがラビットオルフェノクに反撃し、小林義雄が逃走する時\\ \hline
\end{array}
$$
メモのイメージからは少しズレますが序盤では巧が直面する危機的状況を演出しています。しばらく使用が空いた後は巧から離れてオルフェノクのイメージで選曲されるようになった、という感じでしょうか。
・「オートバジン」/「オートバジン(別)」
Mナンバーとメモは、M-46 "形勢不利"およびM-46A "形勢不利[リズムのみ]"。後者は恐らく作中未使用であるため、下表ではバージョンの差異に触れません。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第4話& オートバジンがバトルモードに変形し赤井ファイズを破る時\\ \hline
第10話& オートバジンに乗った海堂が巧を挑発する時\\ \hline
第10話& オートバジンに乗った海堂が巧を攻撃する時\\ \hline
\end{array}
$$
メモの通りに(巧が)不利なシーンで使われているのは第10話ですが、初使用シーンから曲名が付けられたのでしょう。第10話にて、オートバジンに乗った海堂のシーンで使用されているのは単なる偶然だと思われます。
M-47 "カイザ、善か悪か?"とM-48 "カイザ、巨大な力?"は第2回録音に回され欠番です。
このブロックの劇伴の使用シーンがいまいちパッとしないのはやはり挿入歌があるためだと思われますが、いずれの曲もほとんど前半でしか使用されていないので劇伴が追加されるにつれズルズル使用する機会が失われてしまったという側面もありそうです。
■オルフェノクの復活・策略
M-49からM-56までがこのブロックに該当します(M-52、M-54、M-55は欠番)。結局欠番になっている曲も多いものの、怪人用の劇伴としては例年よりもやや多く、『555』という作品の性質を物語っているようです。
・「覚醒」/「覚醒(別)」
Mナンバーとメモは、M-49 "目覚める悪の力"およびM-49A "目覚める悪の力[キック&シーケンサーのみ]"。後者は恐らく作中未使用であるため、下表ではバージョンの差異に触れません。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第1話& 巧がスティングフィッシュオルフェノクに立ち向かい、木場が木場一彰を責める時\\ \hline
第2話& エレファントオルフェノクが白バイ警官を襲い、スマートレディがオルフェノクについて木場に教える時\\ \hline
第3話& スマートレディが木場にメモリーカードを渡す時\\ \hline
第4話& 結花が体育館から去る時\\ \hline
第8話& 巧とスカラベオルフェノクが対峙し、木場が教授を問い詰める時\\ \hline
第9話& 村上が暴漢たちを圧倒する時\\ \hline
第16話& 木場が森下千恵を殺害したことを回想し、森下義正が木場と会う約束をする時\\ \hline
第20話& 琢磨が巧の前に現れセンチピードオルフェノクに変化し、冴子が木場の前に現れロブスターオルフェノクに変化する時\\ \hline
第22話& 村上がラッキークローバーに新メンバー追加を提案する時\\ \hline
第42話& 南がオルフェノク研究所の実験について話す時\\ \hline
第46話& 村上が王について革ジャンの男に教える時\\ \hline
第47話(アバンタイトル)& 木場が社長室に向かって歩く時\\ \hline
第47話& 巧らが木場の変化に困惑し、木場が巧らに協力を要請する時\\ \hline
第48話& 花形が木場にオルフェノクの運命を語る時\\ \hline
第48話& 花形が草加の目の前で灰化する時\\ \hline
最終話& スマートブレインが巧に対して実験を行う時\\ \hline
\end{array}
$$
中盤は使用されない期間が長かったものの、総合的な使用回数は多くなっています。序盤は木場たち、中盤はラッキークローバー、スマートブレイン社(花形と木場)とそれぞれ異なるオルフェノクの勢力のイメージで選曲されているのが特徴です。
コンプリートCD-BOXに先んじて「『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』オリジナル・サウンドトラック+TVメインテーマ」に収録されています。
・「死亡確認」
Mナンバーとメモは、M-50 "突然崩れる人間"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第1話& 木場の死亡が確認される時\\ \hline
第2話& 木場一彰が灰化する時\\ \hline
第3話& 板垣哲生&水野和史が地下の教室を発見する時\\ \hline
第4話& 沢村が添野に落盤事故のことを話す時\\ \hline
第5話& 巧・真理・啓太郎がスマートブレイン本社を訪ねる時\\ \hline
第6話(アバンタイトル)& 戸田英一が灰化し、海堂が木場&結花の前に現れる時\\ \hline
第6話& 木場がオルフェノクについて海堂に教える時\\ \hline
第7話& スマートレディが結花を揺さぶる時\\ \hline
第9話& 真理がスマートブレインから電話を受ける時\\ \hline
第10話(アバンタイトル)& スマートレディが覆面の男を勇気づける時\\ \hline
第16話& 草加が巧に本心を告げる時\\ \hline
第20話& 大野木が冴子に自らを売り込む時\\ \hline
第22話& 冴子が浩一に詰め寄り、スマートレディがサラリーマン風の男をスカウトする時\\ \hline
第24話& 村上がカイザに話しかける時\\ \hline
第25話(アバンタイトル)& 巧が真理の質問に答え、村上らがほくそ笑む時\\ \hline
第28話& 北崎がスパイダーオルフェノクを踏みつけ去る時\\ \hline
第28話& 北崎が目つきを変える時\\ \hline
第29話& 北崎が木場を倒す競争を提案する時\\ \hline
第30話& 草加が木場に目的を語る時\\ \hline
第31話& 琢磨と北崎が会話する時\\ \hline
第32話& 巧が澤田を問い詰める時\\ \hline
第33話& 京浜東北線が走行する時\\ \hline
第34話& 巧と草加が会話する時\\ \hline
第35話& 村上の部下Bがスタッグビートルオルフェノクに変化し、三原&里奈を襲う時\\ \hline
第37話& 巧が同窓会を襲撃したことに戸惑う時\\ \hline
第38話& 冴子と村上が巧について話す時\\ \hline
第39話& 木場が巧を探す時\\ \hline
第41話& 琢磨が北崎に仕返ししほくそ笑む時\\ \hline
第42話& クラブオルフェノクが結花を連れて逃走する時\\ \hline
第43話& 冴子が結花をラッキークローバーに勧誘する時\\ \hline
第48話& 草加が啓太郎に照夫の所在を尋ねる時\\ \hline
\end{array}
$$
第1話の使用シーンにのみ由来する曲名からは分かりにくいですが、使用回数は『555』の劇伴の中では最多です。「覚醒」と同様に勢力を問わずオルフェノクのイメージで選曲されていますが、他にも草加のシーンで使用されていたり所謂「ブリッジ」(場面転換時の短い劇伴)としても使用されていたりするので、そこが使用回数が多くなった理由でしょう。
・「カイザとデルタ」
Mナンバーとメモは、M-51 "凶暴な暗殺集団"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第9話& 巧らが覆面の男を追う時\\ \hline
第24話& 海堂が川に飛び込み小林義雄を救出する時\\ \hline
第27話& 啓太郎が木村沙耶を逃がし、センチピードオルフェノクがホースオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
第42話& カイザ&デルタがクラブオルフェノクを攻撃し、巧がファイズドライバーを装着する時\\ \hline
\end{array}
$$
使用回数が少なく、半分がドラマパートの危機的シーン、もう半分がブロックの通りのオルフェノクのシーンとなっています。
最後の使用シーンが曲名の由来になっているケースは珍しいです。曲名に「デルタ」が含まれている劇伴はこれだけですが、仮面ライダーデルタのテーマ曲と言える劇伴は他にあります。
M-52 "なぜ復活するのか?"は欠番です。
・「オルフェノク出現」
Mナンバーとメモは、M-53 "凶暴な暗殺集団"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第1話& ゴートオルフェノクが研究員を襲う時\\ \hline
第1話& スティングフィッシュオルフェノクが牧野大介を殺害する時\\ \hline
第2話& コートの男がエレファントオルフェノクに変化し真理を襲う時\\ \hline
第3話& オックスオルフェノクが真理を襲い、巧がファイズに変身する時\\ \hline
第4話& 赤井&緑川がカクタスオルフェノク&マンティスオルフェノクに変化し、啓太郎が変身に失敗する時\\ \hline
第5話& スクィッドオルフェノクが海堂らを殺害し、巧&真理を襲う時\\ \hline
第6話& 木場がホースオルフェノクに変化しファイズに立ち向かう時\\ \hline
第9話& 覆面の男がスネイルオルフェノクに変化し、ファイズが巧らの前に現れる時\\ \hline
第16話& フライングフィッシュオルフェノクが人間を殺害する時\\ \hline
第17話& 森下義正がアルマジロオルフェノクに変化し学生を襲う時\\ \hline
第25話& 小林義雄がラビットオルフェノクに変化しホースオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
第29話& 冴子が木場の前に現れる時\\ \hline
第30話& ホースオルフェノクがスティンクバグオルフェノクを撃破する時\\ \hline
第31話& スパイダーオルフェノクが男性を殺害する時\\ \hline
第32話& 澤田がスパイダーオルフェノクに、ゴージャスな中年の男がソードフィッシュオルフェノクに変化し交戦する時\\ \hline
第33話& 村上の部下がライノセラスビートルオルフェノク&スタッグビートルオルフェノクに変化しスパイダーオルフェノクを襲う時\\ \hline
第34話(アバンタイトル)& スタッグビートルオルフェノクが草加デルタを攻撃する時\\ \hline
第37話& ウルフオルフェノクとセンチピードオルフェノク&ピジョンオルフェノクが交戦する時\\ \hline
第38話& 木場がファイズに変身しバーナクルオルフェノクと交戦する時\\ \hline
第39話& スロースオルフェノクが流星塾生を殺害しウルフオルフェノクに制止される時\\ \hline
第40話& ドラゴンオルフェノクらがスパイダーオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
第45話& 木場がホースオルフェノクに変化し南を追い詰める時\\ \hline
第46話& 革ジャンの男が照夫の前に現れコーラルオルフェノクに変化する時\\ \hline
最終話& 木場がカイザに変身しアークオルフェノクに敗れ、オートバジンが巧にファイズブラスターを渡し破壊される時\\ \hline
\end{array}
$$
仮面ライダーシリーズでは必須の怪人出現時の劇伴ですね。各話のゲスト怪人のシーンでも使用されているのですが、ホースオルフェノクやラッキークローバーのオルフェノクなどメインのオルフェノクのシーンでも選曲されています。
コンプリートCD-BOXに先んじて「『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』オリジナル・サウンドトラック+TVメインテーマ」に収録されています。また、「CSMファイズギアver.2」にもBGMとして収録されていますが、これは変身直前の再現をするためという面が強そうです。
M-54 "闇に隠れる暗殺者"、M-55 "邪悪な妄想"は欠番です。
・「ベルトを手に入れた」/「ベルトを手に入れた(別)」
Mナンバーとメモは、M-56 "命令"およびM-56A "命令[ストリングス抜き]"。後者は恐らく作中未使用であるため、下表ではバージョンの差異に触れません。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第9話& 村上がほくそ笑む時\\ \hline
第13話& キャプテンが巧をフェンシングで圧倒する時\\ \hline
\end{array}
$$
オルフェノクで命令ということから、スマートブレイン社長のシーンで選曲されているのが第9話ですが(曲名もそのシーンに由来)、それを含め2回だけしか選曲されていません。
オルフェノクのブロックですが、大きく分けて使用シーンにはドラマパートでのオルフェノクのシーン(木場勢やラッキークローバーなど)と怪人としてのオルフェノクの出現シーンがありました。後者は次のブロックの楽曲と合わせて使われているので、続けて見てみましょう。
■一般的な情景・心情・パニック
M-57からM-68までがこのブロックに該当します。
・「オルフェノク襲撃」
Mナンバーとメモは、M-57 "突然襲う恐怖"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第1話& 木場が目覚める時\\ \hline
第2話& スマートレディが木場の前に現れる時\\ \hline
第3話(アバンタイトル)& 森下千恵が目覚め灰化する時\\ \hline
第3話& 結花が目覚める時\\ \hline
第4話& 結花が切られた靴と靴下を発見し、クレインオルフェノクに変化する時\\ \hline
第5話& 戸田英一が灰化し、海堂がスネークオルフェノクに変化する時\\ \hline
第7話& オウルオルフェノクが音大生を襲い、巧&啓太郎が悲鳴を聞く時\\ \hline
第10話& 覆面の男がスネイルオルフェノクに変化し主人を殺害する時\\ \hline
第13話(アバンタイトル)& 前話のあらすじ\\ \hline
第16話& フライングフィッシュオルフェノクが森下義正を襲撃し逃走する時\\ \hline
第17話& 巧が真理を助け、アルマジロオルフェノクが巧を攻撃する時\\ \hline
第18話& ピエロがトードスツールオルフェノクに変化し倉田恵子を捕まえる時\\ \hline
第22話& ワームオルフェノクが中年の男性を殺害する時\\ \hline
第23話& ワームオルフェノクが木場を追い詰める時\\ \hline
第25話& 水野和史が消滅する時\\ \hline
第30話(アバンタイトル)& ジェットスライガーに乗ったデルタが巧&木場を追い詰める時\\ \hline
第30話& スティンクバグオルフェノクが真理&啓太郎を襲う時\\ \hline
第31話& ソードフィッシュオルフェノクが真理を襲う時\\ \hline
第33話& スタッグビートルオルフェノクが草加デルタを攻撃する時\\ \hline
第34話& 澤田が流星塾生の前に現れる時\\ \hline
第36話& オクトパスオルフェノクが真理&啓太郎を襲う時\\ \hline
第38話& ローズオルフェノクがウルフオルフェノクを圧倒し、ドラゴンオルフェノクが木場ファイズを圧倒する時\\ \hline
第39話(アバンタイトル)& 木場が変身解除しドラゴンオルフェノクに痛めつけられる時\\ \hline
第41話& フリルドリザードオルフェノクが結花を襲う時\\ \hline
第45話& バットオルフェノクがスネークオルフェノクを圧倒し、三原がデルタに変身する時\\ \hline
第48話& ライオトルーパーが真理&照夫を追い詰める時\\ \hline
\end{array}
$$
前ブロックの「オルフェノク出現」と同様に怪人オルフェノクの出現シーンで使用されていますが、初期にはオルフェノクの怪奇性を表現するために選曲されていたのが「オルフェノク出現」との違いですね。
コンプリートCD-BOXに先んじて「『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』オリジナル・サウンドトラック+TVメインテーマ」に収録されています。
・「物は試し」
Mナンバーとメモは、M-58 "湧き出る不安"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第1話& 真理が牧野大介の死体を発見し、野間航平&井沢博司を呼ぶ時\\ \hline
