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入社して45日で解雇された話のその後#8

みなさんこんにちは、あべゆうかです。
私は今、縁が繋って繋がって三重県のいなべ市というところに来ています。
岐阜県と滋賀県、そして愛知県に近い三重県の上の方です。
ついに、ちゃんと働き始めました!!!
まだちゃんと手続きとかはしていないですが!!!
ということでまたみなさんに別記事できちんとお知らせしようと思います。

今回の記事は、前回北海道後編、というつもりでやっていたのですがその後編のパート2みたいな感じです。2軒の酪農家さんに計2週間弱お世話になっていたのですが、それとは別に、西興部村の隣の町である、滝上町(たきのうえちょう)というところでカフェのお手伝いもさせていただいていました。

酪農のお話を書いた前回記事はこちら

ここのカフェは西興部の酪農家さんがランチを食べに連れて行ってくださったところからご縁ができました。

KARSUI

カースイというお店です。その名の通り火曜と水曜しかあいていません。

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滝上町は人口が西興部の大体倍くらいの規模です。2000人少し。
芝桜公園という場所があって、たびたび旅行雑誌に載っています。
時期が違うので私は見れなかった・・・

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電車は昭和の終わりとともに廃線。ここも車でしか来れない場所です。

滝上町の酪農家さんの三姉妹が立ち上げた会社が、このカフェを運営しています。
街には他の喫茶店がなく、そもそも飲食店自体が少ないので地域の常連さんで毎週溢れています。私たちは2週間お手伝いさせてもらったので計4日間厨房とお店に立たせていただきました。

テンチョーさんたちが週替わりのワンプレートご飯を計画してデザートも週替わり。ガパオライスなど聞き慣れない単語のときは、これなに?と街のおじさんたちは疑問に思いつつ、じゃあそれ、と注文してくれます。
商工会の人が来たり、酪農家さんが来たり、いろんな職種の人がくるけれどみんなお友達。わいわい賑わってくると席をまたいで店全体で会話が生まれます。
それがもう楽しくて楽しくて!!
店員であることを忘れてついつい一緒におしゃべりに夢中になってしまいました。

行きつけ

チェーンのお店で働いたことは多かったけれど個人店はあまり経験がなく、1つだけ経験があったところも毎日お店に入っているわけではなかったので常連さんとの絡みがあるなどの経験がありませんでした。
けれどここは2日間とも来たり、週替わりのランチメニューを楽しみに毎週いらっしゃる方がたくさんいらしたので2日目からもうお友達感覚。

自分たちのまかないごはんや、飲みたいドリンクを自分たちで作ってそれを持ってお客さんと同じ席に座っておしゃべり。新しいお客さんが来たらご飯をつくって、というスタイルは小さな町のみんなのカフェだからこそできること。
もしかしたら私のご近所でもそういうアットホームなお店はあるのかもしれないけれど、なかなかアルバイトを募集しているところはありません。いく側としても学生でみんなで集まろうとなるとやっぱり、集まりやすくて、価格帯も低い都内のチェーン店が選ばれます。
私には行きつけ、という言葉をつかえるお店が周りにありません。

今思うと山形県米沢市でもそうだったし、和歌山県有田市に行った時もそう、長野県信濃大町市に行った時もでした。私が遊びに行くと、ご飯に行こう、と友人が連れて行ってくれるのは地元で人気なお店だったり、かわいいごはんやさん、お弁当屋さん。そのどこでもあ〜いらっしゃい!ひさしぶりねぇなんて会話が生まれます。
紹介をしてもらって、はじめまして、と挨拶をしておしゃべりしながらご飯を囲んだり、作るのを待ったり。
わたしも仲間にいれてもらえたみたいで、そして素敵な場所を紹介してもらえてなんだか嬉しくなってついついおしゃべりしすぎてしまって全部食べきるのにとても時間がかかってしまったりすることはよくあることでした。
とても居心地が良い場所が多かったんです。

お店をやる上で大切なこと

私はカフェを道路に面してない、少し街から外れたところでやってみたいなあと思っていましたが、そういうところでやると地元の人で溢れるような空間をつくるには少しアプローチ方法を考えなければいけないのかなと思いました。
どういう人をターゲットにして、どういう場所でどういう方法でお店を運営していくかをもっともっとしぼっていく必要があるなあと勉強になりました。

ちなみに今働いているお店は食堂、という名でやっているのでご飯がメインなのですが、夜はお酒と一品料理をやっています。市町村としては大きいですが周りに目立った観光地はありません。けれど連日大繁盛。開店時間の予約はいつも満席。お弁当をコロナの中始めましたが今でもたくさんの予約が入っています。
会社としてのコンセプトを一貫させていてブレない上においしい。雰囲気もいいとなればもう本当に最高ですね。
ここのご飯を食べるために来る、というブランドがきちんとできています。
勉強することたくさんだーーーーーーー!!!

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他にお世話になった場所

西興部村や滝上町のような小さな街になると宿泊施設が少なくなってきます。
酪農や農作業を手伝うためにきたけれど長期間泊まる場所がないと問題になることがたまにあります。ホテルなどだと宿代でお手伝い代がなくなるから・・・

そこで民宿やゲストハウスなどを街に作ろうという動きがあちこちで起こっています。滝上町もその一つです。KARSUIの三姉妹が勉強会を街で開いてみたりと、街のみんなと一緒に作ろう運動が起こっています。
けれど西興部村にはゲストハウスがあります。

GA. KOPPER

ここは学校です。でもゲストハウスです。学校に泊まれます。

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廃校を利用したゲストハウスなんです。
ちなみにここでは、職員室でお酒が飲めます・・・笑

教室が宿泊できるように改造されていて、職員室だったところがバーになっていて、廊下に小さい掃除ロッカーがあるなと思ったらガンロッカーでした。(猟銃は金庫に入れないといけない決まりがあります。)テーブルは卓球台で、腰掛は平均台です。熊の毛皮をかぶれたり鹿の角が玄関に飾ってあったり(これは北海道では結構あるある)もう見るものいっぱいで目が追いつきませんでした。

オーナーご夫婦はツーリングが趣味で日本全国を旅していたそう。
旦那さんはコッパーさんというキャラクターを作り、自分で演じる多方向にいろいろなことをやられています。

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北海道おもしろい人が多いです本当に。
いろんなことができる人がいていろんなことやっている人がいて・・・
もちろん東京は人がたくさんいて面白い人たくさんいるけれど、またフィールドが全然違うのでやることの内容はもちろん規模など根底がひっくり返ることはたくさん。北海道の魅力の一つです。

最後に

たくさんたくさんお世話になった人がいる北海道編も今日で本当に終わり。
たくさんいろんなところへ行けていろんな人に会えて本当に楽しかったし勉強になりました。

本当にありがとうございました。

私の旅はこれで一旦終わり。

働く場所が決まった今、これからはこの5ヶ月ほど動き回ることはできません。
神奈川から三重という新天地で新たに始める今、ここのマガジンシリーズの更新はさらに今よりゆっくりになるかなと。
けれど日々のできごとをゆるゆるっと綴っていけたらいいなあと思います。
もしかしたら新しいマガジンシリーズにするかも。

たくさんのお付き合いありがとうございました!
久しぶりに会う人たちがnote読んでるよ!って言ってくれたり、あべちゃんおもしろいことになってるね〜と声かけてくれたり、スキしてくれたりフォローしてくれたりするおかげで嬉しくてこつこつやってこれました!

とても文章を楽しく綴ることができました。
また何か書いたときはぜひそちらも覗いてみてください!

ありがとうございました!

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