技術士 総監キーワード調べ
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総合技術監理が必要とされる背景
科学技術による様々な成果は日々の生活の中に浸透し、
人々はその豊かさ、便利さを享受している。
しかし、科学技術そのものは巨大化・総合化・複雑化が進展しており、
その発達を個別の技術開発や技術改善のみによって推進することは難しい状況になりつつある。 つまり、科学技術を発展させるのは一部の専門家の努力だけでは難しく、企業や研究機関などの組織活動が技術の有効性を発揮するための大きな基礎となってきているのである。
様々な科学技術の活用を行っていくには、それぞれの要求事項を個別に管理するだけでは不十分である。 業務全般を見渡した俯瞰的な把握・分析に基づき、複数の要求事項を総合的に判断することによって全体的に監理することが必要となる。
このような背景から、上述のような能力を持った人材を育成し活用を図るため、技術士のひとつの部門として「総合技術監理部門」が導入された。
現代の科学技術はもはや一部の専門家が推進し一部の人がそれを利用するという性格のものでなく、 科学技術の行使がたとえ小さなものであってもその影響が地球規模に及ぶ可能性があり、そのような状況の中で自らが携わる技術業務が社会全体に与える影響を正しく把握し、社会規範や組織倫理から定まる行動規範を自らの良心に基づいて遵守する高い倫理観を持った総合技術監理技術者が必要とされているのである。
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