人形ネメシスの基礎知識
はじめに
みなさんこんにちはAbelです。今回が初の投稿になります。拙い文章ではありますが、そこはご容赦ください。
さて、いきなりですが本題に入ります。みなさん、人形ネメシス、使ってますか?人形ネメシスというと、どうしてもアグロデッキ、長いレンジだと勝てない、など思われるかもしれませんが、実際はそんなこともなく、構築の幅は非常に広く、アグロもコントロールもできる割と万能なデッキなんです。今回はこの人形ネメシスについて、簡単に解説していこうと思います。
記事は全文無料で読めるはずなので、最後まで読めないじゃないか!などございましたらご連絡ください。
構築について
まずは構築について簡単にまとめていきます。
確定枠は上記のようになるかと思います。自由枠には、他にもカードがあるとは思いますが、今回は上記のカードを取り上げていきます。では、まずは確定枠に入っているカード達から説明していきます。
確定枠
ねじまき売り子
役割:序盤の盤面展開および人形の供給、中盤以降の回復札
序盤から投げることでアグロムーブを仕掛けることができつつ、倒されても強化人形を手札に加えることができ、後述するとあるカードの効果により倒されてもまた復活して盤面形成及び人形供給をやってくれるカード。おまけとして持ってる10体以上破壊での2回復も中盤以降沁みることが多い。最序盤から投げることができ、終盤までしっかり役割が持てるため3枚。
職人の一念
役割:人形回収、打点の増強
1コストで操り人形、強化人形、武装強化のうちから2枚を選択して加えることができるスペル。人形を回収して盤面除去に使うもよし、武装強化で盤面をさらに強化していくもよし、いつ引いても役割があり、しっかり強いため3枚。
メタトロン
役割:盤面展開、盤面の維持、バーン、回復、ランプ、守護展開
2コスト体力4で守護を持っててファンファーレで体力回復して相手のリーダーの体力削って更に進化時には条件付きではあるが最大ppを増やすというザ・パワカ。このデッキの場合先攻の時はあまり考えないで使うことができるフォロワーだが、後攻の時はこれをどう使うかによってゲームプランが明確に変わるほどのパワーを持っている。あまりにも役割が多く強いし、序盤であればあるほど相手に致命的な被害を与えるカードでもあるため3枚。
不吉の人形師
役割:盤面除去、人形の供給
このデッキにおけるある意味において最強の除去カード。守護の裏に隠すことによってこのカードを取らないといけないのに取ろうと思ったら更に盤面に干渉されてしまうということが割と多く、ヘイトを買ってるカードあるとは思いますが、ヘイトを買うのもわかるくらいにただただ強力なカード。相手の厄介な耐性持ちフォロワーも、これが絡むだけで簡単に取れたりすることも。進化時に強化人形を出す効果もあり、これもまた非常に強力です。このカードを引けるかどうかで特定の対面に関しては明確に勝率が変わってしまうほか、そのような対面ではなかったとしてもしっかり仕事をするカードなので3枚。
花園に咲く人形
役割:盤面展開、人形の供給
人形が盤面にある状態で出すことによって、その人形が破壊されたときに花園を出すようにすることが出来るカード。どこまで行ってもそれだけではあるのですが、それによって盤面の維持、人形の安定した供給ができ、なんだかんだ非常に強いカードとなっています。しかし、どこまで行ってもそれだけしか出来ず、中盤以降だとどうしても弱さが目立ってしまうため、たまに2枚に減らしている人もいます。人形ネメシスは序盤の強さと人形を安定して供給することが大事だと考えているため、中盤以降使いにくいとしても3枚を推奨はしています。
勇気の少年・カシム
役割:ドロー、バーン、盤面除去、回復、盤面展開
みなさんご存知現状シルバーカードの中でぶっちぎりでやばい強さをしているであろうカシム君。こいつの強さはみなさんの方が下手したらご存知かもしれませんが、一応簡単に説明。このカードは、2/2/2という標準スタッツを持ちながら、ファンファーレで手札交換をし、また、山の枚数がドローなどによって偶数になった時に、盤面と相手リーダーに1点飛ばすことが出来ます。自分の効果でとりあえず一回分は絶対に条件を達成できるため、確定で1ダメージは飛ばすことが出来ます。そして、このカードは盤面に残ったときは更に条件を満たすごとにバーンを飛ばすので、盤面からしか打点が出ないデッキは、進化を切ることが出来るようになるまでこのカードを除去することが出来ずに、気づいたらリーダーの体力が残り僅か、というようなことも割と起こります。また、このカードのヤバいところはその進化時にもあります。進化をすると解放の少女・ローザというカードを出すのですが、この子はカシムと同じ条件で、自分の盤面とリーダーの回復をします。さらに、この子に進化を切ると、今度はカシムくんが盤面に出てきます、どちらも非常に厄介なのにどっちも除去しないともう片方が出てきてしまうためこのカードは相手のリソースをほんとに恐ろしいレベルで削っていきます。正直このカードは役割がどうこう以前に、あまりにも強すぎるから3枚確定という感じです。
