薬剤師が放射性医薬品を調製する理由
薬剤師が放射性医薬品を調製する理由。
それは、放射性医薬品は医薬品だからです。
以上。
【しかし実際は、、、、】
しかし、実際には、薬剤師が放射性医薬品の調整を行っている病院は少なく、放射線技師が調整を行っています。
放射性医薬品の院内調製に関するアンケート調査報告(日本アイソトープ協会)
・ミルキングを担当している職種は薬剤師は2.2%
・標識調製を担当している職種は薬剤師は1.4%
医薬品であるはずの放射性医薬品を薬剤師が調整していない。
これが問題視された事故があります。
市立甲府病院で起きた小児に対するテクネチウム過剰投与です。
放射線技師さんが調整していた放射性医薬品ですが、添付文書ではなく、経験則に基づき、投与量を調整しており、多くの小児に過剰されてしまいました。
これをうけて、市立甲府病院は調査報告書を作成しており、薬剤師の放射性医薬品の調製が行われていなかったを問題点の一つとしています。
その後、日本核医学会、日本核医学技術学会、日本診療放射線技師会、そして日本病院薬剤師会の4団体で放射性医薬品取り扱いガイドラインが整備されました。
さらに放射性医薬品取り扱いガイドライン講習会が行われるようになりました。
当院では放射性医薬品取り扱いガイドライン講習会を受講し、講習会後に行われる試験に合格した薬剤師がRI担当として、調製を行っています。