
ありのままの君が好き〜ドラ恋9#5感想〜
こんにちは。マチ子です。
今日はおそらく内容盛りだくさんになりそうなので、アイドリングトークは省略します!
絶対に過去一長いので覚悟して読んでください!
本記事で私が記載する「恋愛ドラマな恋がしたい」は下記にまとめておりますので、初めて見る方はこちらを参照してみてください🙇♀️
・王子様の呪い
今シーズンは男子からの告白でしたね!
女子から派の私はちょっとがっかりでしたが、ドラマを見てこれは男子からだなと思いました。
(それは別の項目で書きます!)
ところで、なぜこの章のタイトルは呪いにしたと思いますか?
それは彼らの告白にある共通点があるからです。
それは何か。一人ずつ告白を見ていきましょう!
はっしー

昨日の夜とかさ 色々思い出してたのよ
結構あかりちゃんとの思い出が多いなって思って
でも昨日雪山で自分のネガティブな感情をあかりちゃんに伝えられている自分に驚いたというか
あかりちゃんも抱えていること伝えてくれて、やっと本当の意味で心が通ったきがして嬉しかった
稽古中とかハグするじゃん?
毎回自分で分かっているか分からないけど、背中をポンポンってするの
それが安心感があってほっとして
すごい、真面目だからあかりちゃんは
悩むこととか落ち込むこととかあるから
少しでも軽くなるような存在でいられたらいいなって思っていて
まずは第一歩として、今お互いが抱えているさ
主演がとれない悩みとか不安とか焦りとかを一緒になくしたい 一緒に主演をとりたい
あかりちゃんの相手は僕がいいし、僕の相手もあかりちゃんがいいのでよろしくお願いします
はい、好きぇ〜!!!!
やっと見れたはっしーの告白!!!
でも長い、万里の長城ぐらい長い!笑笑
はっしーの告白の好きなところは、男だからとか年上だからとかじゃなくて、橋本裕太としてあかりんのことを見ているって分かるところ
俳優そしてアーティストとして日本のみならず中国でも活動し、たくさんの価値観に触れてきたからこそ紡げた言葉なのかなと思いました。
りょうすけ

ゆうきちゃんは、お芝居が好きで、僕
あったかい感じがすごいするんだよね
でもそれって作ったものじゃなくて
ゆうきちゃん本来のあったかいところが出ていると思って
二回目のオーディションの時に気持ちがざわざわして
やっぱりやりたかったなって思って、お芝居
ゆうきちゃんとの時間を作っていきたいし、
特別なものを紡いでいきたいと思っているのね、心から
だから、好きです。付き合ってください
りょうすけの告白めちゃくちゃ良くないですか?
ドラ恋の告白って感じが出てて、私は非常に好感を持ちました!
最後の告白が突然すぎて票が伸びなかったのかな…
ゆうきちゃんが両思いの返事をしやすいように、かつきちんと決めどころを作ろうと思ったのかなと個人的には思いました
しおん

9日くらいたったのかな?
第2話選んでくれてさ。一緒にやったじゃん。2日間くらいさ
一緒にいて、ゆうきちゃんのことも色々知れたし、どんどん人として魅力を感じてきたのね
で、自分でも驚いたのが自分の弱さもゆうきちゃんに出しているなと思ったのね。
それが自分でも驚きで…
今後もお互いの悩みとか全部話し合える関係で自分の心を助けてくれる存在になってくれればと
思っています。
よろしくお願いします。
シンプル!とにかくシンプル!
頭の良いしおんらしい理路整然とした流れと言葉遣いで、きちんと自分の気持ちを伝えているのがいいなと思った。
特にしおんにとっては、初めて自分から相手を指名して挑むオーディションだからこそ自分の力で取りたいって気持ちが出すぎちゃったのかなー
りくと

