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『BEMANI PRO LEAGUE 2021』 ファーストステージ 第11試合 GAME PANIC VS レジャーランド戦について

1. はじめに

『BEMANI PRO LEAGUE 2021』レジャーランド所属 アドバイザー べあーです。

『BEMANI PRO LEAGUE 2021』のファーストステージが終了したため、レジャーランド各試合の戦略についてnoteを公開することにしました。

今回の記事では、7/17(土)に配信された「第11試合 GAME PANIC VS レジャーランド」の戦略、感想、舞台裏などを書いていきます。

試合後のツイートや、振り返り配信で語った内容と被っていることが多い点はご承知おきください。


<注目ポイント>

『BEMANI PRO LEAGUE 2021』公式サイトより引用

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<試合前の様子>


2. 戦略(出場選手をどう決めたか)


第11試合のテーマは以下の通りです。

■ 先鋒戦 [テーマ: NOTES]
■ 中堅戦 [テーマ: SOF-LAN]
■ 大将戦 [テーマ: NOTES]

テーマが発表された時点で、GAME PANIC の出場選手は以下を予想していました。

■ 大将戦 [テーマ: NOTES]
54GAYA選手 90%、MIKAMO選手 10%
残りコストから、54GAYA選手の可能性が非常に高い


■ 中堅戦 [テーマ: SOF-LAN]
PEACE選手 100%
テーマから、PEACE選手でほぼ間違いなし


■ 先鋒戦 [テーマ: NOTES]
MIKAMO選手(70%)、#MA3#選手(30%)

GAME PANICは、「先鋒戦2タテ・中堅・大将戦引き分け狙い」で、MIKAMO選手の方が出場する可能性が高い


そのため、先鋒戦 MIKAMO選手、中堅戦 PEACE選手、大将戦 54GAYA選手の想定で、レジャーランドの出場選手を決めることにしました。


試合前の状況ですが、レジャーランドは3試合終了した時点で、勝ち点は「2」です。

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残りの2試合 GAME PANIC、APINA VRAMeSに勝利すれば、勝ち点「8」となり、2位になる可能性があると考えていました。

2位になっておくと、セカンドステージを有利に進めることができるため、セカンドステージに向けて残りコストも意識しつつ、残り2試合勝利できる布陣で選手を選出する方針としました。

出場選手についてですが、まず最初に決めたのが中堅戦で、テーマ SOF-LANでPEACE選手に一番勝てる可能性が高い選手がDINASO選手としました。

DINASO選手 VS PEACE選手は見たかった対戦カードだったので、お互いが出場すると確信が持てるテーマで良かったです。

又、SOF-LANの課題曲のPEACE選手・DINASO選手の勝率は5分5分で、自己ベストの差が10点以下の楽曲がほとんどのため、中堅戦は2タテする場合もあれば、2タテされる場合もあると考えていました。

中堅戦を2タテされても、先鋒戦1勝+大将戦2タテすれば勝利することができるので、大将戦で2タテできる可能性が一番高い 1-PIN選手としました。

先鋒戦については元々はG*選手を出場させる予定でしたが、以下の理由から最終的にU76NER選手としました。

・「GAME PANIC側から先鋒戦にG*選手が出場することが読まれやすいこと」

・「セカンドステージで1~3巡目指名の選手を多く試合に出すために、U76NER選手の出場回数を稼いだ方がいい」

・「U76NER選手でも、MIKAMO選手、#MA3#選手どちらが出場してきても対応できると判断」

レジャーランドは大将戦のストラテジーカードが残っていますが、APINA VRAMeS戦の方がより厳しい試合になると考え、温存することにしました。


3. 先鋒戦 MIKAMO vs. U76NER [テーマ: NOTES]

<試合結果>
MIKAMO選手が2タテしました。

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#自選曲、他選曲予想など

<U76NER選手 自選曲について>
1巡目指名のMIKAMO選手が相手ということで、MIKAMO選手の自選曲に勝つのは難しいと考えました。

そのため、U76NER選手には自選曲を極めて勝利を狙う方針となり、自選候補曲を数曲チームメンバーで決めて、練習して貰いました。

U76NER選手はスクラッチが特に上手なため「Feedback」が第一候補曲で、他にはソフラン要素のある「VJ ARMY」などが候補にありました。

試合の直前にU76NER選手から提案があり、固定オプションで1桁落ちのスコアが安定する「PARANOIA MAX〜DIRTY MIX」が自選曲となりました!!