人形の団結
役割:人形の供給
普通に使うと2コストで人形を2枚供給するだけのカードですが、このカードは連携10を達成している場合は、実質的に人形を4枚も一気に供給してくれるカードになります。人形を一気に回収できるというのは非常に魅力的ですが、最序盤に引いても盤面にフォロワーが出るわけではないので、正直あまり強くはありません(最低限の役割は果たしてくれますが)。しかし、中盤以降のその強さには目を見張るものがあり、これを使って一気に破壊カウントを稼いだり、不吉の人形師と一緒に使って相手の盤面を更地にしたり出来ます。このように、序盤は盤面にフォロワーをしっかり出していきたいためあまり強いわけではありませんが、中盤以降は他のカードと組み合わせることで凄まじい強さを発揮することが出来るため2枚。
奏絶の破壊・リーシェナ
役割:盤面除去、盤面展開、回復、バーン
このデッキにおける最強のカード。このカードはAFネメシスでいう機構の解放と同じようなものと捉えてもらって構いません。
この子はファンファーレで三つのトークンを選んで手札に加えることが出来るのだが、それぞれ
登場時に回復して、その後も毎ターン回復する、相方がいると回復量が上がる
登場時に相手のリーダーにダメージを飛ばして、その後も毎ターンダメージを飛ばす、相方がいるとバーンダメージが増える。
自分の盤面破壊して相手の盤面とリーダーにダメージを飛ばす
というものになっている。また、破壊数が10体に到達していれば、一枚ではなく全部加えるようになります。この地点でもう説明不要な強さなのは認識してもらえたとは思いますが、なんとこの子、進化するとこれまでに破壊された0・1・2コストのフォロワーを一体ずつ蘇生することが出来ます。これによって、加えたカードのコストを速攻で下げ、次のターン、速ければ加えたターンに投げるなんていうことも可能です。このカードは引けるかどうかで明確にデッキのパワーが変わってしまうため3枚。
エンドレスワールド・オーキス
役割:フィニッシャー、盤面ロック、盤面除去
人形の融合によって攻撃力の高い人形を一枚場に出す能力、1枚融合していればオーキスドール・ロイドというトークンを出す能力、3枚融合していればオーキスもロイドも進化するという能力を持った6コストのカード。序盤から人形を混ぜることによって安定した盤面処理ができ、中盤以降に本体を投げればそれなりに大きいスタッツのフォロワーが走ってきながら2面ロックしてくるという、これぞパワカ、というような性能をしているカードです。疾走して盤面作って相手を縛って序盤も隙がないため3枚。
弾哭の執行者・キルザエル
役割:盤面展開、フィニッシャー、盤面除去、体力回復、ドロー、守護展開
シンプルに強すぎるパワーカード。序盤ハンドガンガン消費して動いていてハンドがカツカツになっていてもこれを一枚投げるだけで盤面展開しながら相手の盤面除去しながら顔に5点詰めながら回復しながらリソースを確保しながら守護を貼っていくことが出来ます。相手はどうにかしてこっちの動きが弱いタイミングでカウンターを仕掛けたいと思うのですが、このカードがあるだけで相手のカウンターを許さずにさらにこっちの動きを強くすることが出来ます。また、相手の厄介な選択不可フォロワーなども簡単に取ることが出来るため、レーヴァテインやフォルテの取りにくいカードで詰ませる、というようなプランもなかったことに出来ます。あまりにも単体のパワーが高いため3枚を推奨していますが、どうしても枠が足りない、というような時には抜けるかもしれない枠ではあります。
ここからは自由枠のカードについての説明をしていきます。
自由枠
時空の掌握者
役割:パワカ、デッキの出力上昇、山札の嵩増し