第1話& スティングフィッシュオルフェノクが遊泳態に変化し、真理が巧にファイズドライバーを装着させる時\\ \hline
第2話(アバンタイトル)& 木場がホースオルフェノクに変化し木場一彰を殺害する時\\ \hline
第2話& 木場がホースオルフェノクに変化し、エレファントオルフェノクが真理を追い詰める時\\ \hline
第3話& 青木・赤井・緑川が空港に着きバイカーからバイクを奪う時\\ \hline
第4話& 赤井がカクタスオルフェノクに変化しガソリンスタンドの店員を殺害する時\\ \hline
第8話(アバンタイトル)& 眼鏡の男が真理を狙う時\\ \hline
第10話& 巧が啓太郎を助ける時\\ \hline
第25話& 巧が草加を連れて逃走する時\\ \hline
第25話& 冴子カイザ&琢磨ファイズが巧&草加の前に現れる時\\ \hline
第32話& 草加が緑ヶ丘病院に駆け込む時\\ \hline
第34話& 草加が啓太郎の電話を受け緑ヶ丘病院に向かう時\\ \hline
\end{array}
$$
主に序盤に敵オルフェノクのイメージで選曲されました。中盤ではブリッジ的に使用されており、これはブロックの趣旨である「パニック」に合致しているとも言えます。
・「血の臭いが、判る」/「血の臭いが、判る(別)」
Mナンバーとメモは、M-59 "不安が不安を呼ぶ恐怖"およびM-59A "不安が不安を呼ぶ恐怖[ベース&リズム]"。後者は恐らく作中未使用であるため、下表ではバージョンの差異に触れません。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第3話& バスケットボール部員が結花をいじめる時\\ \hline
第6話& 海堂が工場主を怪しむ時\\ \hline
第7話& 海堂が学内のオルフェノクの存在に気付く時\\ \hline
第9話& 巧&真理が木場に気付き喫茶店を出ようとする時\\ \hline
第10話& 真理の携帯電話に写真が送られる時\\ \hline
第25話& 小林義雄が海堂と袂を分かつ時\\ \hline
第27話& 啓太郎が隠れる時\\ \hline
第31話& 澤田が立ち去る時\\ \hline
第37話& 養護施設の子供たちが照夫をいじめ、海堂に制止される時\\ \hline
第38話& 北崎が琢磨に話しかける時\\ \hline
第39話(アバンタイトル)& 真理が木場を連れて逃走し、北崎が玩具の飛行機を飛ばす時\\ \hline
\end{array}
$$
人間関係の不穏さが表れたシーンで選曲されています。曲名は第6話の海堂のシーンに由来しますが、海堂のシーンでばかり使用されているわけではありません。
・「変化」/「変化(別)」
Mナンバーとメモは、M-60 "闇に蠢く邪悪な思想"およびM-60A "闇に蠢く邪悪な思想[コーラスのみ]"。後者は恐らく作中未使用であるため、下表ではバージョンの差異に触れません。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第2話& 木場が苦悩する時\\ \hline
第4話& 結花がクレインオルフェノクに変化する時\\ \hline
第7話& 眼鏡の男が真理を狙う時\\ \hline
第10話& 結花がクレインオルフェノクに変化し青年たちを殺害する時\\ \hline
第25話& 巧&草加が流星塾を発見する時\\ \hline
第29話& 冴子が琢磨を慰める時\\ \hline
第34話& 草加が嘆く時\\ \hline
第35話& 草加らが巧の行動を不審に思う時\\ \hline
第39話& 草加と澤田が対峙する時\\ \hline
第42話& 草加がオルフェノクの記号を埋め込まれた実験について話す時\\ \hline
第43話& 草加が人間とオルフェノクの戦いについて話す時\\ \hline
\end{array}
$$
Mナンバーとメモは、M-60 "闇に蠢く邪悪な思想"。
「仮面ライダーファイズ コンプリートCD-BOX 『Final Call』」のトラック順から、曲名は第4話の結花のシーンに由来すると思われます。そのため曲名は一般的な「へんか」ではなく、作中用語の「へんげ」(動物などが姿を変えて現われること。転じて『555』では、オルフェノクが人間態から怪人態に変身することを「変化(へんげ)」と称する)と読むべきでしょう。
当初は人間からオルフェノクへの変化のイメージで選曲されていたようですが、後半ではほとんど草加のシーンで使用されています。
・「ベルトの力」/「ベルトの力(別)」
Mナンバーとメモは、M-61 "急に腕をつかまれて"およびM-61A "急に腕をつかまれて[パーカッション抜き]"。後者は恐らく作中未使用であるため、下表ではバージョンの差異に触れません。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第1話& ファイズがスティングフィッシュオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
第2話(アバンタイトル)& ファイズがスティングフィッシュオルフェノクを撃破し、真理がベルトの力に驚く時\\ \hline
第2話& ホースオルフェノクが森下千恵を殺害し、ファイズがエレファントオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
第4話& 巧&啓太郎が赤井ファイズに立ち向かう時\\ \hline
第5話& スクィッドオルフェノクが巧&真理を襲い、啓太郎が巧にファイズギアを渡す時\\ \hline
第10話(アバンタイトル)& 海堂ファイズ&オートバジンがスネイルオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
第21話& 琢磨ファイズが巧&木場を攻撃する時\\ \hline
第25話(アバンタイトル)& 冴子がカイザに、琢磨がファイズに変身し草加を気絶させる時\\ \hline
第30話& ファイズ&ホースオルフェノクがスティンクバグオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
第31話& スパイダーオルフェノクとソードフィッシュオルフェノクが交戦し、草加が真理の前に現れる時\\ \hline
第48話(アバンタイトル)& 6体のライオトルーパーとドラゴンオルフェノクらがファイズを攻撃する時\\ \hline
\end{array}
$$
これが序盤の「ファイズのテーマ」みたいな感じで選曲されています。中盤は巧以外のファイズのシーンで使用されていますが、第30話での満を持しての共闘で使用されているあたり、その節はあると思います。「CSMファイズギアver.2」にBGMとして収録しても良かったのではないかと思うくらい。
・「出ていけ」/「出ていけ(別)」
Mナンバーとメモは、M-62 "訳がわからないまま"およびM-62A "訳がわからないまま[ストリングスのみ]"。下表では前者を「無印」、後者を「A」と表記して纏めます。
$$
\begin{array}{|l|l|l|} \hline
バージョン & 話 & シーン\\ \hline
無印 & 第3話(アバンタイトル)& スマートレディが木場の前に現れる時\\ \hline
無印 & 第4話& 結花の義父が結花を家から追い出す時\\ \hline
無印 & 第9話& 結花が海堂に謝罪し、海堂が木場に疑問を投げかける時\\ \hline
無印 & 第9話& 海堂がマンションから去り、結花が海堂を心配する時\\ \hline
無印 & 第9話& 海堂が結花を鬱陶しがる時\\ \hline
無印 & 第10話& 木場が海堂からの電話を受けマンションを出て、結花が海堂の発言を思い出す時\\ \hline
A & 第10話& 啓太郎が海堂からファイズギアを奪う時\\ \hline
無印 & 第11話& 海堂が結花に当たり、結花がマンションから出る時\\ \hline
無印 & 第15話& 結花がスマートレディの言葉を回想し巧を看病する時\\ \hline
A & 第15話& 真理と草加が会話する時\\ \hline
無印 & 第19話& 結花が倉田恵子の怪我を見て話しかける時\\ \hline
無印 & 第22話& 草加が巧に感謝の言葉を要求する時\\ \hline
無印 & 第23話& 草加が村上の発言に憤る時\\ \hline
無印 & 第24話& 草加が村上に目的を語る時\\ \hline
無印 & 第24話& 啓太郎が巧に話しかける時\\ \hline
無印 & 第25話& 村上が海堂&小林義雄に任務を提示し、巧がスマートレディの部屋に潜入する時\\ \hline
A & 第29話& 北崎が琢磨を威圧する時\\ \hline
無印 & 第31話& 草加が巧を騙す時\\ \hline
A & 第33話& 草加が緑ヶ丘病院に向かい、啓太郎&草加が真理を看病する時\\ \hline
無印 & 第34話& 木場が巧を殴る時\\ \hline
無印 & 第38話& 真理と草加が口論する時\\ \hline
無印 & 第38話& 里奈が三原に巧への信頼を伝える時\\ \hline
無印 & 第39話& 真理と草加が同窓会の襲撃事件について話す時\\ \hline
無印 & 第40話& 沢村が結花を見つめる時\\ \hline
無印 & 第41話& 村上がベルトが作られた目的を語り、ラッキークローバーの増員を提案する時\\ \hline
無印 & 第42話& 真理が自らを責め草加に諭される時\\ \hline
無印 & 第47話& 海堂が木場との再会を喜び、木場からスマートバックルを渡される時\\ \hline
無印 & 第48話& 花形が草加に話しかける時\\ \hline
\end{array}
$$
前半は主に木場勢のシーン(特に結花。曲名も第4話の結花のシーンに由来)で選曲されていましたが、後半は草加など他のキャラのシーンでも使われるようになりました。不穏な人間関係の演出を担っている劇伴と言えます。
「(別)」はBGMを少し抑えめにする意図で選曲されていたものと思われますが、どういった線引きがされているかを推し量るのは難しいですね。
・「決意」
Mナンバーとメモは、M-63 "突然の不幸"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第2話& 木場が目覚める時\\ \hline
第7話& 木場がマンションに戻り、海堂がアパートに戻る時\\ \hline
第11話& 結花が啓太郎の手を取る時\\ \hline
第15話& 真理が木場を看病し、草加が巧の行方を真理に話す時\\ \hline
第16話& 木場が苦悩し、巧&啓太郎の前に現れる時\\ \hline
第17話& 巧が戦う決意をする時\\ \hline
第19話& 真理が事情を説明し、倉田恵子が啓太郎を責める時\\ \hline
第22話& 草加が真理を振り向かせようとする時\\ \hline
第29話& 巧が木村沙耶の発言を回想しオルフェノクを倒す決意を語る時\\ \hline
第30話& 巧と木場が安心して走り去る時\\ \hline
第32話& 木場が巧との会話を回想する時\\ \hline
第34話& 木場が巧の電話に応答し、流星塾生が真理の遺体を囲む時\\ \hline
第40話& 三原が草加に戦う決意を告げる時\\ \hline
第42話& 木場が結花の置手紙を読み海堂を責める時\\ \hline
第47話& 啓太郎が照夫を心配する時\\ \hline
\end{array}
$$
メモの通りの不幸というよりは、巧や木場の苦悩とか、それこそ曲名の通りの戦う決意を演出しています。
「仮面ライダーファイズ コンプリートCD-BOX 『Final Call』」のトラック順から、曲名は第17話の「俺はもう迷わない。迷ってるうちに……人が死ぬなら、戦いが罪なら、俺が背負ってやる!」のシーンに由来すると思われます(「俺はもう迷わない」という劇伴は別に存在しますが)。
・「第1話メインタイトル」
Mナンバーとメモは、M-64 "突然襲う恐怖"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第1話& メインタイトル\\ \hline
第1話& 真理がベルトの力に驚く時\\ \hline
第9話& 海堂がオートバジンに乗って走り去る時\\ \hline
第17話& 木場・巧・草加がそれぞれ青葉国際大学に向かう時\\ \hline
第24話& 冴子&琢磨が巧&草加を払いのける時\\ \hline
第25話& カイザがカイザポインターを手に取る時\\ \hline
第29話& デルタが巧&木場にジェットスライガーのミサイルを放つ時\\ \hline
第33話(アバンタイトル)& ファイズとホースオルフェノクが激突する時\\ \hline
第34話& 巧が草加を追う時\\ \hline
第38話& 木場ファイズがバーナクルオルフェノクを撃破する時\\ \hline
第41話& 巧&草加がファイズ&カイザに変身しフリルドリザードオルフェノクを攻撃する時\\ \hline
第43話& 真理&啓太郎と巧&木場が結花を探しに行く時\\ \hline
第45話(アバンタイトル)& ファイズがバットオルフェノクを圧倒し、特殊部隊がホースオルフェノクを攻撃する時\\ \hline
\end{array}
$$
新たな展開を予感させるようなシーンで選曲されています。そのため各話のラストシーンで使用される印象が強いですね。あまり恐怖という感じではありませんが。
初使用が曲名の通りのシーンなわけですが、これが『仮面ライダー555』という物語の壮大な幕開けを予感させるようでもあります。
・「不安」/「不安(別)」
Mナンバーとメモは、M-65 "タッチから不安"およびM-65A "タッチから不安[メロディ抜き]"。下表では前者を「無印」、後者を「A」と表記して纏めます。
$$
\begin{array}{|l|l|l|} \hline
バージョン & 話 & シーン\\ \hline
無印 & 第1話& 牧野大介と野間航平が続けざまに灰化する時\\ \hline
無印 & 第4話& 赤井ファイズが巧らを追い詰める時\\ \hline
無印 & 第5話& 添野が結花の写真を見つめる時\\ \hline
無印 & 第8話& 結花が教授を問い詰め対峙する時\\ \hline
無印 & 第9話& 木場がスマートブレインについて調べ、結花がサンドイッチを切る時\\ \hline
無印 & 第9話& 真理が火災事故で死んだ両親のことを語る時\\ \hline
A & 第10話& 木場が村上と面会する時\\ \hline
無印 & 第10話& 板垣哲生が真理の絵を発見する時\\ \hline
無印 & 第11話(アバンタイトル)& カイザがファイズを見つめ、村上が車に乗る時\\ \hline
無印 & 第14話& 草加が西洋洗濯舗 菊池を訪ねる時\\ \hline
無印 & 第15話& 啓太郎が木場を介抱し、結花&海堂が巧を発見する時\\ \hline
無印 & 第16話& 巧が結花の前に現れる時\\ \hline
無印 & 第21話& 木場が目覚める時\\ \hline
無印 & 第23話& スマートレディと村上が草加について話す時\\ \hline
無印 & 第24話& 海堂が指輪を投げ捨て、小林義雄を発見する時\\ \hline
無印 & 第25話& 草加が花形に問いかける時\\ \hline
無印(効果音追加?) & 劇場版& ミナが父親が巧に偽りの記憶を刷り込んだ理由を語る時\\ \hline
無印(効果音追加?) & 劇場版DC& 〃\\ \hline
A & 第32話(アバンタイトル)& 澤田が去る時\\ \hline
無印 & 第32話& 澤田が冴子らに向かって啖呵を切る時\\ \hline
無印 & 第33話& 北崎が澤田にデルタギアを渡す時\\ \hline
無印 & 第34話& 啓太郎と木場が会話する時\\ \hline
無印 & 第36話& スマートレディが巧の前に現れる時\\ \hline
無印 & 第38話& 添野がスマートブレインを怪しみ、村上に眼鏡の男の写真を見せる時\\ \hline
無印 & 第39話& 真理がファイズブラスターを取り出す時\\ \hline
無印 & 第40話& 澤田が思案する時\\ \hline
無印 & 第41話& 沢村が結花を監視し南に電話する時\\ \hline
無印 & 第42話& 結花が苦しむ時\\ \hline
