iGEMから起業へ
第76回日本生物工学会大会 シンポジウム「合成生物学国際学生コンテストiGEMによる人材育成」(東京工業大学大岡山キャンパス, 2024年9月9日)https://www.sbj.or.jp/2024/symposium/program_2s_bp.html にてDorothyさんからiGEMから起業に至ったチームの例がいくつか挙げられていました。
そこで今日は、iGEMからの起業例についてiGEMとの関連やインタビュー記事のリンクなども加えつつ、共有したいと思います。
シンポジウムの記事も投稿したのでもしよければご覧ください。
Epistra:iGEM Osaka 2012 /2013卒業生が創設
まずは今回のシンポジウムでご講演いただいた都築拓さんが取締役CTOを務められているEpistraについて
今回のご講演の中でiGEM Competitionへの参加が自身にもたらした影響に関して次のようにコメントされていました。
iGEM Blogに日本語でのインタビュー記事も掲載されています。ぜひこちらもチェックして見てください。
Ginkgo Bioworks:2006年のMITチームから
なお、Ginkgo BioworksとiGEMとの関係については創設者の1人であるBarry Cantonが書かれたこちらの記事にまとまっているのでぜひご覧ください。
Bluepha:2010年iGEM Grand Jamboreeでの清華大学と北京大学のチームリーダー同士の出会いから
iGEMからもインタビュー記事が出ています。Bluephaは修士と博士の学生からなるCommercial Teamを支援しているとのことで、iGEMチームを支援しているiGEM卒業生/企業視点のコメントも乗っているので是非ご覧ください。
ASIMOV:iGEM Washington 2008の卒業生がCEOに
こちらのiGEMからの記事にもiGEMとの関わりについてまとまっています。
2024年大会でのASIMOVがiGEMに提供されていたサービスについてはこちらにまとまっています。
Biomatter:iGEM Vilnius Lithuaniaチームのメンバーによって設立
Paqta:iGEM Design League 2022のUPCHチーム(ペルー)から
iGEM Leagueに出場後、iGEM StartupsのVenture Foundry Programに参加し、その後起業に至ったチームです。
iGEM Design Leagueのペルーチームに縁のあるスタートアップとのことなので、ここで少しiGEM Leaguesについて紹介したいと思います。iGEM Leaguesは2021年から3年間開催されたプログラムです。コロナ禍を経て、資金不足や実験室へのアクセスがないことにより、iGEM Competitionへの出場を妨げられている学生にもiGEMに参加する機会をというコンセプトで始まりました。そのため、wet実験を必要としないdryの地域型の大会という形で、実験室を必要とせずに合成生物学を通じて地域の問題に対する解決策を設計するコンテストとして行われました。
その中でもiGEM Design Leagueは、3年連続で開催され、最多の合計75チームがラテンアメリカから参加しました。
日本でも円安の影響により金銭面の問題から出場を断念するチームが多くあることから、日本でiGEM Leagueを開催できればとiGEM Japan Communityの運営の方々と話し合っていたこともあったのですが、残念ながら現在は助成金の終了に伴う資金面の都合からiGEM Leaguesプログラムは停止してしまっている状況です。
iGEM Leaguesのwebページによると、2025年の再開を目標に、資金調達のアイデアや新しいビジネスモデルなど提案や協力を募集しているとのことです。お問い合わせはleagues@igem.orgまでとのことなのでiGEM Leaguesのコンセプトに共感いただき、ぜひ力になりたいという方いらっしゃいましたらご連絡お願いします。
FluoSphera:2019 UniGE-Geheleチームから
iGEM Startup Venture Foundry:iGEMからの起業支援プログラム
iGEM Communityでは起業の支援も行っています。昨年は81の応募がありそのうち20がアジアからの応募だったとのことです。なお、2025年のプログラムは2025年2月1日まで参加申し込み受付中とのことです。バイオアントレプレナーシップに興味のある方はぜひチェックしてみてください。