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"DeNAの反省"今のデュエプレが結構面白くなっている件

 はいどうもこんにちはあべしんです。リリース当初には猛バッシングされていたデュエルマスターズプレイス。しかし、実は今、結構面白くなっています。今日はそんなデュエプレの話を書かせていただこうと思います。

※有料記事設定ですが、有料は最後のおまけだけです。

デュエプレとは

 業界売り上げ日本トップを誇るカードゲーム「デュエルマスターズ」のスマホアプリ版。詳しい話は、こちらの公式サイトからチェックしてみてください。

■デュエプレクソゲー騒動のおさらい

 リリース初期の騒動を知らない方のために。件の騒動を知っている方は読み飛ばし推奨。

・"日本一のカードゲーム"発表当初の期待

 日本一のカードゲームが遂にスマホアプリに!

 そんな触れ込みで発表されたデュエプレ。販売前の期待はとてつもなく高まっていました。なんと、事前登録者数も30万人を突破したほどの勢いでした。

 発売前のライバルは「遊戯王デュエルリンクス」や「シャドウバース」と言われていました。どちらも、日本トップクラスのデジタルカードゲームです。

 特に注目なのは、カードゲームの方で日本1位争いをしている遊戯王。こちらはデュエプレより一足先の2016年にアプリをリリース。発売から4年経った今でも、スマホゲーム総合ランク上位4~50位をキープしている人気ぶりです。

 ライバルがこれだけ成功しているのだから、当然デュエプレにも同じくらいのハードルが課されます。しかし、紙の方のカードゲームの実績もあるのがデュエルマスターズ。「紙のカードをただアプリにするだけで面白い」ユーザーも安心感を持ってリリースを待っていました。

唯、ある一つの懸念を除いてはー

・開発がDeNA

 ただ一つの懸念とは、開発があの「DeNA」だという事です。DeNAは、その前身が「モバゲー」という会社だったように、モバイルゲームで有名な会社です。

 「マリオカートツアー」「どうぶつの森ポケットキャンプ」「ポケモンマスターズ」といった、家庭用ゲーム有名タイトルのスマホアプリ開発を行ったのが有名ですよね。

 しかし、これらのゲームには、共通した欠点がありました。それは、全然面白くなかったという事です。原作の雰囲気だけはかなり良く再現されているのですが、肝心の中身がスッカスカでした。

DeNAのゲーム不調がニュースに

 例えばポケモンマスターズ。原作のようにポケモンを駆使した頭脳戦が遊べるのかと思いきや、ガチャで引いた強いキャラで技を選ぶだけ。しかもボリュームもかなり少なかったです。

 「ゲームがつまらなすぎてごめんなさい」と、プロデューサーが謝る始末。他のゲームも、似たような結末をたどることに。

今回のデュエプレも「有名タイトル、DeNA開発、新規スマホゲー…」。なんか嫌な予感が。

・中身"は"マシ

 さて待望のリリース。僕も当時すごく楽しみにしていたので、当日にインストールして遊び始めました。しかし、リリース当日はサーバーダウンが頻発。まあこのくらいはスマホゲーには日常茶飯事です。

当時のツイート

 地獄のメンテの日々を乗り越え、いざゲーム起動。ここからが試練の始まりでした。

 なんか全体的にもっさりしてる。画面切り替えの際に少しロードが挟まるのですが、初めはサーバーの負荷が重かったためか操作をするたびにモサモサ。結構ストレスが溜まった。

 そのUIを乗り越えていざデュエルを始めても、シールド選択のテンポが悪かったり。若干微妙な仕様。

 まあしかし、期待されていた「デュエルマスターズがスマホで遊べる」という最低限のラインはギリギリクリア。紙のデュエルマスターズが面白かったので、当然スマホでデュエマが遊べるだけでも楽しい。