無印 & 第44話& 草加が三原を戦いに誘う時\\ \hline
A & 第45話(アバンタイトル)& ファイズがブラスターフォームにフォームチェンジし、冴子が結花の前に現れる時\\ \hline
無印 & 第46話& 花形が新社長となった木場を紹介する時\\ \hline
無印 & 第47話& 海堂が人間を守る理念に燃え、巧が物思いに耽る時\\ \hline
無印 & 第49話& 木場が王とオルフェノクの運命について巧&海堂に話す時\\ \hline
A & 第49話& 木場が王の力による人類の滅びを期待する時\\ \hline
無印 & 最終話& 巧が木場を含めた人間を守る意志を語る時\\ \hline
A & 最終話& 木場が巧に向かって叫ぶ時\\ \hline
\end{array}
$$
かなり使用頻度が高く、メモの通りドラマパートの不安を煽るシーンで使用されています。2つのバージョンは正直どうやって区別されていたのか、という感じですが…。
・「会いたい・・・・・・」/「会いたい・・・・・・(別)」
Mナンバーとメモは、M-66A "今は幸せ、だけど"およびM-66A "今は幸せ、だけど[バッド&シーケンサー]"。下表では前者を「無印」、後者を「A」と表記して纏めます。
$$
\begin{array}{|l|l|l|} \hline
バージョン & 話 & シーン\\ \hline
A & 第2話& 木場が逃げながら森下千恵との思い出を回想する時\\ \hline
無印 & 第4話& 結花が啓太郎にメールを送り、啓太郎がオートバジンに乗って走る時\\ \hline
無印 & 第9話& 啓太郎と結花が会話する時\\ \hline
A & 第10話& 啓太郎が結花のマンションに向かう時\\ \hline
無印 & 第10話& 啓太郎が結花に見惚れて紅茶を溢す時\\ \hline
A & 第11話& 啓太郎が結花にメールを送る時\\ \hline
A & 第14話& 草加が真理を守る決意を語る時\\ \hline
A & 第15話& 巧が結花のことを思い出し、草加に質問する時\\ \hline
A & 第17話& 巧が真理&啓太郎を突き放す時\\ \hline
無印 & 第18話& 倉田恵子が啓太郎に抱きつく時\\ \hline
A & 第19話& ジェイがチャコを発見し、倉田恵子がジェイを叱る時\\ \hline
A & 第19話& 倉田恵子が母の誕生日を回想する時\\ \hline
A & 第22話& 草加が自らの想いを真理に伝える時\\ \hline
A & 第23話& 真理が草加に会いに行き、巧がアイロンがけをする時\\ \hline
A & 第29話& 啓太郎が嘆く時\\ \hline
A & 第33話& 巧が悔いる時\\ \hline
A & 第36話& 啓太郎が巧にファイズギアを渡そうとし、木場が巧に電話する時\\ \hline
A & 第41話& 結花が照夫を叱る時\\ \hline
無印 & 第41話& 啓太郎と結花がメールを送りあう時\\ \hline
A & 第42話(アバンタイトル)& 結花が涙を流し逃げ出す時\\ \hline
A & 第48話& 真理&里奈が花形との再会を待ちわびる時\\ \hline
A & 最終話& 巧が目覚め、木場が巧らの前に現れる時\\ \hline
\end{array}
$$
主に啓太郎と結花のイメージで選曲されており、曲名も第4話の結花のセリフに由来するものです。ただ、そのシーンのように結花は「薄幸の少女」なわけですから、今も幸せではないですね。メモと乖離しています。
「運命の二人」や「乾巧っていうんだ」と同様に「(別)」の方が使用回数が多いケースであり、総合的に見ると啓太郎と結花のシーン以外に、巧や木場の苦悩を演出する意図で選曲されています。
・「事件発生」/「事件発生(別)」
Mナンバーとメモは、M-67 "緊張の瞬間"およびM-67A "緊張の瞬間[ピアノのみ]"。後者は恐らく作中未使用であるため、下表ではバージョンの差異に触れません。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第9話& 村上が書類に目を通す時\\ \hline
第18話& 若い主婦の洗濯物に泥が投げつけられる時\\ \hline
第18話& 啓太郎が倉田恵子を捕まえる時\\ \hline
第19話& 倉田恵子が彷徨する時\\ \hline
第32話& 啓太郎&海堂が照夫を発見し、海堂が階段を駆け降りる時\\ \hline
第34話& 照夫が海堂を責める時\\ \hline
\end{array}
$$
第18話・第19話において、洗濯物に泥を投げつける倉田恵子のイメージで選曲されており、曲名はそれに由来するものと思われます。それらのシーンも含め、突然の出来事を表現する意図で選曲されていると思われます。
・「何なの!?」/「何なの!?(別)」
Mナンバーとメモは、M-68 "何が何だか(恐怖)"およびM-68A "何が何だか(恐怖)[ベース&リズム]"。後者は恐らく作中未使用であるため、下表ではバージョンの差異に触れません。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第1話& 真理が井沢博司に警告し、井沢博司がスティングフィッシュオルフェノクに変化する時\\ \hline
第7話& 木場&海堂が変身解除し、海堂が木場の肩を抱いて歩きだす時\\ \hline
第8話& オルフェノクが真理を狙う時\\ \hline
第9話& 真理がファイズギアの返却を決意し、巧が止めようとする時\\ \hline
第10話(アバンタイトル)& スマートレディが覆面の男に警告する時\\ \hline
第10話& 海堂が村上からの電話を受け、巧が海堂に呆れる時\\ \hline
第17話& 草加が巧を揺さぶる時\\ \hline
第20話& 琢磨が立ち去る時\\ \hline
第22話& 巧がホースオルフェノクへの敵対心を燃やす時\\ \hline
第24話& 草加が巧の質問をはぐらかす時\\ \hline
第25話& 小林義雄が結花を気絶させる時\\ \hline
第28話& 琢磨が北崎を恐れ逃走する時\\ \hline
第31話& 木場が巧への憎悪を募らせる時\\ \hline
第32話& 澤田が冴子を責める時\\ \hline
第33話& 流星塾生と澤田が対峙する時\\ \hline
第34話& 澤田が草加にカイザギアを渡す時\\ \hline
第35話& 村上が思案する時\\ \hline
第37話& 沢村が添野に眼鏡の男のことを教える時\\ \hline
第39話& 三原が弱音を吐く時\\ \hline
第39話& 草加が三原を詰り、北崎への憎悪を募らせる時\\ \hline
第40話& 澤田が倒れる時\\ \hline
第41話& 冴子が結花をラッキークローバーに勧誘する時\\ \hline
第42話& クラブオルフェノクが実験材料にされる時\\ \hline
第44話& 王の影が現れる時\\ \hline
第45話& 三原が花形に助けられたことを草加に伝える時\\ \hline
第47話& ローズオルフェノクが彷徨する時\\ \hline
第47話& 花形が灰化していく自らの手を見つめる時\\ \hline
第48話& 花形が草加を看病する時\\ \hline
\end{array}
$$
かなり使用回数が多い劇伴です。ドラマパートの不穏なシーン、と言うと先に解説した「不安」と被っていることになりますが、どちらかと言うとこちらの方がオルフェノクの要素が強い?
以上、ドラマパート中心のブロックでした。
■その他
M-69からM-71、および着メロAから着メロCがこのブロックに該当します。
・「君は薔薇より美しい」
Mナンバーとメモは、M-69 "提供(疑惑)"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第4話& 巧が二度寝しようとする時\\ \hline
第6話& 海堂が結花の頬をつねり木場の部屋から去る時\\ \hline
\end{array}
$$
実際には提供クレジット時のBGMとしては使われず、本編内のコミカルなシーンで使用されています。
・「提供ベース音楽」
Mナンバーとメモは、M-70 "提供(不安)"。
こちらは本編では使用されず、毎話の前提供・後提供のBGMとして使用されています。歴代の提供クレジット時のBGMの中でも珍しく不穏な曲調なのが、異彩を放っています。
・「ファイズなんて」
Mナンバーとメモは、M-71 "予告"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第10話& 巧がバイクに乗って走り去る時\\ \hline
\end{array}
$$
実際に次回予告のBGMとして使用されているのは「Justiφ's」のinstrumental版なので、こちらは本編のみの使用となりました。使用はたったの1回なので、曲名もそのシーンに由来するものとなっています。
・「着信音A(着メロA)」
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第26話& カイザフォンの着信音\\ \hline
第26話& 〃\\ \hline
第34話& 〃\\ \hline
第39話& 〃\\ \hline
第40話& 〃\\ \hline
第48話& 〃\\ \hline
\end{array}
$$
3曲製作されていた着メロ用の楽曲のうちの一つ。結果的にカイザフォンの着信音として使用されましたが、当初からその予定だったわけではないようです。
「CSM カイザギア」にもBGMとは別に着信音として収録されています。
・「着信音B(着メロB)」
3曲製作されていた着メロ用の楽曲のうちの一つ。その中では唯一作中未使用です。
後に「CSMデルタギア」にデルタフォンの着信音として収録されました(その経緯については開発者ブログを参照)。
・「着信音-ファイズフォン(着メロC)」
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第15話& ファイズフォンの着信音\\ \hline
第17話& 〃\\ \hline
第27話& 〃\\ \hline
第28話& 〃\\ \hline
第44話& 〃\\ \hline
第45話& 〃\\ \hline
最終話& 〃\\ \hline
\end{array}
$$
3曲製作されていた着メロ用の楽曲のうちの一つ。こちらも、結果的にファイズフォンの着信音として使用されましたが、当初からその予定だったわけではないようです。
巧がファイズギアを一時的に手放していたいたこともあってか、後半は長いこと使用されていませんでした。携帯電話は一般的にパーソナルなものであるため、ファイズギアを所持している時期の木場が携帯電話としてファイズフォンを使用するような描写は入れられなかったのでしょう。
「CSM ファイズギア」(ver.1)には収録されていませんでしたが、「CSMファイズギアver.2」にて着信音として収録されました。
このブロックは本編外での使用を想定しているもの、および着信音のブロックでした。
■第7・8話
『555』の中でも極めて有名なあのエピソードのためのブロックです。EX-1とEX-2がこのブロックに該当します。
・「夢のかけら」
Mナンバーは、EX-1。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第7話& スネークオルフェノクがギターの音色を聞く時\\ \hline
第7話& 黒田和彦が海堂に聞かせるギター演奏\\ \hline
第7話& 海堂が黒田和彦にギター演奏を教授し、ファイズとオウルオルフェノクが交戦する時\\ \hline
第8話(アバンタイトル)& 海堂が黒田和彦にギター演奏を教授する時\\ \hline
第8話& 黒田和彦が海堂に聞かせるギター演奏\\ \hline
第8話& 黒田和彦が結花と海堂に聞かせるギター演奏\\ \hline
第8話& 黒田和彦が結花と海堂に聞かせるギター演奏\\ \hline
第8話& 黒田和彦がギターを演奏し、海堂がギターを投げ捨てる時\\ \hline
\end{array}
$$
海堂に憧れる音大生の黒田和彦が演奏するアコースティックギターの音楽として使用された楽曲ですね。海堂が和彦にギター演奏を指導するという内容なので、必然的に使用回数も多くなっています。
コンプリートCD-BOXに先んじて「『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』オリジナル・サウンドトラック+TVメインテーマ」に収録されています。
・「"Four Divertimentos,op."'n°1,Andantino Grazioso'」
Mナンバーは、EX-2。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第7話& 次回予告\\ \hline
第8話& 海堂が事故のことを回想する時\\ \hline
第8話& 巧がファイズに変身してスカラベオルフェノクと交戦し、木場がホースオルフェノクに変化してオウルオルフェノクと交戦する時\\ \hline
\end{array}
$$
特に有名なのが第8話での2回目の使用シーンです。海堂が結花に頼まれ弾き始めたこの曲をBGMにし、巧・木場がそれぞれ夢について語りながら変身しオルフェノクと戦う一連の流れはシリーズ屈指の名シーンと言えるのではないでしょうか。
「CSMファイズギアver.2」にも、このシーンのイメージで収録されています。
コンプリートCD-BOXに先んじて「『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』オリジナル・サウンドトラック+TVメインテーマ」に収録されています。
特定のエピソードのための少し特殊な楽曲で第1回録音を締めくくりましょう。続いては第2回録音です。
劇伴(TV用第2回録音)
第10話から使用されています。
■カイザ
その名の通り、本作の2号ライダーである仮面ライダーカイザ用の劇伴のブロックです。SM-1からSM-4がこのブロックに該当します。
なお、『アギト』、『龍騎』では初期からサブライダーが登場していたため、劇伴も第1回録音から「G3」、「ギルス」、「仮面ライダーナイト」といったブロックが設けられていましたが、カイザは途中からの登場なので劇伴も第2回録音に回されています。
・「立ち塞がる、カイザ」
Mナンバーとメモは、SM-1 "出現、謎のライダー"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第12話(アバンタイトル)& カイザとクロコダイルオルフェノクが交戦する時\\ \hline
第14話(アバンタイトル)& 草加がカイザに初変身し、エキセタムオルフェノク・クロコダイルオルフェノクを撃破する時\\ \hline
第23話(アバンタイトル)& カイザ&ホースオルフェノクとロブスターオルフェノク&ワームオルフェノクが交戦する時\\ \hline
第24話(アバンタイトル)& 巧がファイズに変身してホースオルフェノクを圧倒し、ロブスターオルフェノク&センチピードオルフェノクに苦戦するカイザに加勢する時\\ \hline
\end{array}
$$
カイザ用劇伴の例に漏れず2号ライダーとは思えない不穏な曲調ですが、「CSM カイザギア」には収録されておらず、収録されている2曲と比べると影が薄い感じが否めません。
使用回数が4回とやや少なく後半は全く使用されていない、いずれもアバンタイトル(≒前話のあらすじ)、第23話・第24話の使用シーンではカイザ以外のキャラクターも目立っている辺りが、影が薄くなってしまった原因でしょうか。
とは言え、この曲の初使用シーンが実質的にカイザの初戦闘シーンなので、そのシーンの印象が強いという方をしばしば見かける気がします。つまり草加ではなく西田清高なんですが(コアな人気がある西田カイザ)。
コンプリートCD-BOXに先んじて「『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』オリジナル・サウンドトラック+TVメインテーマ」に収録されています。
・「何のために」
Mナンバーとメモは、SM-2 "行動、目的は?"。
未使用曲です。このブロックの劇伴の中で唯一不穏な曲調ではないのですが、それがカイザのイメージには合わないと判断されたのでしょうか。
・「サイドバッシャー」