<MIKAMO選手 選曲予想について>
MIKAMO選手の選曲については、「Selfish Sweet」を選曲してくると予想していました。

U76NER選手には自選曲を極めて勝利を狙う方針だったので、MIKAMO選手の選曲はあまり気にしていませんでした。


<裏話>

試合の前に合同練習時間がありますが、U76NER選手は選曲を読ませないために、合同練習時間中は「PARANOIA MAX〜DIRTY MIX」はプレイしていませんでした。

U76NER選手は元々の候補曲だった「VJ ARMY」 をプレイし、そのプレイを見ていたMIKAMO選手が「絶対これじゃん!」と言って、その後慌てて1回 練習していました。

試合前の合同練習でも「自選曲を練習する場合」「選曲を読ませないために練習しない場合」があり、各チーム間で心理戦が起きています。


# MIKAMO選手 自選曲 「Rainstorm」


<楽曲について>
beatmania IIDX 27 HEROIC VERSE の楽曲 (2019年AC稼働開始作品)
NOTES数;1146
スコア理論値;2292
BPM;140

<試合結果について>
MIKAMO vs. U76NER
☆ 2283 - 2259

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GAME PANICの振り返り配信でMIKAMO選手が以下の通り、選曲理由について語っています。

・Selfish Sweetを投げようと思っていたが、読まれやすいことと、スコアが安定しにくいため変更した。

・Rainstormはアリーナで投げたことがあるが負けたことがない。日頃からアップ時に選曲していて、スコアが安定することから決定した。

U76NER選手もMAX-33と高いスコアなのですが、本番一発でMAX-9のスコアを出すMIKAMO選手が本当にお見事でした。

<先鋒戦 出場選手のツイート>


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# U76NER選手 自選曲 「PARANOIA MAX~DIRTY MIX~


<楽曲について>
beatmania IIDX substreamの楽曲 (1999年AC稼働開始作品)
NOTES数;562
スコア理論値;1124
BPM;190

<試合結果について>
MIKAMO vs. U76NER
☆ 1112 - 1106

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U76NER選手がMIKAMO選手に勝つために、固定オプションで全国TOP MAX-2、一桁落ちを安定するまで磨き上げましたが、6点差で負けてしまいました。

U76NER選手は絶対に勝つほど仕上げており、普段のプレイができていれば勝利できていたので、負けた直後は、本当に悔しそうでした。

特にU76NER選手の連打部分は全ピカで本当に凄いので、ぜひ動画で見返してみてください。


結果としては負けてしまいましたが、1巡目指名のMIKAMO選手相手に勝てそうな楽曲・最適なオプションを研究・練習し、磨き上げたU76NER選手もお見事でした。

<先鋒戦 出場選手のツイート>



<勝利チームインタビュー>


4. 中堅戦 PEACE vs. DINASO [テーマ: SOF-LAN]


<試合結果>

PEACE選手が2タテしました。

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#自選曲、他選曲予想など

テーマSOF-LANの課題曲のPEACE選手・DINASO選手の勝率は5分5分で、自己ベストの差が10点以下の楽曲がほとんどのため、接戦になることが予想されていました

そのため、中堅戦は2タテする場合もあれば、2タテされる場合もある試合でした。

<DINASO選手 自選曲について>
DINASO選手が、クラシック8を投げたがっていましたが、移植されていないため、断念しました。


DINASO選手がPEACE選手に勝てる自信のある楽曲がいくつかあり「ZETA~素数の世界と超越者~」も候補にありました。

最終的には、DINASO選手の判断で自選曲はAh Hah Yeahとなりました。


<PEACE選手 選曲予想について>
PEACE選手の選曲は、スコアをかなり詰めていた「GRADIUG -FULL SPEED-」、「ZETA〜素数の世界と超越者〜」の2曲が本命で、他には「op.31 叙情」が選曲されると予想していました。


# PEACE選手 自選曲 「GRADIUS-FULL SPEED-」

<楽曲について>
beatmaniaIIDX 10th styleの楽曲です。(2004年AC稼働開始作品)
NOTES数;1074
スコア理論値;2148
BPM;160-220


