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世の中面白いよね、どんなことがあろうと。

「世の中面白いよね、どんなことがあろうと」
これは爆笑問題の太田さんが自身の著書「笑って人類」の宣伝で、とあるYoutubeチャンネルに出演していた時に発した言葉だ。僕はこの言葉が理解し難くもあり、とても好きでもある。理解し難い部分で言うと世の中ってそんなに面白くないなという実感があることだ。大学を経て社会人となり仕事やら生活に励んでみてはいるが一向に面白くならない。自分のできなさに直面するごとに毎度新鮮に凹んでしまうためだ。なんとか解決策を捻り出し改善したとしてもマイナスがゼロになるだけでそこに楽しみを見出す感受性はなかなか育ってはくれない。この面白みを見出せない状況がいつまで続くのだろうとよく不安になってしまう。
その一方で好きな部分は、未来に対してここまで明確にそして楽観的に「面白い」と明言しているところだ。僕自身「面白さ」に対しては人よりも狭くハードルも勝手に釣り上げてしまっている節がある。それにより面白いことが1週間全くないなんてこともざらだ。それでも、しばらく経つと面白いもの・コトは出てきてその度に安堵することを繰り返している。最近特定の音楽しか聴くことができなくなり、惰性で音楽を流す日常を過ごしていた。しかし今日、そういえばフジロックの開催日だと思いルーキーアゴーゴーのアーティストを物色してみた。するとどのアーティストも今の音楽を演奏していて聴くたびに自分の中の面白さが刺激されまくった。僕は音楽の良さもさることながら、「面白いなと思える音楽・アーティストがいてよかったー」とただただ感動してしまった。

面白いことがない1週間を過ごしていると、このまま一生面白いことなんてもうないんじゃないのかと最早恐怖に近い感情で自分自身に脅迫される。このまま生きていてもいいのか?と。ただ、面白いことはあるのだ、必ず。いや、面白いことで世の中は溢れているはずなのだ。そう根拠もなく信じてもいいなと思えるような、温かいことばである。

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