手札に加わるときにランダムなコストにして、そのコストの数だけスタッツが大きくなってランダムな効果が発動するという、運だけの極みのようなカード。しかしどの効果も基本的に強いため、困った時にはこれを投げれば解決するというようなことも多々あります。そのため、引いた時のコストによって中盤のリソース温存や終盤のフィニッシャーとして使うなど役割が変わるカードです。そして、進化を切ることによって自分のデッキのランダムなカードを10枚消しとばして、10枚掌握者をデッキに突っ込むという豪快な効果を持っています。
役割のところに、デッキの出力上昇、山札の嵩増しというものがあると思いますが、ここに関してはもう少し詳しく説明します。この人形ネメシスというデッキ、序盤を強くするために低コストのカードを多く入れているのですが、そうするとどうしてもデッキパワーというものは低下してしまうため、トップの強さというものは弱くなってしまいます。そこで、掌握者に進化を切ることによって、デッキの中にある弱いカードを消して、掌握者というパワーカードを差し込むことによって後半のトップ勝負になった時の強さを上げることが出来ます。また、デッキの嵩増しというところについては、今の環境にはアルティメットバハムートというカードが存在しており、そのカードが出てくると自分のデッキの残り枚数が強制的に5枚になってしまいます。そのような状況で、掌握者を投げると、山を10枚全部掌握者にするという効果によって10枚に増やすことが出来るので、あとはそれをずっとやることによって、山札切れでの敗北という負け筋を潰す、というようなことが出来ます。
このカードは人によって好き嫌いがはっきり分かれるタイプのカードであるため自由枠に入れていますが、2枚ほどはデッキに入れることをお勧めしています。
メカニカルドッグ
役割:自分の盤面の破壊、ドロー、盤面展開
1コストで自分の盤面を破壊することによって能動的にラストワードを起動しながら破壊カウントを進める、ついでのようにドローをする、AFを破壊していた場合は進化してボード形成にも寄与するなど、非常に強力なカードです。前寄せの構築にしたいなら採用することを強く推奨します。
機鋒の咎人・カットスロート
役割:ボード形成、フィニッシャー
序盤は1コスト必殺札でボード形成、中盤以降は手札に温存してバーンでフィニッシュ役にもなるなど、非常に器用に動くことが出来るカード。デッキに入れておくことで、相手の盤面に大型守護がいても貫通してリーサルを取ることも可能なため、枠に余裕があるのならば採用を検討してもいいカードです。
干絶の飢餓・ギルネリーゼ
役割:回復、フィニッシャー
2/2/2の標準スタッツを持ちながらドレインを持っており、さらに進化することによって他のフォロワーのスタッツを+2/-2することが出来るカード。これにより、対象をギルネリーゼにすることで、2コストで6点も回復してしまうヤバすぎるカード。そして、お互いのpp最大値が10になったら干絶の甘露というカードを加えます。このカードは0コストで相手のリーダーに5点与えて自分の体力を5回復して5枚ドローして相手のハンドをランダムに5枚捨てさせるという、出てきたらほぼほぼ勝ちというようなとんでもない効果を持っています。このカードが出てくるターンまで長引くことはほとんどなく、また、基本的には自分からしっかりと攻めていくタイプのデッキであるためデッキとの相性が特段にいいわけではないのですが、シンプルにパワーカードであるため、入れたいならば入れてもいいかなというカードです。
フレイア
役割:ボード形成、特定のカードのサーチ
2コストで序盤の事故を回避しながら、中盤以降に使えるキルザエル、人形を供給しながら回復してくれるねじまき売り子をサーチすることが出来るムーブの安定感を高めてくれるカード。このカード自体がこのデッキと特段にシナジーがあるカードではないため、採用するならば2枚までに抑えたほうがいいと思います。また、カットスロートを採用する場合は、サーチの対象がキルザエルとねじまき売り子、カットスロートの3種類にブレてしまう為、カットスロートを採用する場合はこのカードの採用は見送ったほうがいいです。
機構の打ち手
役割:環境へのメタカード
ファンファーレで、自分のデッキ枚数が偶数の時には相手のフォロワーの効果全てを消し去るというシンプルで強力なメタカードです。そして、おまけのように進化時に2枚引く効果があり、これによってハンドが弱くても最低限の動きを確保することは出来ます。このカードは、今の環境デッキに対して非常に通りが良いのですが、人形ネメシスというデッキは共鳴調整があまり得意なデッキではないため、本当に使いたいタイミングに使うことが出来ない、というようなこともそこそこの頻度で発生します。また、このデッキは相手の阻害はできてもこのデッキの動きに何か関与するわけではないので、慎重に採用しないとデッキの出力が落ちるだけ、というようなことが発生します。このようなことから、採用するとしても1~2枚程度に抑えるのが丸いでしょう。