<試合結果について>
PEACE vs. DINASO
☆ 2105 - 2099

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レジャーランドの振り返り配信で、DINASO選手がプレイ中の気持ちについて、以下のように語っています。

テーマがSOF-LANなので、とにかくギアチェン(速度変更)を完璧にこなさないといけないと思っていた。

ただ、GRADIUS-FULL SPEED-は慣れている楽曲だったこともあり、序盤はリラックスして平常心でプレイできた。

開幕が難しい配置で10点DINASO選手がリードした時は、「この勝負いけるぞ!」とトランシーバーで選手たちと盛り上がっていました。

前半でDINASO選手が13点リードしていましたが、中盤から最後まで一桁点差の接戦が続き、心臓が爆発しそうなくらいドキドキしながら試合を見守っていました。

6点差と僅差で負けたため悔しい試合となりましたが、両選手とも非常に高いスコアで、素晴らしい勝負でした!!

<中堅戦 出場選手のツイート>


# DINASO選手 自選曲 「Ah Hah Yeah」

<楽曲について>
beatmaniaIIDX 28 BISTROVERの楽曲です。(2021年AC稼働開始作品)
NOTES数;1108
スコア理論値;2216
BPM;115-230


<試合結果について>
PEACE vs. DINASO
☆ 2148 - 2143

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最初の3曲で負けたこともあり、レジャーランドが勝つためには「DINASO選手 自選曲で勝利」+「大将2タテ」が必要な状況です。

ギアチェンの方法(速度変化の対応方法)が2人で異なり、PEACE選手の方がDINASO選手よりもボタンの操作が多く、点差が少しつきました。

自選曲は落とせないというプレッシャーがある中、終盤までDINASO選手がリードを保ちましたが、ラストの12分同時押し箇所で差がついてしまいました。

「中堅戦は2タテする場合もあれば、2タテされる場合もある試合」とお互いのチームが思っていましたが、「Ah Hah Yeah」も5点差と僅差で、本当に凄まじい試合でした。


<中堅戦 出場選手のツイートはこちら>


<オフショット>

中堅戦 試合終わりの挨拶

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「ぴーすポーズ」と「ダイナソーポーズ」???

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<勝利チームインタビュー>


5. 大将戦 54GAYA vs. 1-PIN [テーマ: NOTES]


<試合結果>
お互いが自選曲を勝利し、引き分けとなりました。

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#自選曲、他選曲予想など

<1-PIN選手 自選曲について>
1-PIN選手と54GAYA選手の勝敗は、自己ベストでは7:3程度で勝ち越しています。

1-PIN選手が得意な楽曲で、スコアが安定し、選曲が読まれても54GAYA選手に1番勝てる可能性が高い「FANTASTIC THREE」となりました。

他の候補曲としては、「255」がありましたが、手が冷えている状態だと開幕が事故ってしまう可能性があるため、選曲を見送りました。


<54GAYA選手 選曲予想について>
54GAYA選手はBPM150〜170帯の楽曲が特に上手なので、選曲は、F、Dr.Chemical &Killing Machne、GENE等を予想していました。


<裏話;54GAYA選手の戦略に翻弄された話>
試合の前に合同練習時間がありますが、練習をしていない選手間で話すことがあります。

選曲について探りを入れあっている中、54GAYA選手から、1-PIN選手に「開幕10秒で決まる曲を投げるよ」と言われました。

予想していた曲の中で、開幕10秒で決まる曲はなかったので、慌てて課題曲リストを見直しました。

開幕10秒で決まる楽曲ということで、「Invitation from Mr.C」が投げられる可能性があると思い、1-PIN選手は「Invitation from Mr.C」の練習に時間を使いました。

結局、54GAYA選手の自選曲は「天空の夜明け」で、開幕10秒はノーツが降ってきません。完全に心理戦に敗北しました 笑

# 54GAYA選手 自選曲 「天空の夜明け」


<楽曲について>

beatmaniaIIDX 19 Lincleの楽曲です。(2011年AC稼働開始作品)
NOTES数;2072
スコア理論値;4144
BPM;150

<試合結果について>
54GAYA vs. 1-PIN
☆ 3984 - 3928

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レジャーランドは、「天空の夜明け」が選曲されるのは全く予想していませんでした。

