最終話 第50話 4月(47)

 ハルナと、配布分のexを刷っている。
「まだ、わからん」
 そうとしかいえなかった。どこに向かっているのか俺には分からない。

「わたしにはこの場所でクイーンになる、そうなっている私が見えるの」

 ハルナはexの数を確認しながら、おれのことをまっすぐ見ながらいった。
「わたしをクイーンにするべくついてくる? 自分の王道を進む?」

 ハルナから手渡されるex。これからこれを各部活に持っていく。
 おれはハルナからのばされたその腕を……。

 第一部4月(了)

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