三相の女神・バイヴカハ
役割:ボード形成、ドロー、打点増強、回復
序盤に使えば1ドローして1回復して盤面の強化、中盤以降だと手札に加えるスペルによってさらに回復とドローとバフをかけることが出来るフォロワー。基本的にどのタイミングでも強く、さらには手札が枯渇しがちな後半もこのカードがあれば大体の問題は解決するなど単純に強い。しかし、あくまでも後ろ寄りのレンジで戦った時に真価を発揮するタイプのカードであるため、前寄せで構築したいならば採用する枠がなかったりもします。逆に、後ろのレンジでもしっかりと戦いたいと考えるのならば、複数枚採用することを勧めます。
ウーラノス
役割:盤面除去、回復、バーン、フィニッシャー
序盤で使えば3/3/3で相手のフォロワーを消滅、デッキが20枚以下で使えば進化して回復して3点飛ばすようになり、デッキが5枚以下で使えば飛ばす打点が9点になる、現代シャドバを代表するこのカード。人形ネメシスとの相性はあまり良い方ではないですが、相手目線このカードが入ってるとは初見だと思わないので、入れたい人は入れてみたら、もしかしたら活躍するかもしれません。しかし、このデッキだと山札が20枚以下まで到達することはあまりなく、現状だと相手のアルバハに対してのカウンターくらいでしか役割は持てないでしょう。しかし、単純に序盤相手の盤面を一方的に取りつつ3/3/3が立つこと自体相手にとっては十分に脅威になり得るため、単純な中盤以降さらに強化される、序盤で強いパワーカードとして採用するというのはアリだと思います。
天使の恩寵
役割:ドロー、回復
普通に使うと3コスト2ドロー、相手よりも残りEPが多い時に使うと1コスト2ドロー2回復になるカード、単純に一枚のパワーが高いカードのため、枠に余裕があるなら採用を検討してもいいかもしれませんが、基本的には別のカードを優先したい印象。
撃針の看守
役割:ボード形成、ドロー、回復
キルザエルをプレイすると効果で出てくるこのカード、普通に3コストのカードとしてのスペックは悪くないため、3t地点での環境の除去札次第では強いかもしれない一枚。
無情の侵食
役割:盤面展開、ドロー
3コストでアナライズアーティファクトとエンシェントアーティファクトを展開、残りEPが相手よりも多いならさらに追加でミスティックアーティファクトを出すこのカード。一枚で多面展開出来る都合で破壊数を稼ぎたい人形ネメシスとの相性もよく、リーシェナからの蘇生先としても非常に優秀なため、なぜ自由枠なの?と思う人もいるかもしれません。自由枠に入っている理由は、環境において体力1というのがあまり強くないこと、中盤以降に投げにくいことなどが挙げられます。それでも、このカードを3に投げれているかどうかでリーシェナの出力の最大値が変わってくること、強力なカードを一枚で横展開できることなどから、なんだかんだで2枚ほど採用されることが多いカードです。
神器鳴動
役割:なんでも
元々は3コストで3種類のアミュレットの中から一種類をチョイスして使うカードで、エンハンス5で神器の使者を、エンハンス7でさらに神器の番人を出すことが出来るこのカード。ターン終了時にダメージを飛ばすジャッジメント・スピア、リーダーが受ける5以上のダメージを4に軽減するギルティ・シールド、そしてターンの終了時に1枚ドローすることができるエターナル・ドグマの3種類があり、今の環境だとウィッチから飛んでくる特大打点を防ぐために採用されていることが多いです。
正直なんでも出来るカードではあるのですが、3コストも払って破壊カウントを稼がないこと、エンハンスも強力ではあるのですがそのコストを払うなら他のカードを使ったほうが強いことが多いなど、器用貧乏の一面があるため採用が見送られてしまうことが多いカードです。基本的に腐るということはないカードであるため、採用するならば2枚ほどがちょうどいいでしょう。
ジェットパックガンナー
役割:フィニッシャー
