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駅前の高架で蝉が死んでいて、早い、と思った。
最初の蝉の声を昨日聞いた。大量のクーラーを動かすエネルギーはまだあるのだと思うと、実際にあとどれくらいあるのか知りたくなる。計算ができないのか、しないのか、知らない。
クーラーとクーラーの間は地獄で、みんな顔を顰めて、嘘だと思いながら、足を引き摺っている。

18:00のカンファレンスまで、だいぶ暇ができて、駒場の方の東大まで歩いて15分くらいなので、生協の書籍部で何か買って読もうと思った。
途中で駒場東邦や都立駒場高校が見える。
駒場の構内の森林で蝉が鳴いていて、カラスがそれを食っていた。蜂もいる。
書籍部では当たり前だが若者がたくさんいるのに驚いた。哲学書も社会学の本もエッセンスがおさえられているので、じっくり見る。とにかく暑いのでクーラーを浴び切るためにもずっと居る。2時間ほど店内を眺め明かし、ちくま書房のセールがやっていたので、中井久夫のエッセイと分析哲学の本をレジに持って行ったら、学外者は定価とのことだったが、仕方ないので買った。

20:00までカンファレンスで、弁当をもらった。蒲田の鳥久の2段弁当。僕は正直鳥久を特別に美味いと思ったことはなくて、こんなに有り難がられるのはよく分からない。先生が「僕らは鳥久嬉しいけど、先生たちは食べ飽きてるから、別なのがいいよね?」と先週と同じことを言った。食べ飽きるとかではなく、最初からこんなものか、と思っていたのだ。
控え室で食べてから、帰った。21:00くらいの渋谷で何もしないのも飽き足りない気がしたが、金がかかるのでそのまま帰った。それに、家の方が好きだからだ。

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