レジャーランドの振り返り配信で、1-PIN選手がその時の心境について語っています。

大将戦の試合まで、「Invitation from Mr.C」の開幕を上手く叩けるようにイメージトレーニングをしていたため、「天空の夜明け」が出た時に驚きで頭が真っ白になり、余裕がない状態になった。


GAME PANICの振り返り配信で54GAYA選手が試合当日に、自選曲を変更したと語っています。

「Dr.Chemical &Killing Machne」を前日まで投げる予定だったが、試合当日の朝に「Ⅾr.Chemical &Killing Machne」だと僅差で負ける未来が見え、54GAYA選手自身の判断で、「天空の夜明け」に変更することにした。


大将戦は、先鋒戦・中堅戦が終わった後にやることもあり、どうしても手が冷えてしまいます。

そのため、最初にプレイする曲が高密度の難しい楽曲だと指が動きにくいこともある中、高密度のジャリがある「天空の夜明け」を選曲し、本番一発勝負で4000点近いスコアを出す54GAYA選手が本当に凄く、負けてしまいました。

54GAYA選手の強さが、全チームに改めて伝わった試合だったと思います。


<大将戦 出場選手のツイート>


# 1-PIN選手 自選曲 「FANTASTIC THREE」


<楽曲について>

beatmaniaIIDX 22 PENDUALの楽曲です。(2014年AC稼働開始作品)
NOTES数;1649
スコア理論値;3298
BPM;185

<試合結果について>
54GAYA vs. 1-PIN
3163 - 3205 ☆

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アリーナでもほとんど負けたことがない1-PIN選手自信のある楽曲ということもあり、中盤のスクラッチ地帯で1-PIN選手が大きくリードし、勝利することができました。

レジャーランド一同、安心してプレイを見ることができました。

1-PIN選手は3200点を超えており、GOODが2つと本当に凄いプレイでした。

<大将戦 出場選手のツイート>


この試合について、1-PIN選手が、試合中に考えていたこと等についてツイートしています。併せてご覧ください!


<勝利チームインタビュー>


6.最終試合結果

レジャーランドは「先鋒戦か中堅戦のどこかで1勝+大将戦2タテ」か、「中堅戦2タテ+大将戦1勝」の勝ち狙いでしたが、GAME PANICの全選手が非常に強く、レジャーランドは負けてしまいました。

GAME PANICさん、本当に強かった。

試合直後、レジャーランド全員かなり落ち込みましたが、次のAPINA VRAMeS戦に向けて気持ちを切り替えていきました。

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<レジャーランド所属選手のツイート>


7. 他チームの振り返り配信や、記事等

「第11試合 GAME PANIC VS レジャーランド」について、GAME PANICさんが振り返り配信を行っているので、紹介します。

<GAME PANIC 振り返り配信>


8. 最後に

最後まで読んで頂きありがとうございました。

又、この場をお借りして、『BEMANI PRO LEAGUE 2021』に関するファンアートを描いてくださっている皆様、試合結果の予想記事・解説記事を描いてくださっている皆様、その他、様々な方法で『BEMANI PRO LEAGUE 2021』を盛り上げて下さる皆様に本当に感謝を申し上げます!

特に、ファンアートや、応援のコメントは、本当に嬉しく、チームレジャーランド全員の励みになっています!


セカンドステージは7/31(土)より開始しており、レジャーランドの3戦目は、8/28(土) 第9試合 レジャーランド VS SILK HATとなります。

出場選手は、8/21(土)『BEMANI PRO LEAGUE 2021』の放送で発表されるので、お楽しみに!


チームレジャーランドは2試合負けてしまっていますが、残り3試合を勝利してセミファイナル出場を目指して頑張っていますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします。

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又、ファーストステージ 第11試合について、チームレジャーランドで振り返り配信も行っています。選手自身が感じたことを話していますので、良かったらご覧ください!


9. オフショット写真


ここでは、オフショット写真をのせていきます。

オフショット掲載の許可を頂いた「株式会社コナミアミューズメント様」、「GAME PANICのオーナーである株式会社 レジャラン様」、「レジャーランドのオーナーである株式会社 山崎屋様 」には、この場をお借りしてお礼申し上げます。

<試合前インタビューをうける1-PIN選手>

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<控室前でのオフショット>

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<シルクハットを被るレジャーランド、GAME PANIC選手>

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