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ベンツ、BEVシフトの撤回なんてしていないのに、日本のメディアは何故か「電気自動車計画撤回、トヨタが正しい」と声高らかに言っているのはなぜ?

最近そのような話題がおおくなりました。
色々な媒体、人が「メルセデスがBEVシフトを撤回」とか言ってます。
挙句、ドイツの経済は落ちるという人も。
いやいや、名目GDPで抜かれたてほやほやなのに何それ?・・と思うわけで。


さて、この件はメルセデスが投資家向けの声明で言われたことを曲解して報じているように思われます。

なぜそうなるのか?
多分、編集者やそういう人たちがそういう願望があるんでしょう。

その真実は?

ここを読めばわかります。

抜粋しましょう。

・BEV製品計画の加速

その文言が出てきてますね。

そして下の戦力的優先事項においては

・戦術的には柔軟に対応し完全電動化に向けて必要な措置を講じていく
・2030年までは全電気ドライブレインや電動内燃エンジン(48Vハイブリット)で顧客ニーズに答える
・来年、電動CLAを発表、充電時間の改善等確率。ライフサイクル中でのセルの更新などもサプライヤーと協定を結ぶ


と書いてますね。


EQE

というわけで、明らかに日本の媒体等々が実際の発表に則していないということがわかります。


何のためなのか?・・と思いますが、この結果考えられる事象は・・

メルセデスが電気自動車を続々発表→また手のひら返し!日本をだましたのか?

まぁ、こんなところでしょうか?


何にしても非常に滑稽なことが起きていますが、これじゃ日本の媒体は英語が読めない人がほとんどなのか、それか騙す目的があるのか・・とか思っちゃいますよね。

海外はハイブリットシフトが〜・・みたいは話ありますが、ヨーロッパのHEVの枠組みはフルハイ&マイルドハイブリットです。
欧州はEURO7排ガス規制の対応で電気自動車の伸びが鈍化すれば、
内燃機の48Vマイルドハイブリット化をどんどん進めないとクリアできなくなります。
・・ので、新型モデルの多くは48V化されているわけで。

なのでドイツで1月に一番売れたはHEVはフォルクスワーゲンのゴルフeTSIとなっています。
2月はアウディA4。

尚、新型のEクラスや5シリーズも全てマイルドハイブリットとなっていますので、これらも全てHEVカテゴリーとなっています。

つまり、ガソリンが減るのは純ガソリン車が48V化したから。
HEVが増えるのは純ガソリン車が48V化したから・・です。

ちなみにヨーロッパのHEVの販売を100%とすると、トヨタのシェアは10%程度です。残り90%は他メーカーのマイルドハイブリットとなります。
※PHEVはそれだけでカテゴリー分けされています。

しっかり読み解くと、そういう状況となります。
・・が、日本ではどうも曲解される書き方になっているように思いますよね。

なんというか、日本人の英語が使えないところや、そういう海外の媒体を調べてまでみない、言い換えると噂好きみたいなところが悪さしているのかも?・・しれませんが、由々しき問題だと感じます。


ということで、これを読んだ方は是非ソース元を見て読解してみてください。

ちなみに新エンジン開発はありません。
既存エンジンをレンジエクステンダーに使った、いわばシリーズハイブリットの計画はありますが、それはドライブユニットと総称されるものです。
この表現で新エンジン開発なんて言えるのもどうかと。


ということで、本日はここまで。


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