Mナンバーとメモは、SM-3 "策略、敵か味方か?"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第13話& カイザがクロコダイルオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
第15話& カイザがサイドバッシャーに乗りこみ、オートバジンを圧倒する時\\ \hline
第22話& センチピードオルフェノク&シーキューカンバーオルフェノクがファイズを圧倒する時\\ \hline
第26話& カイザとフロッグオルフェノクが交戦し、流星塾生が河内勇樹に駆け寄る時\\ \hline
第47話& サイドバッシャーがジェットスライガーを破壊し村上デルタを破る時\\ \hline
第48話& 草加が花形の言葉を回想してカイザに変身し、ドラゴンオルフェノクらに立ち向かう時\\ \hline
\end{array}
$$
前半のカイザの戦闘シーンで数回使用され(第22話除く)、しばらく空いた後に終盤で再びカイザのシーンで使用されました。
サイドバッシャーに乗っていない時のカイザの戦闘シーンでも使用されているのにこの曲名なのは第15話の使用シーンに由来するためだと思われますが、律儀なことに2回目にして最後のサイドバッシャー バトルモードの登場シーンでもこの曲を使っています。
コンプリートCD-BOXに先んじて「『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』オリジナル・サウンドトラック+TVメインテーマ」に収録されています。また、「CSM カイザギア」にもBGMとして収録されています。
・「カイザ、圧倒的な力」
Mナンバーとメモは、SM-4 "攻撃、圧倒的なパワー"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第11話& カイザがクロコダイルオルフェノクに立ち向かう時\\ \hline
第13話& 草加がカイザに初変身し、エキセタムオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
第16話& カイザがフライングフィッシュオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
第23話& カイザがワームオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
第25話& カイザがラビットオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
劇場版& 草加がカイザに変身してバタフライオルフェノクを撃破し、水原が逃走する時\\ \hline
劇場版DC& カイザが3体のオルフェノクを撃破し、水原が逃走する時\\ \hline
第40話& 草加がカイザに変身し、スパイダーオルフェノクにゴルドスマッシュを放つ時\\ \hline
\end{array}
$$
出ました。やはりカイザのテーマ曲と言えば「草加がなんかやらかす時のテーマ」とか言われてるこの曲でしょう。
のはずなのですが意外と使用回数は多くない。もっと言うとこの曲が流れている時の草加カイザは一応真っ当なヒーローらしく敵オルフェノクと戦っているので(澤田への止めはやらかし気味?)、通称も適切とは言い難い。こういう印象は結構ズレているものです。
「立ち塞がる、カイザ」や「サイドバッシャー」と同様に第2クールでの使用が主ですが、使用回数が最も多いということでこの曲が特に印象に残っているのでしょう。
コンプリートCD-BOXに先んじて「『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』オリジナル・サウンドトラック+TVメインテーマ」に収録されています。また、「CSM カイザギア」にもBGMとして収録されています。なお草加/カイザ役の村上幸平氏は同商品の開封に際し、この曲が脳内で流れるとツイートしています。
以上、2号ライダーとは思えない不穏な劇伴でした。
■パワーアップするファイズ
ファイズ用劇伴の追加分です。SM-5からSM-7がこのブロックに該当します。
・「木場がファイズに」
Mナンバーとメモは、SM-5 "パワーアップ"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第36話& 木場ファイズがオクトパスオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
第39話& 真理が変身に失敗し、里奈がデルタに変身してオクラオルフェノク&ドラゴンオルフェノクに敗れる時\\ \hline
第45話& ファイズがバットオルフェノクを攻撃しホースオルフェノクを逃がす時\\ \hline
第46話& 巧&三原がファイズ&デルタに変身し、コーラルオルフェノクを撃破する時\\ \hline
第48話(アバンタイトル)& 草加&三原がカイザ&デルタに変身し、ライオトルーパーとドラゴンオルフェノクらが3ライダーを圧倒する時\\ \hline
第48話& 草加が真理の奪還に向かい、ライオトルーパーがスネークオルフェノクを圧倒し、巧が三原にデルタギアを渡しそれぞれ変身する時\\ \hline
\end{array}
$$
初使用が遅い割には使用回数が多く、終盤では巧ファイズのシーンでもそこそこ使用されています。あとは味方のデルタのシーンでも数回使用されています。
「CSMデルタギア」か「CSMファイズギアver.2」のどっちかには収録しても良かったんじゃないかと思います。
・「サイガ、驚異の力」
Mナンバーとメモは、SM-6 "戦闘、強靭な力"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第19話& ファイズとホースオルフェノクが交戦する時\\ \hline
劇場版& サイガがカイザを圧倒する時\\ \hline
劇場版& サイガがファイズを圧倒し、ファイズがアクセルフォームにフォームチェンジする時\\ \hline
劇場版DC& サイガがカイザを圧倒する時\\ \hline
劇場版DC& サイガがファイズを圧倒し、ファイズがアクセルフォームにフォームチェンジする時\\ \hline
\end{array}
$$
TV本編では1回しか使用されていないのに劇場版のサイガのシーンでは2回使用されているということで殆どの方が「サイガのテーマ曲」という認識を持っていると思いますが、実はTV用録音のファイズ用の劇伴なんですね。
この曲をはじめとして、劇場版で使用されたTV用録音の劇伴のうちコンプリートCD-BOXが初収録となるものは、劇場版の使用シーンに由来した曲名が付けられています。
「CSMサイガドライバー」にもBGMとして収録されています。
・「俺はもう迷わない」
Mナンバーとメモは、SM-7 "オートバジン"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第17話& ファイズがアルマジロオルフェノクを撃破する時\\ \hline
第19話& 巧がファイズに変身し、トードスツールオルフェノクを撃破する時\\ \hline
劇場版& ファイズ アクセルフォームがサイガを追い詰める時\\ \hline
劇場版DC& ファイズ アクセルフォームがサイガを追い詰める時\\ \hline
\end{array}
$$
曲名の「俺はもう迷わない」は第17話での巧の決意のセリフに由来し、その後の戦闘シーンで「Justiφ's」が流れた後にこの曲が流れています。
使用回数は少ないですが、ファイズの印象的なシーンで選曲されています。
コンプリートCD-BOXに先んじて「『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』オリジナル・サウンドトラック+TVメインテーマ」に収録されています。また、「CSMファイズギアver.2」にもBGMとして収録されています。
結局少ないですが、第1回録音のファイズ用劇伴よりはファイズのシーンで使われている印象が強いのではないでしょうか。
■オルフェノク
オルフェノク用劇伴の追加分です。SM-8からSM-11がこのブロックに該当します。
・「絶体絶命」
Mナンバーとメモは、SM-8 "行動、繰り返す殺戮"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第10話& 海堂がファイズに変身し、木場がホースオルフェノクに変化し、両者が交戦する時\\ \hline
第11話& クロコダイルオルフェノクがファイズを圧倒する時\\ \hline
第11話& クロコダイルオルフェノクがファイズを追い詰める時\\ \hline
第14話& センチピードオルフェノクがホースオルフェノクらを圧倒する時\\ \hline
第19話(アバンタイトル)& ファイズ&オートバジンとホースオルフェノクが交戦する時\\ \hline
第20話& センチピードオルフェノクがファイズを破ってファイズギアを奪い、ロブスターオルフェノクがホースオルフェノクを追い詰める時\\ \hline
第34話& ロブスターオルフェノク&スパイダーオルフェノクがデルタを圧倒し、草加がカイザに変身する時\\ \hline
第35話& 巧がファイズに変身し、ファイズ&カイザとロブスターオルフェノク&センチピードオルフェノクが交戦する時\\ \hline
第41話& 3ライダーがドラゴンオルフェノクを攻撃する時\\ \hline
第42話(アバンタイトル)& ファイズ&カイザがフリルドリザードオルフェノクを撃破する時\\ \hline
第43話& 巧&木場がバットオルフェノクに襲撃され、それぞれ変身する時\\ \hline
\end{array}
$$
第10話から使用されており、第2回録音の劇伴の中では最も早くから使用されています。
ホースオルフェノク、あるいはラッキークローバーのオルフェノク(特にセンチピードとロブスター)のシーンでの使用が多く、主人公サイドのキャラクターの危機的状況を演出しています。
・「来る」
Mナンバーとメモは、SM-9 "仲間、蠢く謎の集団"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第14話& 琢磨がスネークオルフェノクを圧倒し、クロコダイルオルフェノクがファイズを圧倒する時\\ \hline
第25話& 花形が消滅する変身ベルトを観察する時\\ \hline
第45話& 研究員たちがオルフェノクに襲われたことを語って灰化し、バットオルフェノクがデルタを圧倒する時\\ \hline
第49話& 巧がアークオルフェノクを目撃してファイズに変身し、スネークオルフェノクに制止される時\\ \hline
最終話& アークオルフェノクがファイズを破り、ロブスターオルフェノクがアークオルフェノクに歩み寄る時\\ \hline
\end{array}
$$
同ブロックの他の曲と比べるとやや静的な曲調であるためか、戦闘シーン以外でのオルフェノクの脅威を感じさせるシーンで選曲されています。
終盤はアークオルフェノクのテーマ曲として使用されています。
・「オルフェノク破壊」
Mナンバーとメモは、SM-10 "破壊、情け無用の残虐集団"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第11話& クロコダイルオルフェノクがファイズを圧倒する時\\ \hline
第15話(アバンタイトル)& センチピードオルフェノクがホースオルフェノクを破り、クロコダイルオルフェノクがファイズを破る時\\ \hline
第16話& フライングフィッシュオルフェノクがファイズを追い詰める時\\ \hline
第19話& ジェイがクロコダイルオルフェノクに変化し、ファイズを圧倒する時\\ \hline
第22話& ロブスターオルフェノク&ワームオルフェノクが草加&木場を襲う時\\ \hline
第23話& ロブスターオルフェノク&センチピードオルフェノクがカイザを圧倒する時\\ \hline
第28話(アバンタイトル)& スパイダーオルフェノクがファイズ&カイザを圧倒する時\\ \hline
劇場版& レオがサイガに変身し、ホースオルフェノクらと交戦する時\\ \hline
劇場版DC& 〃\\ \hline
第29話& ホースオルフェノクがセンチピードオルフェノク&スパイダーオルフェノクと交戦する時\\ \hline
第32話& ファイズが澤田を逃がす時\\ \hline
第34話& 巧らがカイザらの下に向かい、啓太郎が巧にファイズギアを渡す時\\ \hline
第37話& カイザがウルフオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
第38話& ローズオルフェノクがウルフオルフェノクを圧倒し、ドラゴンオルフェノクが木場ファイズを痛めつける時\\ \hline
第39話& カイザとオクラオルフェノク&ドラゴンオルフェノクが交戦し、真理&里奈が駆けつける時\\ \hline
第42話& クラブオルフェノクが灰化し、ホースオルフェノクが警官隊を攻撃し、カイザがファイズを攻撃する時\\ \hline
第49話& カイザがファイズを攻撃する時\\ \hline
\end{array}
$$
オルフェノクの攻勢で主人公サイドが苦戦するシーンで選曲されています。「オルフェノク○○」という曲名は第1回録音にもありましたが、あちらはオルフェノクが変身していない人間を襲うようなシーンで選曲されているのに対し、こちらはファイズやホースオルフェノクなど変身しているキャラクターと敵オルフェノクの戦闘シーンで選曲されています。
「CSMサイガドライバー」にもBGMとして収録されています。
・「虚しいバトル」
Mナンバーとメモは、SM-11 "攻撃、破壊するモンスター集団"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第12話& 神道貴久がカイザに変身し、クロコダイルオルフェノクに立ち向かう時\\ \hline
第17話(アバンタイトル)& カイザがファイズを圧倒する時\\ \hline
第22話& 巧と琢磨&サラリーマン風の男が対峙し、それぞれ変身する時\\ \hline
第48話& 社員がライオトルーパーに、海堂&三原がスネークオルフェノク&デルタに変身し、交戦する時\\ \hline
\end{array}
$$
こちらも主人公サイドの危機的状況を演出している劇伴です(この場合、第17話の草カイザは敵サイド)。
半年空いた後、思い出したかのように終盤で使われているのが興味深いです。
以上がオルフェノクのブロックです。第1回録音におけるブロック「オルフェノクの復活・策略」の劇伴よりも戦闘シーンに合う曲になっています。
■スマートブレイン社
スマートブレイン社用劇伴の追加分です。SM-12、SM-13がこのブロックに該当します。
・「何もできない・・・・・・」
Mナンバーとメモは、SM-12 "暗略、疑惑の企業"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第14話& 巧と木場がそれぞれ漂流する時\\ \hline
第17話& 木場が嘆き、学生が巧の目の前で灰化する時\\ \hline
第24話& 小林義雄が村上らにベルトを渡す時\\ \hline
第28話& スパイダーオルフェノクがファイズを圧倒し、カイザが真理を逃がす時\\ \hline
第37話& 木場ファイズがウルフオルフェノクを倒すことを躊躇う時\\ \hline
第40話& ドラゴンオルフェノクらがカイザ&デルタを破り、巧が草加&三原のもとに駆けつける時\\ \hline
第42話& クラブオルフェノクが逃走し、木場が結花を介抱する時\\ \hline
第46話& 木場がスマートブレインの社長に就任する時\\ \hline
第47話& 花形が木場にスマートバックルを託す時\\ \hline
第48話& 草加が灰化し、真理が草加を探す時\\ \hline
最終話& 木場が海堂に照夫が王であることを教え、海堂が木場に巧の所在を問う時\\ \hline
\end{array}
$$
『555』の作風に合った絶望感を演出する劇伴として、この曲が印象に残っているという方を多く見かけます。曲名は第17話の木場のセリフに由来すると思われます。
通して見ると木場のシーンでの使用が比較的多いことに気付きますが、その度に立場が変転しているのが印象的です。影の主人公たる木場を象徴している曲とも言えるのではないかと思います。
スマートブレイン社のシーンではあまり選曲されていないですね。せいぜい第24話くらい?