 オンライン対戦が実装されているので、最悪一生オンライン対戦やっとけば飽きないわけです。

 大企業を名乗っておいてこのクオリティは何なんだというツッコミもあります。しかし、まだきちんとゲームが成立して遊べているだけマシです。

 問題なのは、対戦にたどり着くまでの過程。そう、課金要素です。

・殿様商売な価格設定

 僕が個人的に一番ひどいなと思ったのは課金要素です。

 カードがとにかくメチャクチャ高い。ごく一部のデッキならば無課金で組めますが、そこからもう少し言いデッキを組もうとすると突然重課金を要求されます。

 ほかのゲームなら、無課金→微課金→重課金というステップを踏むと思います。金額でいえば、0円→数千円→1万円以上という段階です。

 ライバルであるデュエルリンクスなら、0円からステップアップしようと思えば0円→1500円→3000円というステップがかなりわかりやすく用意されていたりします。他の有名ゲームも似たようなもんです。

デュエルリンクス 1つ500円のセット販売
3つ買うとすぐ遊べてそこそこ強い

 しかし初期のデュエプレは、0円の次はいきなり1万円弱要求されます。カードがたくさん必要になりため。課金するなら万単位でないと意味が薄い状況でした。

 デュエプレは、1束40枚のデッキと呼ばれる束を作らないと勝負ができません。ほかのスマホカードゲームは1デッキ20枚。枚数が2倍必要になってきます。

 しかも、カード1枚集めるのにかかる金額はほかのスマホカードゲームより少し高め。つまり総合的な値段設定がとんでもないことに・・・

・配布もイベントも少ない

 しかも配布も少なかった。枚数が必要になってくるゲームなので、課金がダメでも配布が多ければ何とかなります。しかし、配布カードもストーリーモードをクリアしたら10数パックもらえる程度くらい。

 勝負を成立させる必須カードのレアリティが、なぜか紙より格上げされているのも相まって、焼け石に水くらいのカードしかもらえませんでした。

必須級ノーマルカードがベリーレアに

 無課金で組めるのは、せいぜい妥協した1~2デッキ。それに満足できなくて少し課金しようと思っても、次のステップは万単位の課金です。結構ゲンナリしますよね。

 勝負を始めるためのデッキがそもそも高くて作りにくいという状況だったのです。

・売り方にもやる気がない

 カードが高いだけならまだいいですが、売り方も適当です。ガチャが一個あるだけ。限定ガチャとか、セット販売とか、そういうものは一切ナシ。

リリース当初はこれのみ

 カードゲームは、ガチャ要素の他に初心者向けの「構築済みデッキ」という文化があります。紙のデュエルマスターズは、この「構築済みデッキ」がお得で強い事で有名。

 紙のデュエルマスターズの会社も、半分はデュエプレ制作に関わっているはずです。しかし、アプリ版デュエプレには「構築済みデッキ」が存在しない。どこかの変な企業が悪さでもしていたのか?いまだに謎です。

 「リリース当初なので仕方ないか」と少し待ってみても特に何も無し。お正月になってもカード一枚配るだけで、特に何のイベントもありませんでした。

 「クラッシュロワイヤル」等の外資系カードゲームは、サブスク制度などの革新的な課金システムを生み出す一方で、当時のデュエプレはガチャ一個。

クラッシュロワイヤルのシーズンパス制度
月額支払うと遊んだ分に応じてカードが貰える

 アプリ面の出来も合わせると、DeNAの開発力は10年前の「怪盗ロワイヤル」から何も進歩していなかったんじゃないだろうか。

・結果は当然…

 リリース後、アプリレビュー★2.4という偉業を達成。

此方の記事にさらに詳しく乗っています!

