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母から娘への贈り物

お腹でスクスク育った大きな子宮筋腫を取るため、子宮全摘手術へ向けて、日々の徒然を記録します。

~第5話~

子宮筋腫が大きくなっても、それだけで即座に治療が必要になるわけではない。
筋腫の場所と大きさと…何より自覚症状の有無、日常生活への影響が如何ほどか…等々、それらを総合的に判断して決める。

治療方法は?

治療方法もいくつか選択肢があって、これまた状況で最適な方法を医師と相談して選んでいく。

私の場合は2つ、選択肢があった。

①子宮全摘
まるっと全てを解決できる。
大きくなってしまった筋腫の除去はもちろんのこと、今後は月経過多で貧血になることもない。
子宮がんにもならない。
だって無いんだもの。
ただし開腹手術だから、傷は残る。

②ホルモン剤の注射で筋腫が小さくなるか、様子を見る。
小さくなってから腹腔鏡で手術可能、かもしれない。
でも小さくならないかもしれない。
やってみないとわからない。
あと、薬剤で閉経状態を作り出すわけだから、治療中は更年期障害のような症状が出る可能性があることと、半年以上の長期には使用できないため、使用を止めるとまた筋腫は大きくなる。

悩みに悩んだけれど、私は①を選んだ。
選んだ後も、何とか傷を残さずできないものかと、ジタバタもした。
…そのあたりのことはまた別に書きたい。

症状は?

さて、では私の症状は?と言うと、

・お腹がポッコリ出てる。
お腹を触るとしこりに触れる。
外から触ってわかるほど大きい筋腫なのだ。

・筋腫の場所が幸いして、便秘にはならずに済んでいるが…
11月に、たくさん食べた日の晩、突然お腹が痛くなり、血便が出た。
その後も下血。
大量失血とお腹の激痛のため、5日間入院した。
子宮筋腫の影響がどの程度?かはわからなかったのだが、子宮が大きいため、圧迫されがちな狭いお腹の中、食べ過ぎにより内容量の多くなった腸管が圧迫され、壊死しかかったのではないか???
結局真の原因は不明のまま、下血は治った。
しかし、それがきっかけで、子宮筋腫を本気で何とかしようと思った。

そして…
・頻尿。
子宮が大きくなっていて、膀胱を圧迫するため、トイレがとっても頻回。
1時間に1回は行かないと心配な状況。
仕事でトイレに行けない時はとっても不安。

仲間?!

この頻尿の話を私の母にしたところ…

母が、私に会うたびに、いろいろな尿漏れパッドをくれるようになった。
しかも毎回違うメーカーの違う商品を。
「いろいろ試すと良いわよ。
私がいろいろ買ってもってるから、分けてあげる。
どのメーカーのものが良かったか、あとで感想聞かせて?」
と。
しかも嬉々として

まさか、母親から、会うたびに尿漏れパッドをもらう関係になるとは思わなかった40代…

母曰く、尿漏れ仲間がいて嬉しいのだと。

母は足が痛くて、夜中に起き上がってトイレへ向かうまでに時間がかかる。
その間に漏らしてしまったら?…と不安で、尿漏れパッドを使っているのだそう。

今は感染症が怖くて、同年代の友だちともなかなか会えていない母。
こんな話をする相手もいなかったけど、娘が尿漏れ仲間になってくれた!
嬉しい!と。

まだもらった尿漏れパッドを使ったことはない。
きっと使わずに私の手術の日になってしまうことだろう…
しかし、手術までのあとわずかな期間、「母の尿漏れ仲間」の座を楽しもうと思っている。