見出し画像

アクセシビリティのZINE作った

この記事はアクセシビリティ Advent Calendar 2023の12日目の記事です。

こんにちは。宮崎でコーダーやってるあべりです。
先日アクセシビリティふんわり啓蒙ZINEを作りました。
この記事では「なぜZINEを作ったのか」について書きたいと思います。
ポエムと思ってください。


作ったきっかけ

そもそものきっかけは、宮崎でZine it!というイベントがあり、今回は対面販売をすると聞いて「ウェブアクセシビリティのZINE作ったら、ウェブアクセシビリティ好きな人が興味持ってくれてお友達になってくれるかもしれない!」という思いからでした。就職活動への勇気が出ずにふわふわと個人でコーダーやってる状態で、最初はウェブアクセシビリティに対して「なんもわからん!なんも知らん!もっともっと!」と1人で興奮してましたが、最近は1人でちまちまと勉強することが寂しくなってきました。
なので最初の動機は友達が欲しい!でした。

「私」が書く理由を考える

さてZINEを書こうと思っていた時に、知人から「ウェブアクセシビリティに限らなくてもいいんじゃないか」という意見をもらいました。当初は「ウェブアクセシビリティ基本のき」みたいなものを作ろうと思ったのですが、正直技術関係だったらみんな「Webアプリケーションアクセシビリティ」読めばいいと思うし、弱々コーダーの私が技術についてわざわざZINEを作る必要はないなと感じました。自信もないし。マサカリ怖いし。
そこから「世の中に素晴らしい本も動画もあるのに、なぜ私が作るのか」「ZINEという形で最大限伝えるならどんな形がいいか」を考えいくうちに、私がやるべきことはアクセシビリティという言葉や概念のタッチポイントになることだと思いました。

人は、自分に利益がないことには興味がない

さて、ここで「アクセシビリティってこうゆうこと!みんなが住みやすい世界に!」ってZINEを作っても、届くのはきっと優しい人。
そしてその優しい人に向けたZINEは正直あってもなくてもいいと思う。
私が届けたいのは「興味がない人」「どうでもいい人」「自分は関係ないと思ってる人」。
その人たちは別に冷たい人ではない。だって本当に関係ないと思ってるし、実際困っていないから、必要性がわからない。
私だってきっと、知らないうちに、そっち側になってることはきっと少なくない。気が付いてないだけで。
知らなくて、実感がないから、想像もできない。

ただ、私は「自分アクセシビリティ関係ありませんって顔してるけど、どんだけ配慮されたデザインに助けてもらって日常生活送ってると思ってるの?」っていう気持ちがあった。

私大学で地域開発勉強したんですけど、人は自分に利益がないことには興味がないって先生に教えてもらったんですね。だから、ちょっとでも自分ごととして捉えてもらえたら、とりあえず「まぁ自分も関係なくないし、良くなるならいんじゃね?」くらいになってくれたらなぁって気持ちで作りました。

「これ、読める?」

ZINEの題名は「これ、読める?」。
PLAYWORKSさんのロービジョン体験キットがすごく良かったから体験できるような形にしたいなと思って、「こんなの読めないよ!」って事例いくつか作った上で「読める?」と読者に読んでもらう形にしました。
なんで読めないんだろう?なんで読みにくいんだろう?この文章が読めないのはあなたが悪いの?それともデザインなの?って問うような形にしたくて頑張りました。頑張りました。
興味がない人向けと想定して作ったので、ページは16ページだけ。
これまでの経験で、アクセシビリティを押し売りしたら引かれることはわかってたので、極力手軽にを意識しました。

作って売ってみた

Zine it!自体は結構アート色が強くて、イラストや写真、詩や小説といったものが多いとわかっていました。
その中でいきなりアクセシビリティに特化したZINEが売れるかは期待をしていなくて、誰かに届いたらいいなぁ、もしアクセシビリティ頑張ってる人がいたら、私もいるよ!ここにいるよ!一緒に頑張ろ!って伝わったらいいなぁって。最初は友達作りが目的でしたが、最終的な目的は「誰かに届いたらいいな」に変わっていました。

当日は知り合いに押し売りながらも、知人以外に10人近くの人が購入してくださいました。購入してもらえなくても、アクセシビリティという言葉をたくさんの人にお伝えすることができました。
おすすめ書籍のおすすめページ開いてみたり(「見えにくい、読みにくい「困った!」を解決するデザイン」の「色名で困った!」ページはとてもわかりやすくて事例として見せるのにおすすめ)、PLAYWORKSさんのロービジョン体験キットも5人以上の人が体験してくれて、「黒背景に白って見やすいんですね!」と驚いてもらったり。
ZINEの売り上げに関わらず、宮崎の一角でアクセシビリティを伝える活動は小さくともできたんじゃないかなと思います。

また、職業訓練校でウェブ制作を勉強中の方が2人ほど興味を持ってくれて、初学者の方に「アクセシビリティ」の存在をお伝えできました。後輩になりますね。頑張ろうね。

あとZINEの感想で「誰かの困り事は環境のせいかもしれない」って、伝えたたいことが伝わってくれた感想をくれたりして、とても嬉しかったです。泣くかと思いました。

今後について

紙ものでアクセシビリティについて語ったので、より多くの人に届けるためにウェブ版もいるよね!ってHTMLサイト作成予定ってZINEに書いたんですけど、ちょっと忙しすぎて全然手がつけれてません。年内には公開したいなと思ってます。頑張ります。
あとせっかくZINE作ったんで、就職活動とかで「こんなZINE作るくらいにはアクセシビリティに興味があるし、みんなにも興味を持ってもらいたいなと思ってます!」って実績にもしたいなって思ってます。内容全然コードについて書いてないから、コーダーとしての実績には微塵もならないけど。行動したで!っていう実績にしかならんけど、でも享受するだけだった自分が、人にも伝えようと一歩踏み出せたことはとてもいい経験だったなと思います。

読んでくださってありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?