■結構面白くなった現代デュエプレ

 過去の恨みつらみがノリノリになってしまいました。ようやく本題です。さて、過去は過去として、現在の更生したデュエプレを見ていきましょう。

・カード面のやる気がすごい

 正直、デュエプレの一番の魅力とは何かと聞かれればコレです。最初期の弾ではあまり目立っていませんでしたが、カードが増えるごとにその調整が光りまくっている。

 デュエプレは、紙のデュエルマスターズのカードを第一弾から順番にリリースする形式になっています。令和の今になって、10年以上前のカードが改めてスマホに登場したり。

 しかし、紙のデュエルマスターズはもう20年続くゲーム。カードゲームの作り方もかなりうまくなっています。なので、スマホ版にカードをリメイクする際に、能力に調整が入ることがあります。

 例えば、「暗黒王デス・フェニックス」というカード。紙の方では、発売当初に相性のいいカードがメチャクチャ不足していました。そのため、実際に使われていたのは販売開始からかなり後。

 それがデュエプレ版になるとこうなります。効果が少し使いやすく変更され、他にも相性のいいカードが多数登場しています。

デュエプレ新規収録カード

 紙だと墓地から手札に戻ってくる効果がついていませんが、デュエプレにはついています。なおかつ、単体でそれを起動できる相棒が新規収録。

 これはまだほんの一例で、他にも調整を加えられたカードがたくさんあります。当時の紙の環境と比べると、考えられないくらい多彩なカードが活躍しています。

・課金面のやる気が出てきた

 課金面にも変化が。見違えるほどに変わっています。

初期版ガチャ画面

現在のガチャ画面

 このように、「最初の4500円までは必ずSRがついてくる」等の今まで取りこぼしてきた中間層を取り込む工夫がされています。また、ラインナップも豊富に。

さらには、「構築済みデッキ」も登場し、課金にも幅が。

・カードを結構配るようになった

 ここまでのデュエプレの変わりようを見ていると、企業にとってレビュー★2.4って相当堪えるんだなぁって思います。特にDeNAは、他のアプリでも大コケをかましまくっています。嫌でも変わらざるを得ないのかなと少し同情したり。

 さて、そんなデュエプレですが、なんとカードをかなり配るようになりました。

 定期的にSR確定のチケットが配布されたり、イベント戦をこなせば大量のパック+SRチケットが貰えるようになりました。

 また、期間中にログインすると「構築済みデッキ」が一つもらえます。

 活躍するカードがかなり増えたのもあって、初心者や微課金でもかなりデッキが作りやすいです。

 地味にストーリーモードをちゃんと更新してくれているので、その分も稼げます。結構作業感あるけど。

・Youtubeの盛り上がりがすごい

 これは活躍するカードの多さが影響していると思われますが、かなりYoutubeが盛り上がっています。カードが多いので、単純にプレイヤーの発想が出やすくなっており、ほぼ毎日誰かが新しいタイプのデッキを発明していたりします。

 紙の方で元日本一だったささぼーというプレイヤーの存在も大きく、彼が初期からデュエプレを見捨てずに配信を盛り上げてくれているのも大きいですね。

 トークが面白く、デッキも独創的で見てて楽しいです。企業からスポンサードを受けて大会を開いていたりもするので、是非チェックしてみてください。

・ちょっとデュエプレが好きになってきた

 ここまで反省の色が見えると、ユーザーとしても少しは「もうちょっと遊んでみるかぁ」という気持ちになります。

 単純に改善されたのもあるかもしれませんが、モサモサだったアプリのUIもあんまり気にならなくなってきました。恋は盲目。

総括

 初期に遊んで辞めちゃた人も、今帰ってくると結構楽しめたりするのではないでしょうか。ぜひ。

 こういうゲームの記事も結構書いていくので、良かったらフォロー等お願いいたします。Twitter→@Abeshing0

おまけ

 最後に、有料になりますがおまけとして僕が考案したデッキレシピを載せておきます。初期カードをかなり多めに採用して、復帰勢でも組みやすくなっています。

 もし今から初めて単純に勝ちを目指すのなら、このデッキレシピより「クリスタル・ツヴァイランサー」を四枚生成して青単デッキを組みましょう。

 僕への投げ銭のつもりで買っていただけると嬉しいです。

8年前、地元最強だったあべしんによる
現代版 思い出のペコタン・マーメイド】(SR0枚 VR7枚)+回し方

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