初めての・・・
前回は1社目のキャリアについて書かせていただきました。
今回は、私が直近勤めておりました2社目におけるキャリアを振り返っていきたいと思います。
初めての転職
入社1年目は、かなり楽ちんでした。
というのも1社目で相当厳しく育てられていたがゆえに、1社目で当たり前にやっていたことをやれば、褒められるし、実績にもつながるし、ということで、苦労した感じはあまりなかったです。
ひとつ苦労したことを挙げるとすればそれは、30名程度の会社から200~300名規模の会社(確かそのくらいの規模だったかと?)に移ったことで、細かいルールやシステムを遵守するということと、社内の根回しが必要だったこと、かと思います。
ルールに関しては、確かに、「本当にそこまでやる必要があるのか?」と疑問に思ったこともありましたが、細かいルールを遵守やレポート提出などによって、正しい法律を学んだり、クレームやミスを防いだり、など人材業界のベースを学ぶことができたのは、自分にとって資産になっていると感じます。
それから根回し。1社目は、人数が少ないがゆえに、無法地帯的にどんなクライアントでも担当できた一方、人数が多い大手では、担当したいと思っていたクライアントは、すでに他のコンサルタントが担当していたりと、思うようにいかないこともありました。
当時はどのエリアに強みがあるということも言えなかったので、他の先輩社員が担当したくない案件を引き継いだり、自分でニッチなエリアを開拓をしたり、あとは退職者が出たときにうまく自分にクライアントが引き継がれるように担当したいクライアントを明言したり、努力も必要とされました。
他拠点があったこともあり、どっちのエリアで担当するのか問題なども多少あって、揉めるなんてことも・・・
振り返ると、これは人材業界に限らず、中小→大手、大手→中小に転職すると感じるよくあるギャップかと思います。
中小→大手だと、窮屈さや不自由さを感じるし、
大手→中小だと、様々な不備や雑さを感じてしまう。
これはよくある話で、個人的にそれを乗り越えるためのポイントは、「こんなもんだよな」とギャップがあるのは当たり前と考えて、その反対側にある長所や利点に目を向けるとだんだん慣れてきて、気にならなくなるのではないかと思っています。
エージェントとしての価値観の変遷
入社後早々の評価面談で、当時の上司に「将来どうなりたいのか」ということを問われ、「とりあえずお金を稼げればよい、特にビジョンはありません」とチープな回答をして、上司をげんなりさせたことをよく覚えています。
そのときは転職したてで、25歳だったし、特に何も深く考えて生きていませんでしたが、社内で出会った現在の夫からの影響で徐々に変わっていきました。
「決まれば良い」ではなく、決まったあとのクライアントや候補者のことまで考えて紹介ををすべし、信頼を得てこそ選ばれるので意見や案件を押しつけない、など色々彼の考えを聞いていくことで、私も新しい価値観に触れ、徐々にそちら寄りの考えに転換していきました。
そうは言ってもエージェントの仕事は、数多くの成約を作ること。
と思いがちですが、その仕事のスタンスに変えたことで、顧客や候補者の方からの紹介案件なども増え、むしろ今までよりも高い実績を作ることができたのでした。
成長できたのも夫のおかげだなと感謝の気持ちでいっぱいです。
初めての出産・育休
28で結婚、29で出産(2日間にわたる悶絶出産でややトラウマ)、30歳で職場復帰をするのですが、育休を取得したのは約1年、そのブランクを埋めることだったり、育児と両立というのはなかなか大変でした。
今のようにリモートワークが整っていたわけではないので、朝の8:30に出社、16:30にはダッシュでお迎え、帰ってからは子供の世話、21:00までに寝かしつけを完了して、21:00から候補者の方と電話で面談・・・泣き出したら子を負ぶって電話を続ける・・・というハードスケジュールをこなしながら、復帰後の実績を早く作らねばという焦燥感に駆られて、やや気持ちが落ち込んでいました。
「あんなに出産前は活躍していたのに、なかなかうまくいかない」
「育休で出世が遅れて自分より後輩だった人たちがマネージャーに昇格していてやるせない」
などというネガティブな想いが頭に充満。
そのときにしたことは、同世代で一緒に戦ってきた同僚と飲みに行って渇を入れてもらうことと、厳しかった上司と話して一旦冷静な意見を聞いてみることでした。
やはり壁打ちは重要で、一人で悶々と悩んでいるだけではなく、話して整理してフィードバックを受けて、というのは、とてもありがたかったです。
結果、気持ちがすっきりして、前向きに仕事に取り組むことができ、その後はおかげさまで、仕事も順調になって、「やっぱり私は天才だった!」なんて調子にまで乗って(笑)、「また和泉が戻ってきた」という風に言ってもらえるようになって一安心。
それこそ起業したばかりの今は、一人で仕事をしていて、日常的に壁打ちができないので、積極的に外部の方と関わる機会を持っていきたいな、と思っています。
次回は、グローバルへの挑戦!ということで、鎖国を解き放って挑戦した話を書きたいと思います。
皆様、良き1週間を。