キャノン(株) 予想通り!!
昨日はキャノン(株)を攻めていきました!
ちょっとその答え合わせをしてみます。
いつも貸借対照表とキャッシュフロー計算書を見ながら書いています。
なので、
自分の思考パターンのまま書き進んでいます。
ってことは、
結構間違ってます(笑)
なのでちゃんと答え合わせをしておこうという試みです!!
まず、資産の部では売上債権と棚卸が増えたことから、
増収していることを目論みました。
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ちゃんと増収、増益していました。
ただ、棚卸資産については、記載があり、
半導体不足・国際物流の需給ひっ迫から集めに仕入を行ったとのことです。
ちなみに、
キャノンは積極仕入を行ったからと言って、やみくもに在庫を増やしたりはしないそうです。
在庫回転日数をKPIとして意識しながら、攻めているそうです。
なんとも科学的な経営をしています!
これは中小企業も学ぶべきところですね👍
続いて、負債の部。
ここでは長期借入が縮小し、短期借入が増えていることから、
借入圧縮へ向けているのかなと想定しました。
長期借入については、借入に紐づく東芝メディカルシステムズ(株)の買収時の資金調達があったそうです。
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これが東芝を買ったときに借りたお金の残高履歴です。
もう今期で終わりそうですね!
ちなみに東芝メディカルシステムズ(株)は、今はキャノンメディカルシステムズ(株)となっているそうです。
そして、
まだまだお金を借りる力はあるよ!
というようなコメントがありましたが、
自己資本比率65%企業はさすがに強気な発言をしますね!!
やっぱり利益を出してたくさん納税している企業というのは、
いつも強気な気がします!
ということで、純資産を見ます。
自己資本比率もKPIとされているのでしょう。
65.2% ⇒ 65.7%
と、いい感じの微増です。
それも自己株式を1千億円取得した上での、この数値。
美しすぎです(笑)
恐らく、自己株式取得もKPIに基づき科学的に推進しているのでしょう。
さて最後にキャッシュフロー。
キャノンはキャッシュフロー経営の基本原則というのを記載しています。
財務戦略の基本方針は、「キャッシュフロー経営の徹底による健全な財務体質の維持」とし、以下2つの基本原則があります(ちょっと略します)。
・ 現行事業の収益性を改善し、さらに新規事業の成長スピードを高める事により、高収益体質の向上に努めます
・ 設備投資は減価償却費の範囲内に収め、財務健全性の維持に努める。ただし、成長の為の積極的なM&Aは行いそのための借り入れも行う
守りありきで、攻める
そんな感じですね。
資金使途は、
① 成長投資
② 株主還元
③ 借入返済
だそうです。
確かに、自己株式を取得したのにも関わらず、
配当金支払額は増えています。
(一方で①の大型の設備投資、M&Aは今期はなかったと書いています)
ちゃんと基本原則に則ってますね‼️
総じて見ると
すごくわかりやすい有価証券報告書でした!!
書いてて頭の中がスッキリします。
ってことは、やっぱり書いててイマイチな有価証券報告書って、
イマイチなのかもしれません。
恐らく私の記事をお読みいただいている方も感じていることと思います。
こいつなんか今日ノッてねーな、と(笑)
それはそういうことです、はい。
さて、昨日は数字だけを見て
堅実!
というタイトルで昨日書きましたが、
キャノン(株) 堅実!|北村 悠 (note.com)
やっぱり堅実でした!
それどころか、めちゃくちゃ科学的に経営を進めている。
これは参考にしていきたい会社です。
そして、
こういう会社の株を持つと、長期的に成長すると思います。
だって、毎期ちゃんと利益を積み増してくれるんですからね。
安定感ありますよね。
そして、KPIで科学しているからこそ、
粉飾するリスクもかなり低いと思います。
粉飾を行っている企業というのは、
ここまでKPIで管理していくと矛盾が出てくるはずです。
その意味でもここまで筋が通って説明できるキャノンは、管理というものに対して真摯に取り組んでいるのがわかります。
めっちゃべた褒めしまくっていますが、
本当にそうだと思います。
さて、明日は、セグメントをやるかor次の会社いくか。
考えておきます。
では!