4コストの疾走フォロワーで、6コストで使うと2回攻撃、8コストで使うと3回攻撃になるフォロワーです。このカードと、先ほど紹介したバイヴカハを合わせて使うことで、9tにワンショットを決めることが出来るため、回復が非常に強いデッキに対してのキラーカードになります。しかし、現状ではそれくらいしか役割がなく、序盤に引いても正直弱いため、採用するかどうかはかなり意見が分かれるカードです。しかし、特定の対面に対してはこれ一枚で相性をひっくり返す、ということもそれなりにあるため、今後の環境次第では採用がメジャーになる可能性もあるカードです。現状は1枚採用するかどうか、というような立ち位置のカードになっています。
箱庭の追憶・オリヴィエ&シルヴィア
役割:EP回復、盤面処理、守護
5コストで自分のEPを上限まで回復し、進化を切ることで消費したEPの分ppを回復して相手の盤面にも打点を飛ばしてくれるこのカード。このカードのおかげである程度進化権を雑に切ることが許容されるほか、先攻だと条件達成が非常に難しいカードであったバイヴカハの起動条件を簡単に満たせるようになるほか、人形ネメシスには進化を切ることで強力な効果を発揮するカードが多いため、このカードを引けているだけで、進化権が足りないからこのターンは弱い動きになってしまう、ということを減らすこともできます。ゲームが長引けば長引くほど強いカードであるため、後半戦を意識したリストであればあるほど採用枚数が増えていくカードです。
万識を超えたもの
役割:盤面展開、盤面除去
6コストで異界の生命を2体出して、条件を満たしていくことでさらに性能が上がっていくという効果を持つこのカード、書いてあることは非常に強いのですが、このデッキの場合は条件を満たすことはほぼほぼないので、シンプルに3面展開して進化を切らずに2面消滅させる、というカードになります。このカードを使うことで、ネメシスの天敵であるドラズエルや、厄介なラストワード持ちを安全に、最低限のリソースで除去することができるので、今後そのようなデッキが天下を取った時にはもしかしたら日の目を浴びるかもしれません。現状だと6コストなら他のカードを投げるほうがいい、そもそもキルザエルで事足りている、枠がないなどの理由から、採用されることは非常に稀です。
アブソリュート・チェイスト
役割:ドロー、盤面除去、盤面展開
元は14コストと非常に重ためですが、自分のフォロワーが破壊されるごとにコストが下がっていくカード。ファンファーレで相手のフォロワーを一体消滅させつつ、進化時には手札が7枚になるようにドローします。ナーフ前は10コストと軽かったこともあり、脳死で3枚積まれるようなカードでしたが、ナーフによってかなり使いにくくなったため、現状は採用枚数がかなり絞られる、もしくは一枚も採用しないというようなカードになってしまいました。このカードは、現状だとドラゴン、ネクロマンサーに対しては非常に刺さりが良いカードとなっているため、その2クラスが多い環境であれば採用したほうがいいかもしれません。
以上で自由枠のカードの紹介を終わります。ここからは、実際の構築や、戦い方について簡単に解説していきます。
実際の構築
ここまで確定枠のカードと自由枠のカードについての解説をしていきましたが、ここからは実際にこれらのカードを使って構築を作っていきます。
おそらくこのような2種類の基盤が出来上がるかと思います。前寄せの方は低コストを大量に入れて序盤を安定させつつ、中盤以降に掌握者でデッキパワーを上げやすくするために掌握者が3、後ろ寄せの方はカードパワーが高いカードが前寄せの方と比べて多く入っており、掌握者に進化を切らなくてもある程度終盤まで安定して戦うことが出来るため掌握者の枚数が絞られています。まずはこのような基盤から触り、そこから弄っていくと自分に合ったデッキの構築が出来上がっていくと思います。
マリガンについて
ここからは、簡単にマリガンについて解説していきます。
前寄せの人形ネメシスは、低コストのカードが大量に入っていることもあり、多少強気なマリガンをしても許されることが多いため、マリガンではリーシェナやオーキスなどの強力なカードを探しにいきます。
既にオーキスを引けている場合は人形を生成するカードを、一念などの2コスト以下で人形を生成することが出来るカードが引けている時で先攻ならば花園も持っていいと思います。
後ろ寄せのデッキの場合は、強気なマリガンをすると事故に繋がってしまうため、序盤に投げることが出来る低コストのカードは基本的に一枚は持ってください。
人形を生成することが出来るカードを引けているならば、オーキスも持って大丈夫です。マリガンの方針は、前寄せか後ろ寄せかで少しだけ変わってしまうので、そこだけ注意してください。
プレイングの方針について