前も話したけど、みよしと主演をとりたいって本当に思っている。
逆にいえば、他の人と主演を取っているみよしは見たくない
っていうのが、今一番思っている気持ち
こうやってさ、うまく話せないけどさ、
だんだんお互い話せるようになってきているのかなと思う
俺が引っ張れていないから、そういう意味でも主演とって男らしいところを見せたいと思っている
前はさ、一番気になっているのがみよしだって言ったと思うけど、
今は一番気になっているじゃなくて好きだと思ってい
これは良い…
みよしちゃんが途中で茶々入れちゃうくらい、漂うポンコツ感も一生懸命考えてきたんだろうなって分かる文章も、りくとがみよしちゃんのことを考えてみよしちゃんの為に作成したんだなって分かる告白だったな
さて、男子たちの告白について気づくことはありませんか…?
とくにはっしーとしおんの告白、二人とも同じことを口にしていました。
「自分の弱さを見せる」
私、すごーく引っかかったんです
どうして「全てを見せる」ではなく「弱さを見せる」ことを重視したのか。
男性と弱さを見せることの関係について調べたところ、興味深いネット記事を見つけました。
自分が女性だからでしょうか、この内容かなり衝撃的でした。
特にこの部分
臨床心理士ジェイ・ワッツ博士は、「男の子は泣いてはいけない」という固定観念を幼いころから内面に刷り込まれることによって、男性は感情的な痛みを表現するべきではないと考える傾向があるとのこと。
思い返してみれば、自分の弟も泣いていると「男の子」を理由に泣くことを辞めさせられていた記憶があります。
男性はずっと、「弱い自分を見せること=男性というアイデンティティの喪失」と刷り込まれていたのだと気付きました。
何故、男性は弱い自分を見せてはいけないのか。記事にこのような記載がありました。
メンタルヘルスに特化したソーシャルワーカーで作家のJJ・ボラさんは、心の不調を感じていても、男性として“強くあるべき”というプレッシャーから、周りからのサポートを受けることに“敗北感”を感じ、自分一人で対峙するべきだと考えていたと吐露します。
日本では家父長制度があるように、男性は家族や恋人を守らなければならないという役割が生まれた時から与えられてしまうのです。
だからこそ、守るべきものを「一人」で守れるように常に「強く」あらねばならない。
それこそが、男性が弱い自分を見せることに抵抗感を抱いている原因であり、彼らに課せられた「呪い」であると考えられます。
LBGTが受け入れられつつある現代社会において、まだまだ若くどちらかというと受け入れやすい世代のドラ恋男子メンバーですら、幼い頃から植え付けられた呪いは知らず知らずのうちに彼らを縛りつけているのかもしれません。
だからこそ、りくとは後半で思い悩むのではないでしょうか(これは後ほど改めて語ります)
もしかしたら、男女の恋愛を見守る番組の感想でジェンダーの価値観を話すことはお門違いかもしれません。
でも、私はいつか誰もが自由に自分の価値観を受け入れられる社会になってほしいと思っています。
王子様たちにかけられた呪いがいつか終焉を迎えられるように、もっとたくさんの人がジェンダーについて考え共生していく世の中にしていくために、私はこれからも発信していきたいです。
・ありのままの君が好き
5話を見て、皆さん思ったのでは?
「りくとどうして…?」と
りくとが中間告白で主演を勝ち取ったにも関わらず、撮影現場でなんどもリテイクを重ねてしまいいっぱいいっぱいになったことで、みよしちゃんへの気持ちが分からなくなってしまったのは何故でしょうか。
私は、上記で述べた呪いとりくとの完璧主義が邪魔をしてしまったように思えます。
りくとは前々から、みよしちゃんの前で理想の自分で振る舞おうとする節がありましたよね。
例えば、4話のりょうすけが1人のみよしちゃんに気づいてりくとに教えるシーン

これもおそらく、自分なりにみよしちゃんと合流するプランがあって、りょうすけにせかされたくなかったからではないでしょうか。
でも、ジュース170円事件笑の時のように、どうしても元々のポンコツが出てしまい中々理想に近づくことができません。

それでもなお、どうしてりくとは「男らしく引っ張りたい」と思ってしまうのか。
上記でも述べたとおり、男性には弱さを見せてはいけないという呪いがあるからです。
りくとは自分の弱い部分を見せてしまうからこそ、強い自分を見せることでみよしちゃんは振り向くと思っていたのではと思います。
それをより一層強くさせたのは2話のオーディション。
りくとはみよしちゃんに呼ばれることはありませんでした。

「男らしく」自分からみよしちゃんにアピールしなかったから…もっとスマートに動いていれば…
りくとはこの時、そんな風に思ったのではないでしょうか
だからこそ、りくとは告白で
「男らしく引っ張りたい」
と強く告げたのだと思います。
そんな思いとは裏腹に、りくとには思いもよらない現実が待ち構えています

演技が中々思うようにいかず、周りに迷惑を掛けてしまったのではと落ち込んでしまいます。
私は役者の経験がないから「そこまで?」と思いますが、芸術制作をしているので「本当にこのままでいいのかな?」と思う気持ちはすごく分かります。
りくとは完璧主義だからこそ、余計に理想と現実のギャップにはまってしまったように見えます

実は上記で記載した記事は、メンタルヘルスにおける対処法についてまとめたものになります。
その対処法についてこのように記載されております。
男性のみならず、すべての人とコミュニケーションをする上で大切なことではありますが、メンタルヘルスについて会話をするときには、すぐに問題点や克服点を断言しようとせずに、相手が表情や選ぶ言葉に意識を向け、辛抱強く聞き、どんなことを感じているのかを想像するようにしましょう。
この対処法を行なってる人が2人いました。
1人は脇役で出ていた信太さん
行き詰まってつい謝ってしまったりくとに
「謝る必要はない」と声を掛けます。

りくとが感じている不甲斐なさを感じとり、もし次同じような場面になったとしても謝ることはないという教訓を諭してくれているようにも見えました。
そして、もう一人
みよしちゃん

若干22歳にして、弱さを受け入れようとする心の広さ
特に、カッコ悪いと嘆いたりくとへかけた言葉

みよしちゃんは告白の時から、りくとには「男らしさ」を求めているようには見えませんでした。
彼女がりくとに惹かれたのだとしたら、それは「男らしさ」ではなく「りくとらしさ」に気づいたからだと思います。

