Romale 2018年3月31日
Romale 観てきました。
1999年の「激情」と違うのかな?
と思いつつ観ていると、
う~ん、ほぼ同じ。
当たり前か、メリメ原作なんだから。
脚本、演出によってその見せ方は変わってくるけど、・・・同じ。
総じて、分かり易い舞台でした。
比較的簡素なセット、少人数の出演者、奇を衒わない話の展開。
謝先生、手堅くまとめた印象です。
ちょっと誤解していたのがミュージカル(歌・ダンス主体)と思っていたら、演技主体だったこと。
主役の花總まり(カルメン)、上手かった!
二幕の最後に物語の解説的な場面がありますが、
そこで伝えたい事柄は(私は)全て事前に分かっていました。
理由は、その場面以前の花總まりの演技によって、
「はは~ん、そういうつもりか!?」
ということが理解できたからです。
そういう意味で上手かった。
同時に、この舞台の目的はこの解説的な場面に持って来るためなのか?
と、謝先生の意図を理解したつもりです。
ドン・ホセの役柄、これは難しい。
非常に難しい。
ホセの役柄設定は比較的若いと思いますが、
これを若い役者が演じてしまうと陳腐以外の何物でもなくなる。
私だったら40才以上のベテラン俳優を使います。
(見た目は何とか繕う。)
カルメンに溺れてゆき、人格が破壊されていく様を演じるのは若造では無理。
この舞台、再演されたらまた観に行くか?
と問われたら、ホセを誰が演じるか次第と答えます。
(もちろん花總を観るために行くという別格の理由はありますが。)
カルメンは碧の黒髪です。
プログラムの写真ではっきり分かります。
「ハッ!」と息を呑む美しさです。
東京芸術劇場 には初めて行ったかな?
行ったことがあるとしても大昔に1回だけ。
そんな忘れるくらい久し振り?でした。
座席構造が巧みに作られていて後ろからでもとても観やすい劇場です。
池袋駅からも地下街を通って直ぐに繋がっているし便利。