ここからは、このデッキのプレイの方針についてまとめていきます。
序盤
小型のフォロワーを展開、状況に応じて相手の盤面を人形で処理しながらアグロ気味に動いていく
中盤
リーシェナなどの強力なフォロワーをプレイしていき、バーンや疾走札でガンガン削っていく、対面や手札によってはコントロールするプレイにシフトしていくことも。また、手札の状況によっては掌握者に進化を切ってデッキトップを強くしていくことも
終盤
バーンで相手を仕留めにいくか、ゲームをコントロールしながら盤面を形成していく。この辺からは、掌握者をたくさん投げて試行回数でどうにかしていくことも。
このように、人形ネメシスは、プレイの方針自体はすごく単純です。強いていうなら自分から攻めていく展開にするのか、相手の攻めを受けていく展開にするのか、ということくらいでしょう。どうするのか本当に困った場合は、掌握者を投げれば解決することもありますので、手札だけではどうしようもない!と思ったら、掌握者で自らの運に身を委ねるのも一つの選択肢です。笑
各対面について
ここからは、今環境に生息しているデッキと対面した時のことについて書いていきます。
vsホズミエルフ
相性 微不利
環境的にはあまり多くはないが、たまに見かけるデッキタイプ。このデッキと対面した時は、横に盤面を不用意に広げてしまうと相手に利用されてしまうので、この対面ではできるだけ横ではなく縦を強くして戦っていきましょう。
この対面だけはリーシェナをうまく使えないので、マリガンではリーシェナを返して構いません。単体のパワーが高いカードや職人の一念など、縦で戦いやすいカードを探してください。
vs実験体ウィッチ
相性 微有利
相手は割と盤面形成も体力の回復も得意で、さらにはワンショットも可能であるため、序盤はアグロしつつ、隙を見て相手の盤面をオーキスで縛ったりして動きにくくしながら一気に大打点を叩き込めるようにするとだいぶ勝ちやすいです。このマッチはジェットパックがあるとかなり心に余裕が持てます。
特別なマリガンはありません。
vsスペルウィッチ
相性 五分
相手がどれだけ除去札をうまく絡めながらデッキを回せるかにかかっているため、こちらからできることは序盤からガンガン顔を詰めながら、相手が走ってきそうなターンを見極めて守護をしっかり展開していきましょう。対面のデッキは上振れたらどのデッキも割と手がつけられないので、その時は諦めるしかないですが、お互いが平均くらいの周り方をした場合は全然勝つことが出来るので諦めずに喰らいつきましょう。
特別なマリガンはありません。
vs財宝ロイヤル
相性 微有利
相手に打点を大量に抱えられてしまうとケア不可能なワンショットが飛んできてしまうため、こちらから積極的に仕掛けて相手に打点を溜め込ませないようにしましょう。相手が打点を溜め込めなかったらあとはしっかりリソースを確保しながら殴るだけで案外勝つことができます。
10tまでいくとギルネリーゼが飛んでくることもあるほか、旗を複数枚絡められてワンショットされることもあるため、あまりロングゲームにしすぎないことは大事です。
特に特別なマリガンはありません。
vs武装ドラゴン
相性 微不利
このデッキとの勝負では、どこまで相手の盤面に付き合っていくか、というのが非常に大事になってきます。というのも、このデッキはレーヴァテインドラゴン・ディフェンスモードを取る手段は限られてきますので、5tとかの最速着地をされた場合は相当に苦しい試合を強要されます。そのため、相手の攻撃力が低いフォロワーは無視して相手のカウントを進めないようにして、オーキスやキルザエルといった強力なフォロワーが投げられるターンまでゲームを伸ばしながら戦うことが大事です。そこまで伸ばすことができれば、相手はリソースがそこまで太いわけではないので、コントロールして勝つことが可能です。
当然ですが先攻を取ったり、相手が事故で思うように動けていない、というような時には積極的に攻め込んでいきましょう。
余談ですが、カットスロートのエンハンス9でディフェンスモードを破壊した場合は、ちゃんとリーダーには10ダメージ入るので覚えておくともしかしたら役に立つことがあるかもしれません。
この対面は、チェイストを採用しているのであれば、持った方が賢明です。
vsディスカードドラゴン
相性 不利
この対面は、ドラズエルさえなければかなり優位に進めることが出来るマッチですが、ドラズエルが一枚で相性をひっくり返してしまっています。このカードに対してどれだけ最低限のカードで対処できるかどうかで、その後のノール&ブランの盤面に対処できるかどうか、というものが変わってきます。