最後のインタビューで、
「ずっと慰めてばかりも、逆に相手に辛い」
と話しています。
りくとが辛いことを想像して優しく見守ることを選んだのだと思います。

最初から完璧な人間などいません。
きっと、信太さんもみよしちゃんも同じように壁にぶつかったり、弱さを相手に見せられなかった経験があったのではないでしょうか
そんな時、誰かに支えられて乗り越えてきたのだと思います。
人は、誰かの優しさで逞しく成長できる生き物です
りくともいつか、この経験を糧に誰かに手を差し伸べられる人間になってほしいです
りくとはきっと自分の弱さも、そして強さですら気づけていないかもしれません
でも、そんなりくとがいいのです。
それもそれでりくとだから。
ありのままの君が好きだから。
・握り返さない手の行方
とても真面目に語ってしまいましたが、今回のお話もめちゃくちゃクオリティが高いですね…!
私が思うこのお話のポイントは
「二人の対比」だと思います。
何を対比しているのか。
それは、大人と子供だと思います。
充樹は大人っぽく、緋奈は子供っぽく描かれているように感じました。
例えば、マネージャーに交際を疑われるシーン
緋奈は腹を立てて、強く否定していました。

一方充樹は、現実を受け入れるかのような表情をしていました

原作でもロミオの方が年上なので、充樹方が大人として対処しようとしているのが伺えます。
しかし、そうはいっても二人ともまだまだ青くて若い駆け出しの俳優同士
冷静になって考えた充樹は、緋奈と隠れて交際する道を選びます

しかし、緋奈は返事をしませんでした
私は、そこも緋奈の子供っぽさが出ていると感じました。
緋奈は充樹と隠さないで交際したいと思っていたのだと思います

このままでいたくない彼女は、充樹とのこれからを強く考えるようになったのではないでしょうか

子供だった緋奈が出した答えは
「充樹を受け入れること」
だったと考えられます
だからこそ、お芝居の中だけでも充樹への思いを出し切ろうと決心したのだと思います

交際を隠すことに不満を感じていた緋奈が、子供っぽさを捨てて充樹と同じフェーズにいこうとしたのだと思います
しかし、最後のシーンで緋奈が充樹の手を強く握ったにも関わらず、充樹は握り返しませんでした

緋奈にとっては新しい二人を受け入れるキスでしたが、充樹にとってはそうではなかったのではないでしょうか
緋奈が返事をしなかったことにより、充樹は緋奈との関係は難しいのだと悟ったのだと思います

そして、充樹は緋奈との撮影を
「二人の最後」
だと決めて臨んだのではないでしょうか

二人はキスをしている間涙を流します。
緋奈は大人になることへの抵抗の涙に対して、充樹は大好きな緋奈との関係が終わる悲しみの涙なのではないでしょうか
原作もすれ違いが起きてしまったからこそ、悲劇を迎えてしまったように、この二人もまた、大きなズレが生じてしまったように見えます。

大人になった緋奈でしたが、結局子供っぽい過去の自分のせいで充樹との未来は描けないということを意味するラストシーンだったのではと思います。
やっぱり、返信は大事ですね(そこ)
原作では、ロミオはジュリエットの仮死に気づかず、自ら命を絶つ肉体の死を迎えました。
このお話でも、充樹の緋奈への愛情がなくなったという心の死が男性には待ち受けていたのではないでしょうか
男性側はドラマを通して、愛の終わりを表現させたからこそ、愛の始まりを告白オーディションで課したのだと思います。
あくまでも、私の考察なので真相は分かりませんが、そうだったらよりこのお話は面白いなと思いました!
まとめ
めちゃくちゃ長くなってしまいましたが、私は恋リアでジェンダー論を語ってみたい!とずっと思っていたのでとても満足しています笑
私たちが当たり前だと思ってきた価値観は当たり前ではない人たちもいます。
異性同士での恋愛というセオリーや、男性・女性「らしさ」という概念はいつの日か消えていくと信じています。
ただ、上記が詰まった恋リアはどうなっていくのか。新しくアップデートしていくためにはどうしていけばいいのか。
恋愛の価値観が変わることによって、恋リアが迎える局面について考えていけたらなと思います
今日はかなり長く真面目な内容になりましたが、多分次は通常運転です笑
たまにはこういうのもやるってことで!
以上、マチ子でした。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
※1話放送頃におそらくオーディション視聴参加者から、「中間は男子から」とネタバレが私の元に届きました。
1話試写会も当選された方が当たった報告をされていましたが、基本的にそういう情報の発信は控えるように注意を受けているはずです。
私は原案や試写会が当たった時、隠すことが当然だと思っていましたがそうではない方がいらっしゃる様です。
モラルの話にもなってくるかと思いますが、応募して落ちた人もいる訳ですし、そういうことが続くと視聴者参加はなくなる可能性がございます。みんなでルールを守って、楽しいドラ恋にしていきましょう!