・「巧ならできる」
Mナンバーとメモは、SM-13 "行動、目的は?"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第15話& センチピードオルフェノクがスネークオルフェノクを圧倒し、結花がクレインオルフェノクに変化する時\\ \hline
第24話& 海堂&小林義雄が巧&草加からベルトを奪う時\\ \hline
第25話& 海堂がラビットオルフェノクを戒め、スネークオルフェノクに変化する時\\ \hline
劇場版& ファイズが立ち上がり、ファイズフォンをファイズブラスターに挿入する時\\ \hline
劇場版DC& 〃\\ \hline
第34話& 草加が三原にデルタギアを渡し、戦うよう促す時\\ \hline
第40話& ドラゴンオルフェノクらがカイザを圧倒し、三原がデルタに変身する時\\ \hline
第42話& クラブオルフェノクが警官隊に銃撃され、反撃して結花を連れ逃走する時\\ \hline
第46話(アバンタイトル)& 王の影が現れて金髪の男を化石化させ、ファイズがバットオルフェノクを撃破する時\\ \hline
\end{array}
$$
主人公サイドの危機的なシーンでも確かに選曲されていますが、スマートブレイン社の曲にしてはあまり敵キャラらしくない曲調なので、何らかのミスなのではないかとも思います。実際、三原が戦いに向かって奮起するシーンで2度使われているわけですし。
このブロックの2曲、どちらもあまりスマートブレイン社のイメージはありませんね。
■軽い掛け合い
日常シーンを演出する劇伴のブロック。SM-14、SM-15がこのブロックに該当します。
・「かき氷が食べたい」
Mナンバーとメモは、SM-14 "意地の張り合い"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第16話& 海堂が真理を口説く時\\ \hline
第18話& 倉田恵子が巧&真理を馬鹿にする時\\ \hline
第18話& 倉田恵子が啓太郎に我儘を言う時\\ \hline
第18話& 啓太郎がかき氷を作る時\\ \hline
第19話& 倉田恵子が海堂の似顔絵を描き、海堂が倉田恵子に苛立つ時\\ \hline
第20話& 啓太郎と海堂が会話する時\\ \hline
第21話& 結花と海堂がそれぞれ寝込む時\\ \hline
第23話& 結花が真理に海堂の良さを説明し、真理が立ち去る時\\ \hline
第24話& 海堂が真理に求婚する時\\ \hline
第27話& 巧らが会話する時\\ \hline
第29話& 巧が愛想悪く接客する時\\ \hline
第40話& 海堂が照夫に菓子を渡そうとし、照夫が結花のスカートを捲る時\\ \hline
\end{array}
$$
日常シーン、特にコミカルなシーンで選曲されています。初期に使用された第1回録音の「乾巧っていうんだ(別)」に近い使われ方ですが、それよりも分かりやすく明るい曲調になっています。
曲名にも反映されている通り、第18話・第19話のゲストキャラクターである倉田恵子のシーンでの使用も多いですが、本作きってのコメディリリーフである海堂のシーンでの使用も多いですね。
後半では、劇場版用録音の劇伴が追加されたり、作中で巧が一時的に西洋洗濯舗 菊池から離れたり、などの理由があってか使用が激減しました。
・「アイドルになりたい」/「アイドルになりたい(別)」
Mナンバーとメモは、M-15A "明るい掛け合い"およびM-15B "明るい掛け合い[メロディとリズムのみ]"。後者は恐らく作中未使用であるため、下表ではバージョンの差異に触れません。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第13話& 海堂が結花を連れ回す時\\ \hline
第14話& 海堂が真理に会いに行く時\\ \hline
第18話& 倉田恵子が啓太郎に我儘を言う時\\ \hline
第30話& 啓太郎&海堂が街を歩く時\\ \hline
第38話& 真理と木場が富士急ハイランドで楽しむ時\\ \hline
第41話& 真理らが東武動物公園で楽しむ時\\ \hline
第46話& 西洋洗濯舗 菊池の面々が野球をする時\\ \hline
\end{array}
$$
こちらも日常シーンで選曲されていますが、「かき氷が食べたい」ほどコメディに寄ったシーンではなく、純粋に楽しさを演出しています。遊園地や草野球などのアウトドア系のシーンでの使用が多くなっています。
2曲合わせて、第1回録音で手薄だった日常シーンの明るい劇伴のブロックとなっていると言えます。
■パニック
汎用性の高い劇伴のブロック。SM-16からSM-25がこのブロックに該当します。
・「ファイズVSカイザ」
Mナンバーとメモは、SM-16 "阿鼻叫喚1"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第14話& クロコダイルオルフェノクがファイズを破る時\\ \hline
第16話& ファイズとカイザが対峙する時\\ \hline
第21話& 木場がホースオルフェノクに変化し、ファイズを攻撃する時\\ \hline
第22話& カイザ&ホースオルフェノクがロブスターオルフェノク&ワームオルフェノクに立ち向かう時\\ \hline
第30話& 木場がホースオルフェノクに変化し、ファイズに敗れる時\\ \hline
第31話& カイザとスパイダーオルフェノクが交戦する時\\ \hline
第33話& ライノセラスビートルオルフェノク&スタッグビートルオルフェノクがカイザを破る時\\ \hline
第42話(アバンタイトル)& クレインオルフェノクが警官隊に反撃する時\\ \hline
第47話& 海堂らが現れてライオトルーパーに変身し、ファイズを攻撃する時\\ \hline
第49話& ファイズ&デルタがドラゴンオルフェノクに必殺キックを放ち、ドラゴンオルフェノクが逃走する時\\ \hline
最終話(アバンタイトル)& カイザがファイズを破る時\\ \hline
\end{array}
$$
ファイズ、カイザ、ホースオルフェノクの危機的状況を演出していますが、それらのキャラクターが対決するシーンでも使用されています(曲名もその一例)。
曲名の通りのシーンで使用されているのは第16話と最終話のみ。ホースオルフェノクのイメージという方も見かけますね。
コンプリートCD-BOXに先んじて「『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』オリジナル・サウンドトラック+TVメインテーマ」に収録されています。
・「狂気」
Mナンバーとメモは、SM-17 "阿鼻叫喚2"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第24話& 冴子カイザが草加を気絶させる時\\ \hline
第28話& 草加がカイザに変身し、スパイダーオルフェノクに苦戦する時\\ \hline
第30話& 草加がカイザに、澤田がスパイダーオルフェノク変身し、両者が交戦する時\\ \hline
第32話(アバンタイトル)& 真理がスパイダーオルフェノクを庇おうとし、巧がカイザを制止する時\\ \hline
第37話& 木場ファイズがカイザを制止する時\\ \hline
第46話& サイドバッシャーがジェットスライガーを攻撃し、カイザが村上デルタにゴルドスマッシュを放つ時\\ \hline
第47話(アバンタイトル)& 〃\\ \hline
第48話& ライオトルーパーがスネークオルフェノク&デルタを襲う時\\ \hline
第49話& ドラゴンオルフェノクがロブスターオルフェノク&センチピードオルフェノクを攻撃し、ファイズ&デルタを追い詰める時\\ \hline
\end{array}
$$
カイザのブロックの劇伴と同じくらいカイザのシーンで使われています。特に草加の怒りの感情が表れているシーンが多い印象です。曲名がどのシーンに由来するかは正直よく分かりません。
・「怒りのままに」
Mナンバーとメモは、SM-18 "阿鼻叫喚3"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第11話& 巧がファイズに変身し、クロコダイルオルフェノクと交戦する時\\ \hline
第13話& クロコダイルオルフェノクが里奈&恭輔を追い詰め、キャプテンが巧のパンチを受け止める時\\ \hline
第14話& ホースオルフェノクらがセンチピードオルフェノクに立ち向かい、クロコダイルオルフェノクがファイズを圧倒する時\\ \hline
第16話(アバンタイトル)& ファイズが挑発に乗りカイザを攻撃する時\\ \hline
第18話(アバンタイトル)& 巧が戦う決意をし、ファイズがアルマジロオルフェノクを撃破する時\\ \hline
第21話& 琢磨がファイズに、草加がカイザに変身し、両者が激突する時\\ \hline
第23話& カイザがワームオルフェノクを撃破する時\\ \hline
第27話& 澤田がスパイダーオルフェノクに変化して恭輔&新井賢を殺害し、巧&草加と対峙する時\\ \hline
第29話& 木場らがオルフェノクの姿に変化し、スパイダーオルフェノクに苦戦する時\\ \hline
第37話(アバンタイトル)& 巧がウルフオルフェノクに変化し木場ファイズを攻撃する時\\ \hline
第38話& 北崎がドラゴンオルフェノクに変化し、木場ファイズを圧倒する時\\ \hline
第42話& ファイズがカイザ&デルタを制止しクラブオルフェノクを逃がす時\\ \hline
第43話& 特殊部隊が巧&木場を追跡する時\\ \hline
第44話& ファイズ・ホースオルフェノク・クレインオルフェノクとバットオルフェノクが交戦する時\\ \hline
第45話& ゴートオルフェノクがドラゴンオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
第47話& ラッキークローバーが現れてオルフェノクの姿に変化し、ファイズを圧倒する時\\ \hline
\end{array}
$$
戦闘シーンで汎用的に選曲されていますが、特に敵オルフェノクの攻勢シーンで使用されています。これもまた「ファイズVSカイザ」などと同様に主人公サイドの危機的状況を演出していると言えます。
・「剣が・・・・・・」
Mナンバーとメモは、SM-19 "恐怖1"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第11話(アバンタイトル)& スマートレディがラッキークローバーを恐れる時\\ \hline
第11話& ジェイがチャコを柵に繋ぎ、巧&真理が犬飼彰司を待つ時\\ \hline
第12話& 木場がスマートレディの警告を突っぱねる時\\ \hline
第14話& ジェイが巧&啓太郎の前に現れ、クロコダイルオルフェノクに変化する時\\ \hline
第15話& 結花がクレインオルフェノクに変化し、バイクに乗った不良たちを殺害する時\\ \hline
第17話& 草加が戦う理由を語る時\\ \hline
第18話& 社員が村上に質問し、村上が九死に一生を得た子供のデータを閲覧する時\\ \hline
第20話& 冴子が中年の男を処刑する時\\ \hline
第21話& 冴子&大野木が青木茂久を観察する時\\ \hline
第25話& 巧&草加が新たな変身ベルトを発見する時\\ \hline
第27話& スパイダーオルフェノクがファイズ&カイザを圧倒する時\\ \hline
劇場版& 水原が息絶え、レジスタンスがホースオルフェノクを目撃する時\\ \hline
劇場版DC& 〃\\ \hline
第29話& 澤田が木場に殺害を予告しスパイダーオルフェノクに変化する時\\ \hline
第33話& 草加が澤田に電話する時\\ \hline
第34話& 巧がスパイダーオルフェノクを見据え決意を語る時\\ \hline
第36話& 若い男が中年の男性を襲う時\\ \hline
第37話& 草加が寄せ書きから自分の名を消そうとする時\\ \hline
第38話& 真理が同窓会を襲ったのがドラゴンオルフェノクだと気付く時\\ \hline
第39話& 草加が北崎を呼び止め対峙する時\\ \hline
第40話& 澤田が同窓会の襲撃事件について話す時\\ \hline
第42話& 真理がオルフェノク化する姿を想像し恐れる時\\ \hline
第45話& 花形が三原に正体を明かして去る時\\ \hline
第47話& アークオルフェノクが現れ海堂を狙う時\\ \hline
第48話& 木場が真理を気絶させる時\\ \hline
第49話& 巧が自らの余命を悟り走り去る時\\ \hline
最終話& 三原がデルタに変身しアークオルフェノクを攻撃する時\\ \hline
\end{array}
$$
途中からの使用となる第2回録音の劇伴としては、かなり使用回数が多いです。阿鼻叫喚の3曲から一転して、戦闘シーンよりもドラマパートでの使用が多い曲となっています。メモの通り、恐怖を煽るシーンで選曲されていると言えるでしょう。
曲名は劇場版での使用シーンに由来すると思われます。
・「新たなベルト」
Mナンバーとメモは、SM-20 "恐怖2"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第11話(アバンタイトル)& 海堂がファイズに、木場がホースオルフェノクに変身し、両者が交戦する時\\ \hline
第11話& 巧が犬飼彰司からのメールを読む時\\ \hline
第19話& 村上がジェイに催促する時\\ \hline
第20話& 琢磨ファイズが巧を追い詰める時\\ \hline
第21話& 冴子&大野木がロブスターオルフェノク&スコーピオンオルフェノクに変化し、青木茂久を襲う時\\ \hline
第25話& 村上が琢磨に巧&草加の追跡を命じる時\\ \hline
第29話(アバンタイトル)& デルタがセンチピードオルフェノクを痛めつける時\\ \hline
第30話(アバンタイトル)& 琢磨がほくそ笑む時\\ \hline
第32話& 澤田が真意を語りスパイダーオルフェノクに変化する時\\ \hline
第33話(アバンタイトル)& 澤田が真意を語りスパイダーオルフェノクに変化する時\\ \hline
第38話& ローズオルフェノクが巧に止めを刺そうとする時\\ \hline
第39話& 草加がカイザに変身し、スパイダーオルフェノクを攻撃する時\\ \hline
第40話& 澤田がラッキークローバーの前に立ち塞がる時\\ \hline
第44話& 草加が自らのやるべきことを語る時\\ \hline
第45話& 特殊部隊がファイズを包囲する時\\ \hline
第48話& カイザが草加の首を折る時\\ \hline
最終話& 海堂がスネークオルフェノクに変化し、デルタと共にセンチピードオルフェノク&ロブスターオルフェノクに立ち向かう時\\ \hline
\end{array}
$$
連番の「剣が・・・・・・」と使われ方が近いですが、こちらの方が戦闘シーンでの使用が比較的多いです。キャラクターで言うと、ラッキークローバーや村上社長のシーンでの使用が多いですね。
・「バー・クローバー」
Mナンバーとメモは、SM-21 "サスペンス1"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第11話& 冴子がカクテルを作る時\\ \hline
第14話& 巧が草加を問い詰める時\\ \hline
第15話& 草加が木場に意地悪く接し、バイクに乗った不良たちが結花を取り囲む時\\ \hline
第17話& 森下義正が青年の発言を反芻する時\\ \hline
第19話& 冴子が村上から依頼を受ける時\\ \hline
第21話& ゴートオルフェノクが水野和史&板垣哲生の前に現れる時\\ \hline
第23話& 草加が九死に一生を得たときのことを回想する時\\ \hline
第24話& 草加が真理を見つめ、ゴートオルフェノクが板垣哲生に近づく時\\ \hline
第26話& ファイズ&カイザがデルタを恐れる時\\ \hline
第27話& センチピードオルフェノクがデルタを恐れる時\\ \hline
第29話& 村上が澤田に同窓会の真相を尋ねる時\\ \hline
第30話& 草加が澤田を待つ時\\ \hline
第30話& 草加が澤田の発言に憤る時\\ \hline
第31話& 澤田が立ち去り、冴子が真理の写真を手に取る時\\ \hline
第36話& 村上が巧に偽の映像を見せる時\\ \hline
第38話& 村上がぼやき巧について思案する時\\ \hline
第40話& 北崎が自らの敗北に動揺する時\\ \hline
第41話& 南と研究員がオルフェノクのサンプル数について話す時\\ \hline
第41話& 真理が巧の写真を撮り、沢村が結花を監視する時\\ \hline
第44話& 特殊部隊が巧らを包囲し攻撃する時\\ \hline
第45話& 王の影が現れる時\\ \hline
第46話& 村上が花形に会いに行く時\\ \hline
第47話& 真理が木場と結花を心配する時\\ \hline
