日立製作所
昨日は東芝の分析をハズしてしまいましたね(笑)
今後は売却企業についてもよく見ておく必要がありそうです!
その反省を踏まえ、今日は日立製作所を行ってみます!
このサイトによると日立製作所は売上高10兆円ということで、
業界No.1だそうです。
【電機業界研究ガイド】売上高ランキングや主要企業の詳細を紹介 | 就活の未来 (shukatsu-mirai.com)
その様子を覗いてみましょう!
いつも通り、資産の部からです。
資産の規模がΔ6千億円です。
流動資産が+3千億円
固定資産がΔ9千億円
となっています。
流動資産は営業性の売上債権、棚卸資産が減少してますが
売買目的で保有する資産が+1兆円。
この売買目的で保有する資産というのは、
日立金属と日立物流のものだそうです。
日立金属の株式持分が53%⇒0%になり、
日立物流は持分法適用外となることを記載しています。
すぐに売れるから、流動資産というくくりになっています。
その分が売掛金・棚卸など減少し⇩
売買目的で保有する資産が増えている、
という内訳構造になっています。
固定資産は有形固定資産がΔ7千億円となっていますが、
同様に日立金属・物流分が3千億円あるので実質Δ4千億円とみておきましょう。
負債の部はΔ4千億円となっています。
そのうち、
流動負債は+2千億円
非流動負債はΔ6千億円です。
流動負債は短期借入がおよそ+3千億円。
仕入債務などの営業性のものは日立金属・物流を勘案すると妥当ですね。
非流動負債にて長期借入金がΔ3千億円となっています。
長期借入を返した分、短期借入で賄っている点は何か考えがあるのでしょうか。
ひとまず資本の部へ行きます。
およそΔ2千億円となり、
自己資本比率は38.5%⇒38.9%へと向上しています。
資産規模は6千億円縮小したけれど、質は向上しています。
ここで一つ、被支配持分を見ておきます。
Δ3千6百億円となっています。
これは、日立建機の株式を伊藤忠商事が買い取ったことにより、
日立建機が持分法適用会社になったことによるものです。
ちなみにこの話は伊藤忠商事の会で出てきましたね!
5大総合商社~伊藤忠商事編2~|北村 悠 (note.com)
話がいろいろ繋がってきました!!
さてここまででの動きとして、
グループ内での断捨離を進めていることがわかります。
建機・金属・物流が外資ファンドなどに手放されてしまいました。
東芝もそうでしたが、この辺りの企業は断捨離していますね。
続いてキャッシュフロー計算書を見てみます。
営業キャッシュフローは、昨年より捻出されるようになりました。
投資活動に関するキャッシュフローは、去年のΔ9千億円が際立っています。
昨年はグローバルロジックワールドワイドHDという株を買ったそうです。
日立、米IT「GlobalLogic」を買収 「Lumadaを進化させてグローバル展開を加速」:社会イノベーション:日立 (social-innovation.hitachi)
DXを世界に!という感じでしょうか。
さすが電気機器No.1のグローバル企業です!
買った会社グローバルロジックの貸借対照表です↑
さすが米国のDXって感じで無駄がない感じです。
はい、ということで
日立製作所の財務を見ていきました。
国内企業である日立建機・金属・物流の出資を下げ、
DX外資のグローバルロジックワールドワイドHD株を前期に買いました。
やはり、
どこもかしこも稼ぎはグローバルって感じですね。
こうやって見ていくと、
世界の動きも段々見えてくる気がします。
明日はセグメントを見ていきます!
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