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過去の自分にジャイアントスイングしたい時

シャワーを浴びている時とかに、
フイに思い出す過去の失態。

その時の状況が脳内で鮮明に再現され、
あーっと叫びたくなる感じ。

このような感情をなんと呼ぶのでしょうか。

思い出し笑いならぬ、思い出し恥ずかしい?
みなさんはありますか?

わたしはあります…

昨晩お風呂に浸かりながら思い出した、
私の「思い出し恥ずかしい」は、10年前のあることでした。

     *   *   *

在英日本人がたくさん集まる会に参加したときのこと。たくさんの日本食が並び、各々日本語での会話と食事を楽しんでおりました。

私たちのテーブルのとなりに座っていたのは、こちらイギリスに赴任してきたばかりの若い日本人男性。話してみると大変感じの良い方で話もはずみました。


「いやー、今日は日本食がたくさんあって幸せですよ」

「普段のお食事は?」

「一応自炊ですが、日本食はなかなか…」

「あら、じゃあ今度うちに食べにきませんか?」

「や、そんなご迷惑なんで…」

「若いのに、遠慮なさらず」

「ありがとうございます!」



なんてことになり、後日我が家へ食事にきてくださることになりました。


(当時の)イギリスの田舎ではインスタントラーメンも簡単には手に入りません。だからきっと、日本の味が恋しいだろうと、朝からはりきって日本食を何品か作り、ご近所の日本人家族も招待し彼を待ちました。


日本食といえば、のホームメイド寿司。

巻き寿司もつくりました。

これがまた、なかなかうまく巻けず、

できたのがコレ。

▼わたしが作った寿司


正直いって、そこら中で美味しいお寿司が簡単に買えた日本で、巻き寿司なんて作ったことがなかった…

だからうまく最後がとじないわ、
形もいびつだわ、で

でもまぁ、味は大丈夫だし!

若い男性は、質より量だよ、量!
ということで山ほど作りました。

これは、
『なぜかおばあちゃんという存在は、孫はいつもお腹をすかせていると信じて疑わず、食べきれない大量の食べものをすすめる』という、あの心理です。今思えば。


準備が整ったところで、友人家族やご近所さんが集まり、最後に彼が到着。


「手ぶらだと申し訳ないので、僕も一品作ってきました」

「えー、そうですか?」


いいのに、もーって見たらコレ。


▼彼がもってきた寿司の写真


え‥…

「食事困ってない?」って言って、

「若い人が遠慮しないで」ってドヤ顔で言い放った私。

繰り返しますが、そう言って作ったのが

▼コレで


「日本食は作ってない」って言った

▼彼のがコレ


「食事困ってない?」

つって、世話焼き母さん気取りで

「若い人は…」って言って。

その若い人が自分のレベルを大幅に
軽々と超えてきたという事実…

わーーーあーーーあーーー!!!

わーーーあーーーあーーー!!!

恥ずかしいいい。

2500年の時を超えて、『無知の知』を身を持って知った瞬間でございます。
今晩も身悶えそう…

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