第48話& 草加がドラゴンオルフェノクに攻撃され、ふらつきながら歩く時\\ \hline
\end{array}
$$
ドラマパートの不穏なシーンで選曲されています。不穏な要素を持つキャラクターである、草加、デルタ(正体不明だった時期)、澤田、南雅彦あたりのシーンで選曲されていますね。
・「3本目のベルト」
Mナンバーとメモは、SM-22 "サスペンス2"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第11話& 犬飼彰司が灰化し、巧がオルフェノクを探す時\\ \hline
第17話& 草加が3本目のベルトの存在を知る時\\ \hline
第22話& 冴子&浩一が草加&木場の前に現れる時\\ \hline
第25話& 草加が花形を発見する時\\ \hline
第29話& デルタがジェットスライガーを操作する時\\ \hline
第30話& 草加がファイズギアを手に取る時\\ \hline
第33話& 巧&啓太郎が嘆く時\\ \hline
第34話& 巧がスマートブレイン本社を見据える時\\ \hline
第37話& 草加が巧への憎悪を募らせる時\\ \hline
第38話& 眼鏡の男が三原&里奈の前に現れる時\\ \hline
第41話& 警官隊がクレインオルフェノクを銃撃し包囲する時\\ \hline
第42話& クラブオルフェノクが研究員を襲い結花の拘束を解く時\\ \hline
第45話& 花形が木場を連れて歩く時\\ \hline
第46話& 村上が王の出現を悟る時\\ \hline
第47話& 木場が巧にオルフェノクとして生きることを求め、巧が断る時\\ \hline
第48話& 草加が照夫がオルフェノクの王であることを知る時\\ \hline
最終話(アバンタイトル)& 巧が自らの余命を悟って走り去り、海堂が照夫の不在に気付く時\\ \hline
\end{array}
$$
新たな展開を予感させるようなシーンで選曲されている印象です。絶望感のある曲調が終盤にマッチしており、第2回録音の劇伴としては終盤での使用がかなり多いです。
曲名は第17話での使用シーンに由来すると思われます。
・「屈強な敵」
Mナンバーとメモは、SM-23 "スリラー1"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第11話& ジェイが村上から依頼の電話を受け、トレーニングを続ける時\\ \hline
\end{array}
$$
1回しか使用されていないため曲名も当然そのシーンに由来するものになっています。いや屈強って人間態の話かい。
・「取り消せ」
Mナンバーとメモは、SM-24 "スリラー2"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第11話& ジェイが酔っ払いを殺害する時\\ \hline
第11話& 真理が海堂を心配し、ジェイがトレーニングをする時\\ \hline
第12話& 増田教諭が灰化する時\\ \hline
第13話& クロコダイルオルフェノクが上条晴子を狙う時\\ \hline
第17話& アルマジロオルフェノクが青年を殺害し、啓太郎に目撃される時\\ \hline
第18話& 木場がホースオルフェノクに変化し、ファイズを攻撃する時\\ \hline
第23話& カイザらがホースオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
第24話(アバンタイトル)& 村上がエネルギー球を生成する時\\ \hline
第25話& 板垣哲生が消滅する時\\ \hline
第25話& 巧&草加が水野和史からベルトを外そうとする時\\ \hline
第30話& デルタがファイズにジェットスライガーのミサイルを放つ時\\ \hline
第31話& 真理がスパイダーオルフェノクを庇おうとする時\\ \hline
第32話& 巧がファイズに、木場がホースオルフェノクに変身し、両者が対峙する時\\ \hline
第34話& 澤田がスパイダーオルフェノクに変化し、太田信吾を殺害する時\\ \hline
第37話& 草加が血塗られた自分の手に驚く時\\ \hline
第37話& 草加が血の汚れを落とそうとする時\\ \hline
第37話& 草加が真理の血に驚き倒れる時(草加の回想)\\ \hline
第47話& 草加が頭痛に襲われる時\\ \hline
\end{array}
$$
衝撃的なシーンで選曲されています。オルフェノクの襲撃や人間の死亡(オルフェノクの攻撃による灰化や、変身ベルトの実験による消滅)などですね。
人間とオルフェノクの対立が明確に描かれるようになった終盤ではなぜかあまり使用されていません。
曲名は第17話での使用シーンに由来すると思われます。
・「殺してしまった」
Mナンバーとメモは、SM-25 "スリラー3"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第11話& 海堂が木場に敗れたことを回想し、うなされる時\\ \hline
第13話& 真理が草加一郎に質問する時\\ \hline
第15話(アバンタイトル)& 木場と巧がそれぞれ漂流する時\\ \hline
第17話& 森下義正が木場に電話する時\\ \hline
第18話& 木場がファイズを敵視する時\\ \hline
第19話& 倉田恵子が真理からスケッチブックを取り上げ逃げる時\\ \hline
第22話& 草加が木場への敵対心を燃やす時\\ \hline
第23話& 草加が真理への想いを呟く時\\ \hline
第29話& 巧と木場が会話する時\\ \hline
第30話& 草加が巧&木場を観察する時\\ \hline
第31話& 草加が狙いを語りほくそ笑む時\\ \hline
第32話& 木場が巧への疑念を募らせる時\\ \hline
第33話& 啓太郎が草加にファイズギアを預ける時\\ \hline
第34話(アバンタイトル)& 巧&啓太郎が嘆く時\\ \hline
第37話& 草加が気落ちする真理を見つめる時\\ \hline
第39話& 真理が木場の身を案じ、草加が木場に電話する時\\ \hline
第40話& 三原がデルタギアを投げ捨て、里奈が拾おうとする時\\ \hline
第41話& 村上がラッキークローバーのメンバー候補として結花を挙げる時\\ \hline
第42話& 木場が警察の事情を考察する時\\ \hline
第43話& 啓太郎が結花からのメールを読む時\\ \hline
第45話& 村上がコンピューターを叩き壊す時\\ \hline
第46話& 村上と花形がオルフェノクの運命について話す時\\ \hline
第47話& 巧が照夫を見つめ、巧&真理が配達をする時\\ \hline
第47話& 巧・草加・三原がスマートブレイン新社長との面会に臨む時\\ \hline
第48話& 草加が気絶し、花形に発見される時\\ \hline
第48話& 啓太郎と照夫が遊ぶ時\\ \hline
\end{array}
$$
第2回録音の劇伴としては使用回数が極めて多いです。ドラマパートの不穏なシーンで使用されていますが、特に井上脚本特有の拗れた人間関係が表出しているシーンが多いです。そして使用シーンを見ての通り、それは大体草加雅人の仕業ですね。
曲名は第17話での使用シーンに由来すると思われます。
このブロックは戦闘シーン・ドラマパートで汎用的に使用される劇伴により構成されていました。
劇伴(劇場版用録音)
『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』用に制作された劇伴です。『アギト』、『龍騎』でも行われたことですが、劇場版用録音の劇伴は本編後半でも使用されており、実質的に劇伴の追加となっています。『555』本編では第29話から使用されています。
TV用録音の劇伴と比べるとオーケストラによる壮大な曲が多くなっているのが特徴です。また、ブロックは存在せず、映画のシーンの順に沿って劇伴が製作されているため単一のシーンをイメージしたものになっています(曲名もそれに由来)。そのため本編での使用シーンは、基本的に本来のイメージや曲名とは合致しません。
なお、全曲がコンプリートCD-BOXに先んじて「『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』オリジナル・サウンドトラック+TVメインテーマ」に収録されています。
・「遠くない未来、どこかの国」
Mナンバーとメモは、GM-1 "東映マーク~エレベーター内のゲリラ"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
劇場版& 青い蝶が飛ぶ時\\ \hline
劇場版DC& 〃\\ \hline
第49話& 木場が巧にオルフェノクとして生きることを勧め、センチピードオルフェノクが逃走する時\\ \hline
\end{array}
$$
劇場版の幕開けを彩った劇伴。本編での使用は一度だけですが、木場が変貌してしまった絶望感は劇場版の世界観に通じるものがあります。
・「オルフェノクの支配」
Mナンバーとメモは、GM-2 "女子社員がオルフェノクに変身~街の無関心な人々"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
劇場版& スマートブレイン配下のオルフェノクが人間解放軍を襲う時\\ \hline
劇場版DC& 〃\\ \hline
第29話(アバンタイトル)& 北崎がデルタに変身してファイズ&カイザを圧倒し、センチピードオルフェノクがカイザを攻撃する時\\ \hline
第32話& ファイズとスパイダーオルフェノクが交戦し、真理が意識を失う時\\ \hline
第33話& デルタがファイズとホースオルフェノクの戦闘に乱入し、ファイズとホースオルフェノクが相討ちになる時\\ \hline
第34話(アバンタイトル)& 草加がデルタに変身し、ライノセラスビートルオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
第35話& デルタがスタッグビートルオルフェノクを撃破する時\\ \hline
第48話& ファイズ・デルタ・スネークオルフェノクとライオトルーパーが交戦し、ドラゴンオルフェノクらがカイザを圧倒する時\\ \hline
\end{array}
$$
第29話冒頭から使用されており、劇場版用録音の劇伴の中では最も早くから使用されています。主に中盤で使用されています。
中盤で使用された5回のうち4回がデルタのシーンとなっており(久々に使用された第48話はデルタのシーンと言うには微妙?)、「CSMデルタギア」にBGMとして収録されるのも頷けます。曲名からは分からないためか「三原デルタ必殺技時BGM」と付記されていますが、ご覧の通り他のデルタのシーンでも選曲されています。
・「カイザ」
Mナンバーとメモは、GM-3 "雅人の変身、カイザ"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
劇場版& 水原らがスマートブレイン本社に潜入する時\\ \hline
劇場版& 木場らがオルフェノクの姿に変化してライオトルーパーに立ち向かい、ライオトルーパー部隊が人間解放軍基地を襲う時\\ \hline
劇場版DC& 水原らがスマートブレイン本社に潜入する時\\ \hline
劇場版DC& 木場らがオルフェノクの姿に変化してライオトルーパーに立ち向かい、ライオトルーパー部隊が人間解放軍基地を襲う時\\ \hline
第41話& 警官隊が結花を包囲し攻撃する時\\ \hline
\end{array}
$$
劇場版用のカイザのテーマですが、実際に劇場版冒頭のカイザのシーンで選曲されたのは本編でお馴染みの「カイザ、圧倒的な力」なので、こちらは水原たち人間解放軍のイメージで使用されています。
本編での使用は1回だけ。劇場版での使用シーンと共通するのは攻撃的な人間のシーンであること、でしょうか。
・「パラダイス・ロスト」
Mナンバーとメモは、GM-4 "スマートレディ~メインタイトル"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
劇場版& メインタイトル\\ \hline
劇場版DC& 〃\\ \hline
第39話& ドラゴンオルフェノクが澤田を攻撃し、真理を殺害する時(真理の回想)\\ \hline
第48話& 真理が草加を捜し、木場がカイザから変身解除し草加の前で勝ち誇る時\\ \hline
\end{array}
$$
本編では使用は少ないですが、メインキャラクターの死亡というショッキングなシーンを演出しています。
・「巧の最期……」
Mナンバーとメモは、GM-5 "真理の回想"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
劇場版& ライオトルーパーが巧を連れ去る時(真理の回想)\\ \hline
劇場版& 真理が巧に思いをはせる時\\ \hline
劇場版DC& ライオトルーパーが巧を連れ去る時(真理の回想)\\ \hline
劇場版DC& 真理が巧に思いをはせる時\\ \hline
第29話& 澤田がオルフェノクになったことを自らに言い聞かせる時\\ \hline
第31話& 真理が澤田について話す時\\ \hline
第32話& 澤田が真理に思いをはせる時\\ \hline
第32話& 澤田が真理の前で折り紙を取り出す時\\ \hline
第39話& 真理が澤田から同窓会の真相を聞こうとする時\\ \hline
第40話& 澤田が巧に問いかけ、自らの限界を悟る時\\ \hline
第40話& 澤田が真理に電話し、巧が真理の呼びかけを感じる時\\ \hline
第40話& 死にゆく澤田が真理に心情を語る時\\ \hline
\end{array}
$$
本編でも劇場版と同様に真理のシーンで使用されているのですが、これはむしろ「澤田のテーマ」と言うべきでしょう。人間とオルフェノクの狭間で揺れる澤田にマッチしていると言えます。同じメロディを用いた後述の「ミナ」はこの曲と組み合わせて使用されたり、似たシチュエーションで使用されたりしています。
・「細々と暮らす人間、木場、そして」
Mナンバーとメモは、GM-6 "住居区の人々"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
劇場版& 水原が救世主伝説について話し、巧を疑う時\\ \hline
劇場版DC& 〃\\ \hline
第36話& 巧が木場にファイズギアを渡す時\\ \hline
\end{array}
$$
劇場版、TV本編それぞれで一度ずつしか使用されていませんが、どちらもヒーローとしての乾巧が揺らぐシチュエーションとなっています。
・「ミナと隆の記憶」
Mナンバーとメモは、GM-7 "ミナと隆の記憶"。
劇場版、TV本編ともに未使用です。
・「野村研究所」
Mナンバーとメモは、GM-8 "ミナと隆の記憶"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
劇場版& 野村が変身一発の効用を説明し、啓太郎が困惑する時\\ \hline
劇場版DC& 野村が武器の開発に失敗し、啓太郎が呆れる時\\ \hline
劇場版DC& 野村が変身一発の効用を説明し、啓太郎が困惑する時\\ \hline
第29話& 巧・真理・啓太郎と木場・結花・海堂が会話する時\\ \hline
第31話& 啓太郎が巧らに変化をアピールする時\\ \hline
第41話& 啓太郎が結花の手を握ろうとしビンタされる時\\ \hline
\end{array}
$$
TV本編後半ではあまり使われなかった「かき氷が食べたい」に代わってコミカルなシーンで使用されています。「かき氷が食べたい」は海堂のシーンでの使用が多めでしたが、こちらは啓太郎のシーンでの使用が多いです。この点は劇場版とリンクします。
・「ミナと隆の未来」
Mナンバーとメモは、GM-9 "ミナが隆を仮面舞踏会へ誘う"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
劇場版& ミナが隆を仮面舞踏会へ誘う時\\ \hline
劇場版& ミナが巧に靴を投げつけ、巧に抱きつく時\\ \hline
劇場版DC& ミナが隆を仮面舞踏会へ誘う時\\ \hline
劇場版DC& ミナが巧に靴を投げつけ、巧に抱きつく時\\ \hline
\end{array}
$$
劇場版では仮面舞踏会という特殊なシチュエーションに関連して用いられたためか、TV本編では未使用です。
・「村上と木場」
Mナンバーとメモは、GM-10 "スマートブレインの社長室"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
劇場版& 木場らと村上が討論する時\\ \hline
劇場版DC& 〃\\ \hline
第30話& 草加と澤田が対峙する時\\ \hline
第33話& 澤田が目的を語り流星塾生を貶す時\\ \hline
第34話& 巧&啓太郎が真理の死に絶望する時\\ \hline
