恒大集団破綻の原因となった三道紅線と年内の利払い予定について
2020年8月20日、中央行政省庁の一つである「住宅城郷建設部」や中国人民銀行などの関係部局が、恒大集団をはじめとする大手不動産企業12社を呼び出して座談会を開いた。詳細は明らかになっていないが、新華社通信によると、以下の「三道紅線(三本のレッドライン)」を提示し、資金調達の制限を行った。
1,不動産企業の前受け金を除いた後の総資産に対する負債比率は70%を越 えてはならない
2,不動産企業の自己資本に対する純負債率は100%を越えてはならない
3,不動産企業の現金対短期負債比は1未満とする(短期負債より多くの現金を持っていなければならない)
以上の三点から、銀行からの融資規模などを制限した。融資に関する制限は、これらの基準に引っかかっている数に応じて決められる。
全てクリアしている企業は、有利子負債を年15%まで増やすことができる
一つ引っかかる企業は、有利子負債を年10%まで増やすことができる
二つ引っかかる企業は、有利子負債を年5%まで増やすことができる
全てに引っかかる企業は、有利子負債を増やせない
恒大集団は、すべてに引っかかっていたために、有利子負債を増やすことができず、デフォルトは時間の問題となっている。グループ企業などで、不動産の金融商品を販売するなど、滅茶苦茶な高レバレッジを効かせていた模様。さらに、準備不足な状態での新規事業への参入を繰り返し、負債を増やしていた。今まで一年くらいは、資産の切り売りで何とかやっていたが、とうとう限界が来ている。
年内の利払い予定(支払いは一か月の猶予が許されている)
9月29日 4750万ドル
10月12日 1億4813万ドル
10月19日 1億2180万元
10月30日 1425万ドル
11月8日 8249万ドル
12月28日 2億5520万ドル