中盤のドラズエルに対処したら、いよいよリュミオールアルジャンテノールブランの連打が始まります。この対面は正直ドラズエルがいる地点で早期に勝つというのは不可能なので、リーシェナも白の章を優先してピックしながら、来るリュミオール盤面に備えておくことが大切です。シャドウバースというゲームは山札が40枚固定であり、それ以上増やすことはできないため、リュミオール一枚で出せる打点には限界があり、そのあとはドラグウッドやウーラノスで詰めてくる、もしくはバハムートでこっちのデッキに干渉してきます。これに対しての対処としては、ウーラノスが当てれない盤面を作る、掌握者を抱え込んでバハムートで負けないようにする、などが挙げられますが、全部をケアするのは当然ですが不可能なので、これまでのゲームの状況からどれを割り切ってどれをケアするか考えなければいけません。
ここまでやってもようやく勝てるかどうか、というような感じなので、当たらないことを祈るか、当たった時は相手が事故することを祈った方が簡単かもしれないですね。
この対面は、チェイストを採用しているのであれば、持った方が賢明です。
vsラストワードネクロ
相性 微有利
先攻ならほぼ勝ち、後攻なら少しきつい、というようなマッチアップです。この対面は、先攻であれば普通に攻めるだけで割と勝てますが、後攻の時は正直リーシェナやチェイストでどこまで相手の攻めを受け切ることが出来るのかどうか、というところに全てがかかっています。後攻の時は適度に攻めながらも、相手からできるかぎり序盤はダメージを受けないように立ち回ってください。
この対面は、チェイストを採用しているのであれば、持った方が賢明です。
vs狂乱ヴァンパイア
相性 有利
序盤から強力なフォロワーをガンガン並べて相手の体力を削り、中盤までで勝負をつけたい、というのが狂乱ヴァンパイアの特徴ではありますが、人形ネメシスは序盤の盤面展開は簡単に対処でき、ついでで相手の体力を削ることもできるため、そもそも自傷したらそのまま死ぬ、というような状況になりやすく、人形ネメシス側としてはかなり戦いやすい相手と思います。しかし、油断をしていると足元を掬われる可能性は十二分にあるため、気を抜かずに戦いましょう。
特別なマリガンはありません。
vsハンドレスヴァンパイア
相性 有利
序盤の盤面は人形で除去、リーシェナで白の章で回復、オーキスやキルザエルによる大型守護など、ハンドレスがしんどい要素をほぼ全て持っているため、割と有利です。しかし、不用意に盤面を展開すると早期にハンドレスを達成され、こちらの準備が整う前に轢き殺される、というようなことは割と起きるため、あまり強い盤面を作れるわけではない時は、盤面は空で返すようにすれば良いでしょう。
特別なマリガンはありません。
vs結晶ビショップ
相性 微有利
対面はソリティアデッキなので、相手がどのタイミングで欲しいカードが揃うかで勝率が変わるため非常に評価は難しいですが、あくまでも平均値での勝負をした場合はこちらが押し切る、または相手のパーツをこちらの盤面の除去に使わせることでジリ貧に持ち込ませることが出来るため、微有利程度であると考えています。この対面は体力5以上の守護を展開することでスカルフェインだけでは盤面を焼却できず、相手の疾走打点を吸うことが出来るようになるので、そこだけは意識しておくといいかもしれません。
特別なマリガンはありません。
vsアークネメシス
相性 五分?
この対面はあんまり当たらないので詳しい相性は分かりませんが、戦った限りだと、キルザエルと掌握者をうまく使えた方が勝つ、というようなマッチアップでした。先に投げたキルザエルは相手のハンドに低コストの除去がない時は後出しキルザエルで除去し切ることができないので、そこを意識して戦うと少しやりやすいはずです。
特別なマリガンはありません。
終わりに
拙い文章でしたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。初めての記事ということもあり、どのようなことをどれくらい書くべきなのかなどよくわかっていないため、今回は軽くしか書くことができず申し訳ありません。
今後も気が向いた時に何か書くかもしれないので、軽くでいいので読んでいただけると幸いです。
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