第41話& 南が添野に捜査の中止を指示し、結花の写真を見つめる時\\ \hline
第47話& 木場と花形が流星塾に向かう時\\ \hline
第49話(アバンタイトル)& ドラゴンオルフェノクらがカイザを破り、カイザが草加の首を折る時\\ \hline
\end{array}
$$
TV本編でも劇場版と同様に不穏な会話シーンで使用されていますが、村上や木場よりも、草加や澤田など流星塾の真相に迫るシーンで選曲されています。
・「サイガ」
Mナンバーとメモは、GM-11 "レオの変身、サイガ"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
劇場版& サイガが3体のオルフェノクを処刑する時\\ \hline
劇場版& 真理が逃げまどい、ファイズとサイガが激突する時\\ \hline
劇場版DC& サイガが3体のオルフェノクを処刑する時\\ \hline
劇場版DC& 真理が逃げまどい、ファイズとサイガが激突する時\\ \hline
第37話& 木場がファイズに変身し、草加が巧の前に現れ、木場ファイズとピジョンオルフェノクが交戦する時\\ \hline
第42話& 木場が警官隊に包囲されホースオルフェノクに変化する時\\ \hline
最終話& ホースオルフェノクがウルフオルフェノクを破り、ファイズに反撃される時\\ \hline
\end{array}
$$
劇場版ではサイガのシーンで2回使用されています。サイガのテーマとして「サイガ、驚異の力」を思い浮かべる方も多いでしょうが、本来サイガのテーマとして製作されていたのは冷酷なキャラクターが想起されるこちらの劇伴です。「CSMサイガドライバー」にもBGMとして収録されています。
対して、TV本編では木場のシーンで使用されています(木場はオーガなのに)。敵キャラクターらしい曲調が木場の激情を表現しています。
・「帝王のベルト」
Mナンバーとメモは、GM-12 "2つのベルト"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第34話& 村上がラッキークローバーについて巧に話す時\\ \hline
第39話& 真理が巧にファイズギアを渡そうとし、巧が自らへの恐れを語る時\\ \hline
第45話& 木場が結花の死に気付き、人間に対する憎悪を募らせる時\\ \hline
第49話& 巧が自暴自棄になり、真理に謝罪する時\\ \hline
\end{array}
$$
劇場版では使用されませんでしたが、TV本編では数回使用されています。人間とオルフェノクの狭間にいる巧や木場がオルフェノクに寄りつつあるようなシーンで選曲されており、彼らの苦悩を表現しています。
・「ライダー部隊、出動」
Mナンバーとメモは、GM-13 "蝶~ライダー部隊、出動"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
劇場版& 真理&啓太郎が木場の申し出に賛同する時\\ \hline
劇場版DC& 真理&啓太郎が木場の申し出に賛同し、スマートレディが真理を観察する時\\ \hline
第37話& 沢村が添野に相次ぐ火災について話す時\\ \hline
第37話& 冴子が巧に人間の心を捨てることを促す時\\ \hline
第38話& 真理が自らの記憶を否定しようとする時\\ \hline
第42話& 真理&草加が啓太郎の発言に動揺する時\\ \hline
第45話& 海堂が照夫がいないことに気付き探しに行く時\\ \hline
\end{array}
$$
静かに不安を煽る曲調であるため、TV本編では異変や動揺する心情を演出するようなシーンで選曲されています。
・「死闘」
Mナンバーとメモは、GM-14 "雅人の変身、カイザ"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
劇場版& ライオトルーパー部隊がファイズを破る時(真理の回想)\\ \hline
劇場版& サイガが人間解放軍を襲い、ライオンオルフェノクが啓太郎を追い詰める時\\ \hline
劇場版DC& ライオトルーパー部隊がファイズを破る時(真理の回想)\\ \hline
劇場版DC& サイガが人間解放軍を襲い、ライオンオルフェノクが啓太郎を追い詰める時\\ \hline
\end{array}
$$
ライオトルーパー部隊のイメージで選曲されています。TV本編では使用されていません。
・「カイザVSサイガ」
Mナンバーとメモは、GM-15 "カイザVSサイガ~カイザ変身解除"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第36話& 真理が巧から逃げる時\\ \hline
\end{array}
$$
劇場版で使用されるはずだったシーンで実際に選曲されたのは「サイガ、驚異の力」であるためこちらは使用されず、TV本編で1回使用されました。本来想定されていたような戦闘シーンではなく、ドラマパートの不穏なシーンで使用されています。
・「木場ら、姿を変えて」
Mナンバーとメモは、GM-16 "ホースオルフェノクVSサイガ"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第38話(アバンタイトル)& カイザがウルフオルフェノクに止めを刺そうとし、木場ファイズに制止される時\\ \hline
第40話(アバンタイトル)& ファイズがブラスターフォームに初変身する時\\ \hline
第41話(アバンタイトル)& 巧・草加・三原が3ライダーに同時変身し、ラッキークローバーのオルフェノクと交戦する時\\ \hline
第47話& 3ライダーがローズオルフェノクに必殺キックを放ち、ローズオルフェノクが姿を消す時\\ \hline
\end{array}
$$
本来はサイガの戦闘シーン用に制作されたため「サイガ」と同じメロディが使われていますが、メモの通りのシーンで実際に選曲されたのは「オルフェノク破壊」であるためこちらは使用されず、TV本編で数回使用されました。
アバンタイトルで多用されていますが(「ファイズ、反撃」のパターン)、劇場版用録音特有の壮大な曲調なのでクライマックスによく合っています。
・「仮面舞踏会」
Mナンバーとメモは、GM-17 "仮面舞踏会"。
$$
\begin{array}{|l|l|l|} \hline
話 & シーン & 備考\\ \hline
劇場版& 隆と真理が踊る時 & ダンスミュージック\\ \hline
劇場版DC& 〃 & 〃\\ \hline
\end{array}
$$
劇場版ヒロインの真理やミナをイメージした「巧の最期……」や「ミナ」と同じメロディが使われています。
『555』の劇伴としては尺が長い大作ですが、そもそもストーリーの中で実際に流れている音楽として制作されているため、一般的な劇伴とは性質を異にしています。そういった特殊な劇伴であるためか、TV本編では使用されていません。
・「巧」
Mナンバーとメモは、GM-18 "巧、攻撃を受けて~記憶が戻る"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第39話& 澤田が同窓会の真相を語り始める時\\ \hline
第40話& 巧と澤田が対峙する時\\ \hline
\end{array}
$$
劇場版では使用されませんでしたが、TV本編では澤田のシーンで2回選曲されています。秘められていた真実が明らかになるという意味では、本来想定されていたイメージに近いかもしれません。
・「ファイズ」
Mナンバーとメモは、GM-19 "巧の変身、ファイズ"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
劇場版& ファイズがアクセルフォームにフォームチェンジしてライオトルーパーを撃破し、オートバジンに乗ってライオトルーパーを撃破する時\\ \hline
劇場版& 巧がファイズに変身し、エラスモテリウムオルフェノクに立ち向かう時\\ \hline
劇場版DC& ファイズがアクセルフォームにフォームチェンジしてライオトルーパーを撃破し、オートバジンに乗ってライオトルーパーを撃破する時\\ \hline
劇場版DC& 巧がファイズに変身し、エラスモテリウムオルフェノクに立ち向かう時\\ \hline
第39話& 巧がファイズに変身しブラスターフォームにフォームチェンジする時\\ \hline
第40話& ファイズ ブラスターフォームがオクラオルフェノクを撃破し、ドラゴンオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
\end{array}
$$
劇場版におけるファイズのテーマ。劇場版の巧=ファイズは救世主なので、TV用録音の劇伴よりも明らかにヒーローらしさを感じさせる曲調になっています。
TV本編ではブラスターフォーム初登場のイメージで使用されていますが、これは巧ファイズの復活という点で劇場版のイメージと通じます。
「CSMファイズギアver.2」にもBGMとして収録されています。
・「疑惑」
Mナンバーとメモは、GM-20 "水原の疑惑~真理の核心"。
劇場版、TV本編ともに未使用です。
・「ミナと巧」
Mナンバーとメモは、GM-21 "ミナと巧"。
劇場版、TV本編ともに未使用です。
・「ミナ」
Mナンバーとメモは、GM-22 "ミナの夢"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
劇場版& ミナが隆と踊る様子を想像し、息絶える時\\ \hline
劇場版DC& 〃\\ \hline
第30話& 真理が巧について木場に話し、結花が木場について巧に話す時\\ \hline
第31話& 巧と啓太郎が会話する時\\ \hline
第32話& 澤田が巧に心情を語る時\\ \hline
第32話& 真理と澤田が微笑みあう時\\ \hline
第37話& 真理が巧に電話をかける時\\ \hline
第38話& 真理が巧を探し電話をかけようとする時\\ \hline
第39話& 巧が逃走し、真理が巧を探す時\\ \hline
第39話& 真理と草加が会話し、真理が巧の潔白を知り安堵する時\\ \hline
第40話& 巧が真理にファイズギアを返し走り去る時\\ \hline
第40話& 巧と真理が澤田について話す時\\ \hline
第41話& 巧が澤田の死を回想し、真理と見つめあう時\\ \hline
\end{array}
$$
TV本編では巧の苦悩や、真理の巧への想いといったイメージで選曲されています。先述の通り「巧の最期……」と似ており「ミナ」も澤田のシーンで使われていますが、やはり完全に澤田のイメージで選曲されている「巧の最期……」とは差別化されていることが分かります。
・「巧と木場」
Mナンバーとメモは、GM-23 "解放軍と勇治たちの会話"。
劇場版、TV本編ともに未使用です。実際の使用シーンがこの曲名に最もよく合っているのは「運命の二人(別)」ですね。
・「越えられない壁」
Mナンバーとメモは、GM-24 "聞こえてしまう、真理と巧の会話"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第33話& 巧が啓太郎にファイズギアを預け、苦悩する時\\ \hline
第34話& 太田信吾が三原を説得する時\\ \hline
第36話& 草加が真理を騙し、啓太郎が草加の発言に異を唱える時\\ \hline
第37話& 木場が巧の目的を考察し、真理と草加が口論する時\\ \hline
第48話& 三原が花形に電話し、花形が灰化していく自らの手を見つめる時\\ \hline
\end{array}
$$
劇場版では使用されませんでしたが、TV本編では真理の死に端を発するクリーニング屋組や流星塾生の揺らぎを演出しています。
・「木場ら、侵入」
Mナンバーとメモは、GM-25 "潜入する勇治たち"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
劇場版& 木場・結花・海堂がスマートブレイン本社に侵入する時\\ \hline
劇場版DC& 〃\\ \hline
\end{array}
$$
TV本編では未使用です。
・「エラスモテリウムオルフェノク」
Mナンバーとメモは、GM-26 "エラスモテリウムオルフェノク"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
劇場版& 木場らがオルフェノクの姿に変化し、エラスモテリウムオルフェノクに立ち向かう時\\ \hline
劇場版& ファイズがエラスモテリウムオルフェノクに立ち向かい、サイガがファイズを攻撃する時\\ \hline
劇場版DC& 木場らがオルフェノクの姿に変化し、エラスモテリウムオルフェノクに立ち向かう時\\ \hline
劇場版DC& ファイズがエラスモテリウムオルフェノクに立ち向かい、サイガがファイズを攻撃する時\\ \hline
第30話& 巧&草加がファイズ&カイザに変身し、デルタと交戦する時\\ \hline
第31話& スパイダーオルフェノクがファイズを破り、巧を追い詰める時\\ \hline
第32話& ドラゴンオルフェノクが琢磨を痛めつけ、琢磨がデルタギアを盗んだ理由を話す時\\ \hline
第33話& 村上がローズオルフェノクに変化してスパイダーオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
第37話& 同窓会で草加らが襲われる時(草加の回想)\\ \hline
第41話& クレインオルフェノクが警官隊に反撃し、クラブオルフェノクが苦しむ時\\ \hline
第42話& 真理と草加がオルフェノク化する可能性について話す時\\ \hline
第44話& ドラゴンオルフェノクがカイザ&デルタを圧倒する時\\ \hline
第45話& ドラゴンオルフェノクがカイザ&デルタを破る時\\ \hline
第46話& 村上がローズオルフェノクに変化し、ファイズ&デルタを圧倒する時\\ \hline
第47話& 3ライダーとローズオルフェノクが交戦する時\\ \hline
第49話& ラッキークローバーが巧らの前に現れ、ドラゴンオルフェノクがファイズ&デルタを圧倒する時\\ \hline
\end{array}
$$
劇場版ではメモの通りのシーンで2回使われています。TV本編でも多用されており(劇場版用録音の劇伴の中ではTV本編での使用回数が最多)、劇場版と同様に強力な敵オルフェノクによる危機的状況を演出しています。
主にラッキークローバーのオルフェノク(特にドラゴンオルフェノク)やローズオルフェノクのシーンで選曲されています。
「CSMデルタギア」に「北崎デルタ戦闘時BGM」として収録されていますが、ご覧の通り北崎デルタのシーンで使用されたのは第30話だけです。そのため、ドラゴンオルフェノクのイメージ(デルタギアを手放した後の北崎のセリフも「CSMデルタギア」に収録されている)、あるいは三原デルタ苦戦のイメージで収録されているという意味合いもありそうです。
・「結花と海堂」
Mナンバーとメモは、GM-27 "結花、海堂"。
$$
\begin{array}{|l|l|l|} \hline
話 & シーン & 備考\\ \hline
劇場版& 結花が息絶え、海堂がスネークオルフェノクに変化してエラスモテリウムオルフェノクに捕食される時 & キーが異なる\\ \hline
劇場版DC& 〃 & キーが異なる\\ \hline
第42話& 結花が海堂をデートに誘い、啓太郎にメールを送りながら警察に出頭する時 & \\ \hline
第44話& 結花が啓太郎を抱きしめ涙を流す時 & \\ \hline
第45話& 啓太郎が結花の最後のメールを読み涙を流す時 & \\ \hline
\end{array}
$$
劇場版での結花と海堂の最期を演出した悲愴な劇伴なのですが、劇場版ではキーが異なるものが使用されました。残念ながらそちらは未収録です。
TV本編では終盤の結花のイメージで使用されました。第44話ラストの結花の最期ではこの曲を流さず無音にするのが石田秀範監督らしいところです。
・「絶望」
Mナンバーとメモは、GM-28 "苦悩する木場"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
劇場版& 真理がホースオルフェノクを突き放す時\\ \hline
劇場版DC& 〃\\ \hline
第29話& 巧と木場が互いの正体に困惑する時\\ \hline
第35話& 草加が巧の態度を不審に思う時\\ \hline
第37話& 真理が草加に同窓会の襲撃事件の記憶を話す時\\ \hline
第38話& 村上が添野&沢村に協力を申し出、冴子に眼鏡の男の処刑を依頼する時\\ \hline
第46話& 花形が役員会議の場に現れる時\\ \hline
\end{array}
$$
TV本編では劇場版と異なり木場のシーンで使用されることは少なく、ドラマパートの不穏なシーンで汎用的に使用されました。
・「啓太郎、変身!」
