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昨日の夜、駅から寮に帰る途中、遠くで何度か、稲妻が走った。
音は聞こえなかった。
千葉のここは、山が見えない。夜に稲妻で空全体が光ると、その平野の広がりが一瞬見渡せる。すぐに暗闇に戻り、その広さが怖かった。
朝、病院に向かうために外に出ると、つつじが咲いていた。
地面も車もつつじも濡れていて、深夜にあれから雨が降ったことがわかる。
寮の周りには土が多いので、濡れた土の匂い、蒸れた土からの照り返しは、小学校の時の山中キャンプの朝を思い出す。
つつじはいつから咲いていたのか。これから長いつつじの季節になる。
去年の、ちょうどいまごろ、クロちゃんがつつじの植え込みに鼻を擦り付けていたのを、写真で撮った。その写真がGoogleフォトの「この日を覚えていますか?」で表示される。覚えている。
手術が3件あって、それを見学する。
その合間の休憩時間でご飯が食べられるよう、自分の部屋でセッティングする。白米とめかぶと納豆。白米とサバ塩焼きとインスタント味噌汁ときんぴらごぼう。手術室では当然陽の光を浴びられないので、寮と病院までの坂道を何度も往復するたびに、ぎりぎりまでゆっくり歩き、空気を吸った。
16:30に実習が終わり、17:30からのカンファレンスまで休憩となる。カンファレンスは日没まで続くので、これが最後の日中を楽しむ時間となる。
田圃の畦道を散歩する。途中で共同墓地がある。
いつも自転車で通る大通りと、線路が走る道の中間の、田圃の真ん中を横切っていく畦道に出る。
紫色の花が無数に咲いている区画があって、そこに蒸散機で何かを散布しているおじいさんがいる。なんの花か、なんのための花か、なんのための作業かわからなかった。
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