闇から抜け出そう
閑話休題状態である。
あれから彼とはラインより
メッセージが届いた。
彼のお母さんががんになってしまった。しかも口の中だそうだ。
急遽実家に戻り病院に病状を聞いたらしい。
わたしは彼のお母さんとは会ったこともない。
ないけれど彼からお母さんの病状が
思いの外深刻で、早く手術が必要だとのことだった。
そして実家に戻ってから電話が来た。
異動とか母親のこととか
一気に来ちゃったよとのこと。
あなたわたしに電話しないって
言ったの覚えてないのかい?
まあいいや。
そして案の定
「色々考えたけど東京に住むなら1人で住むよ」とのことだった。
多分そういうと思ったよ。
あー次の一手にでなければ。
「りょうは西の方に住みたいだろうし自分は東の方に住みたい。でもホントは在宅勤務もあるから転居しなくてもいい」
「引っ越しなら私の荷物送り返してね。着払いでいいから」というと 「こっちには来ないの?」
「そっちにはいかない。随分忙しいみたいだし。」
彼は2回、こっちには来ないのか?と 聞いたのできっぱりと行かないと伝えた。
それはどうせ引っ越しをするんだから
別にいいんじゃない?と
受け取ったと思う。
でもホントは違う。
あなたの住む家は息が詰まりそうだし、あなたの住む街も辛い思い出になりつつあるから。
あなたは随分変わったし
最初に会ったようにテーブルにお花を
飾ることもなくなった。
それどころか、理不尽な命令をしたり、怪我をさせても心配すらないし
挙げ句の果に、苛立って箱を蹴り上げたね。覚えてないって言ったけど
しんどいなと思ったよ。
あの箱そのうちわたしになるんだろうと思ったよ。
あなたのお城にはわたしの居場所がなく、帰りの電車で気を失うように寝ることもある。
そう不満を募らせても
会うと平穏な日常が訪れることもある。しかしそれは長く続かない。
彼は次第に不機嫌を募らせてわたしが
期待通りの行動を示さないと
怒るのだ。
相手を変えることができないなら
自分が変わるしかない。
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