Mナンバーとメモは、GM-29 "啓太郎、変身!"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
劇場版& 啓太郎が変身一発を飲んでカイザに変身し、ライオンオルフェノクを撃破する時\\ \hline
劇場版DC& 啓太郎が変身一発を2本飲んでカイザに変身し、ライオンオルフェノクを撃破する時\\ \hline
第31話& 真理が草加を振り切り澤田に会いに行く時\\ \hline
\end{array}
$$
啓太郎カイザの戦闘シーンは少しコミカルな感じですが、この劇伴はいたってシリアスです。
TV本編での使用は啓太郎のシーンではありませんが、普段戦わないキャラクターの決意が表れているシリアスなシーンという意味では劇場版と通じます。
・「一人行く、巧」/「一人行く、巧(別)」
Mナンバーとメモは、GM-30 "啓太郎を助ける巧と野村~消える巧"およびGM-30DRY "啓太郎を助ける巧と野村~消える巧[KEEP分]"。下表では前者を「無印」、後者を「DRY」と表記して纏めます。
$$
\begin{array}{|l|l|l|} \hline
バージョン& 話 & シーン\\ \hline
無印& 劇場版& おばさんがミナに嫌がらせをし、隆が靴を製作する時\\ \hline
DRY& 劇場版& 巧と真理が会話する時\\ \hline
無印(キーが異なる) & 劇場版DC& おばさんがミナに嫌がらせをし、隆が靴を製作する時\\ \hline
DRY& 劇場版DC& 巧と真理が会話する時\\ \hline
無印& 最終話& 巧が左手を見つめ、真理&啓太郎に自らの夢を語る時\\ \hline
\end{array}
$$
劇場版における巧のテーマ曲であり、TV本編における巧のテーマ曲である「旅」のアレンジとなっています。TV本編では最終話のみの使用ですが、やはり巧のシーンとなっています。正直言って2つのバージョンの違いは分からないんですが。
・「クライマックスA」
Mナンバーとメモは、GM-31 "闘技場~スマートブレイン社長室"。
劇場版、TV本編ともに未使用です。
・「クライマックスB」
Mナンバーとメモは、GM-32 "ブラスターフォームに変身~サイガを粉砕"。
劇場版、TV本編ともに未使用です。本来の想定と実際の劇場版の構成が異なっており、実際に闘技場でサイガと交戦したファイズのフォームは順に通常、アクセルフォーム、通常ですね。それぞれのシーンで実際に選曲されたのは「サイガ、驚異の力」、「俺はもう迷わない」、「サイガ」です。
・「クライマックスC」
Mナンバーとメモは、GM-33 "ブラスターフォームVSオーガ"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
劇場版& オーガがオルフェノクとして生きる決意を語り、ファイズを破る時\\ \hline
劇場版DC& 〃\\ \hline
第35話& 真理がウルフオルフェノクを恐れて逃げる時\\ \hline
第36話(アバンタイトル)& 〃\\ \hline
第47話& アークオルフェノクが現れて村上を化石化させ、花形が王の力を実感する時\\ \hline
最終話& メインタイトル\\ \hline
\end{array}
$$
人間に対する憎悪に満ちた木場=オーガの曲ですが、TV本編では木場のシーンではなく衝撃的なシーンで汎用的に使用されました。
「CSMオーガギア」にもBGMとして収録されています。
・「クライマックスD」
Mナンバーとメモは、GM-34 "ウルフェノクVSホースオルフェノク"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
劇場版& ウルフオルフェノクとホースオルフェノクが激突し、オーガがファイズを痛めつける時\\ \hline
劇場版DC& 〃\\ \hline
第34話& 巧がウルフオルフェノクに変化する時\\ \hline
第35話(アバンタイトル)& 巧がウルフオルフェノクに変化し、ロブスターオルフェノク&スパイダーオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
第36話& 巧がウルフオルフェノクに変化し、木場ファイズを攻撃する時\\ \hline
第39話& 真理がウルフオルフェノクを恐れ、ウルフオルフェノクがドラゴンオルフェノクに立ち向かう時\\ \hline
第49話& アークオルフェノクが現れ、北崎を化石化させ捕食する時\\ \hline
\end{array}
$$
劇場版、TV本編ともに巧の衝撃の正体が明かされるシーンで使用された曲です。劇場版とTV本編がリンクしていますね。TV本編ではその後も第49話を除いてウルフオルフェノクのシーンで選曲されているため、「ウルフオルフェノクのテーマ」と言えるでしょう。
「CSMオーガギア」にもBGMとして収録されています。
・「クライマックスE」
Mナンバーとメモは、GM-35 "ブラスターフォームVSオーガ 最後の戦い"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
劇場版& ファイズ ブラスターフォームがオーガを圧倒する時\\ \hline
劇場版DC& 〃\\ \hline
\end{array}
$$
劇場版でファイズ ブラスターフォームと言えばこの劇伴ですが、TV本編では「ファイズ」が選曲されたためこちらは未使用です。
「CSMオーガギア」にもBGMとして収録されています。
・「クライマックスF」
Mナンバーとメモは、GM-36 "ブラスターフォームVSエラスモテリウムオルフェノク"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
劇場版& オーガが真理を庇い、ファイズ ブラスターフォームがエラスモテリウムオルフェノクを撃破する時\\ \hline
劇場版DC& 〃\\ \hline
最終話& 巧・木場・三原が3ライダーに同時変身してアークオルフェノクに圧倒され、ホースオルフェノクがアークオルフェノクを拘束しファイズに止めを刺させる時\\ \hline
\end{array}
$$
劇場版、TV本編ともに最終決戦で使用されており、それに相応しい壮大な曲調となっています。
「CSMオーガギア」にもBGMとして収録されています。
・「クライマックスG」
Mナンバーとメモは、GM-37A "クライマックス"。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
劇場版& 巧と真理が手を取り合って歩く時\\ \hline
劇場版DC& 〃\\ \hline
\end{array}
$$
劇場版において主題歌の「Justiφ's-Accel Mix-」の導入として用いられた特殊な劇伴であるため、TV本編では使用されていません。
・「Justiφ's-Accel Mix-」
Mナンバーは、GM-37B。
この曲については次の主題歌・挿入歌の項目で解説しましょう。
主題歌・挿入歌
ここからは主題歌・挿入歌の使用シーンをまとめて解説します。未使用のイメージソング・キャラクターソングについては解説しません(そちらも名曲が多いですが)。
・「Justiφ's」
言わずもがなの主題歌(オープニングテーマ)。各話のオープニング(第2~49話)、次回予告BGM(第1話は「予告30秒用編集」、第2~49話は「予告15秒用編集」)、最終話エンディングとして使われていることを詳述しても仕方ないので、以下は挿入歌としての使用シーンのみ解説します。
$$
\begin{array}{|l|l|l|} \hline
話 & シーン& 編集\\ \hline
第17話& 巧がファイズに変身し、フライングフィッシュオルフェノク&アルマジロオルフェノクと交戦する時& 2番~ラスサビ\\ \hline
\end{array}
$$
平成ライダー一期では珍しい主題歌が本編挿入歌として使用されるケース。実際『555』でもこの一度だけですし、戦う決意を固めたことによる巧の復活を演出するための特例と言えるでしょう。
「CSMファイズアクセル」には「The people with no name」とともに「フォームチェンジ時に流れていたBGM」として収録されていますが、このシーンは別にフォームチェンジしてないんだよなぁ…。
「CSMファイズギアver.2」にもBGMとして収録されており、開発者ブログにて「17話再現のための『2番』も別で収録」することが予め明言されました。
・「Dead or alive」
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第2話& ファイズがエレファントオルフェノク 突進態にクリムゾンスマッシュを放つ時\\ \hline
第3話& ファイズがオックスオルフェノクを銃撃し、グランインパクトを放つ時\\ \hline
第4話& 巧がファイズに変身し、カクタスオルフェノクを撃破する時\\ \hline
第5話& 巧がファイズに変身し、スクィッドオルフェノクを撃破する時\\ \hline
第6話& 巧がファイズに変身し、スネークオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
第7話(アバンタイトル)& 木場がホースオルフェノクに変化し、ファイズと交戦する時\\ \hline
第8話& ホースオルフェノクがオウルオルフェノクを撃破し、ファイズがスカラベオルフェノクを撃破する時\\ \hline
第9話& ファイズ&オートバジンがスネイルオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
第10話& 巧がファイズに変身し、スネイルオルフェノクを撃破する時\\ \hline
第11話(アバンタイトル)& 巧がファイズに変身し、スネイルオルフェノクを撃破する時\\ \hline
第12話& 巧がファイズに変身し、クロコダイルオルフェノクと交戦する時\\ \hline
第13話& 巧がファイズに変身し、クロコダイルオルフェノク&エキセタムオルフェノクに苦戦する時\\ \hline
第16話& ファイズがフライングフィッシュオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
第18話& 巧がファイズに変身し、トードスツールオルフェノクと交戦する時\\ \hline
第19話& ファイズがクロコダイルオルフェノクを撃破する時\\ \hline
\end{array}
$$
エンディングと称した前期挿入歌です。『アギト』の「BELIEVE YOURSELF」や『龍騎』の「果てなき希望」の系譜ですね。
第19話までのファイズの戦闘シーンでほぼ毎回流れていますが、カイザの活躍や巧の苦悩を描く第14話・第15話、挿入歌として「Justiφ's」が使用された第17話では使用されていません。
「CSMファイズギアver.2」にもBGMとして収録されています。
・「The people with no name」
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第21話& 巧がファイズに変身し、3体のオルフェノクに苦戦する時\\ \hline
第22話& ファイズがアクセルフォームにフォームチェンジし、シーキューカンバーオルフェノクを撃破する時\\ \hline
第23話& ファイズがロブスターオルフェノク&センチピードオルフェノクに立ち向かう時\\ \hline
第24話& 巧&草加がファイズ&カイザに変身し、スネークオルフェノク&ラビットオルフェノクと交戦する時\\ \hline
第25話& 巧がファイズに変身して冴子カイザを破り、草加がカイザに変身してファイズと共にロブスターオルフェノク&センチピードオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
第29話& 巧がファイズに変身し、ホースオルフェノクと交戦する時\\ \hline
第30話& それぞれジェットスライガーに乗ったファイズとデルタが交戦する時\\ \hline
第31話& 巧がファイズに変身し、スパイダーオルフェノクと交戦する時\\ \hline
第32話& 巧がファイズに変身し、アクセルフォームにフォームチェンジしてソードフィッシュオルフェノクを撃破する時\\ \hline
第39話& 木場がファイズに、草加がカイザに変身し、両者がローズオルフェノクを攻撃する時\\ \hline
\end{array}
$$
2ndエンディングテーマと称した中期挿入歌です。基本的にイントロとラスサビを繋ぐ編集で使用されています。
第21~32話のファイズの戦闘シーンでほぼ毎回流れています。使用時期的にアクセルフォームの印象が強いとよく言われますが、アクセルフォームのシーンは第22話と第32話だけです。
第26~28話の石田組では全く使用されていません。石田監督がBGMをあんまり使わないのもあるでしょうが、それ以上に新キャラクターであるデルタの脅威やスパイダーオルフェノクの襲撃を描くため、ファイズの戦闘シーンのための挿入歌が選曲されなかったのでしょう。
「CSMファイズアクセル」には「Justiφ's」とともに「フォームチェンジ時に流れていたBGM」として収録されていますが、1番のサビのみ(イントロ~Aメロ~Bメロは無く、サビが終わるとフェードアウト)となっています。確かにサビ前が流れないという点では劇中再現できているのですが、イントロが流れないことに不満の声が多かったのでしょう。「CSMファイズギアver.2」にもBGMとして収録されていますが、開発者ブログで「イントロ⇒サビのアレンジ」に変更されていることが明言されています。
・「EGO~eyes glazing over」
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
第33話& 草加がデルタに変身し、ライノセラスビートルオルフェノクを撃破する時\\ \hline
第37話& 草加がカイザに変身して巧を攻撃し、木場ファイズがピジョンオルフェノクにクリムゾンスマッシュを放つ時\\ \hline
第38話& 巧がデルタに変身し、バーナクルオルフェノクを圧倒する時\\ \hline
第41話& ファイズ&カイザがフリルドリザードオルフェノクを撃破する時\\ \hline
第45話& 巧がファイズに変身し、アクセルフォームにフォームチェンジしてバットオルフェノクを撃破する時\\ \hline
\end{array}
$$
3rdエンディングテーマと称した後期挿入歌です。印象深さの割には使用回数が少ないのは有名でしょう(むしろ使用回数が少ないからこそ一部の使用シーンが妙に有名になっている?)。
ファイズの戦闘シーンばかりだった以前の2曲とは異なり、特定のキャラクターのシーンで使用されているというわけではありません。草加デルタ、木場ファイズ、巧デルタなどイレギュラーな変身者のシーンで使用されていることが多いのも特徴ですね。
CSMでは3つの商品にBGMとして収録されています。「CSM カイザギア」では「草加の台詞再生機能と組み合わせて、例の夜のシーンを再現できちゃ」う曲として(開発者ブログより)、即ち第37話イメージ。加えて第41話も一応カイザのシーンです。「CSMデルタギア」では「デルタでの印象も強く残ってい」る曲として(開発者ブログより)、即ち第33話と第38話のイメージ(北崎でも三原でもない)。主題歌・挿入歌をすべて収録している「CSMファイズギアver.2」にも当然収録されています(実際5回中3回がファイズの戦闘シーン)。
・「Justiφ's-Accel Mix-」
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
話 & シーン\\ \hline
劇場版 & エンディング\\ \hline
劇場版DC & エンディング\\ \hline
第40話& 巧・草加・三原が3ライダーに同時変身する時\\ \hline
\end{array}
$$
前年に続き劇場版主題歌がTV本編のオープニングテーマのアレンジになっています。本編でも3ライダーの同時変身という激熱展開で流れたのは神選曲ですね。
「CSMデルタギア」にも第40話のイメージで収録されているほか(開発者ブログより)、主題歌・挿入歌をすべて収録している「CSMファイズギアver.2」にも収録されています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
劇伴好きとして、一つの作品の曲ごとの使用傾向を纏めるのは実行してみたかったことであり、今回初めての試みとしてnoteで投稿いたしました。調べたおかげで『555』の楽曲についてはかなりの知識を得られたと自負しているため、「『555』の楽曲についてもっと異なる面から知りたい」という要望がありましたら(あるのか…?)、私の知識を総動員して応じます。はじめに述べた通り、誤りの指摘なども大歓迎です。
他の作品のBGMについても機会があれば纏めたいと思っているので、今後ともよろしくお願いいたします。
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