スパイダーマン 2019年7月18日

#スパイダーマン #ファーフロムホーム

アベンジャーズの一連の映画に出てくるスパイダーマンは観ていたけど、スパイダーマンが主役の一連の映画は観たことがなかったので、今更ながらに観てきました。

アベンジャーズとは(映画としての)描き方が全く違うことに感心しました。そんなの当たり前とはいえ、得てして人気のある描き方に寄ってしまうものだと思うのですが、”違い”を明らかに意識して制作されていると感じました。プロデューサーやディレクターが一番気を遣うところだと思います。

アベンジャーズシリーズとの関係でストーリーがどうなるのか? という新鮮味はあるものの、主人公が高校生という切り口で見たとき、昔からある展開だな、と思いました。(アメリカの)高校生の生活が千差万別の訳もなく、しかし、主にアメリカの観客が観たときに違和感が無いように描くためには予定調和の展開にならざるをえないのかなと思いました。

物語の舞台がヨーロッパ各地だったので、これも昔からある”世界の名所を巡りながらの展開”だと・・・。 007シリーズを思い出しましたね。特にロジャームーアの。

CGを駆使しながら、一方でコテコテのオーソドックスな映画を見せてくれたように思います。SF映画だと観客は完全な非日常空間を(映画の中で)体験する訳だけど、地球上で起きる物語の場合、自分の実生活と一点でも紐付いていないと納得感が無くなってしまうのでしょう。

もう一回観るかというと観ません。
でも、これらのシリーズに限らず荒唐無稽を描き続ける(アメリカ)映画は羨ましいです。映画という文化を認めて、それに関わる人を尊重する社会背景があるからこそ描き続けることができるのだと思います。