モノとコトの提供
昨日、第4回奥州いえ博プロジェクトの事業説明会に出席してきました。
岩手県の奥州エリアで住宅購入に興味関心があるみなさんには認知されてきたこのプロジェクト。
住宅購入希望者のみなさんに、地元資本ではないハウスメーカーではなく、地元に根付いた住宅会社を選んでいただけるよう7社が結集して合同住宅展示場をつくりあげていきます(展示期間が終わると販売へ)。
年々、プロジェクトの成果も出てきていて、奥州市で新築住宅を建てた約3割のみなさんがこの7社から選んでいただいている状況に。
7社の共通仕様も定められていて、省エネや耐震性など今後より高いレベルで求められてくる住宅性能とカーボンニュートラルについて早いうちから取り組んでいこうというコンセプトです。
そんな説明会の中、当社が木材供給以外にプロジェクトメンバー7社と住宅購入希望者のみなさんにお役に立てることはないかと考えていました。
当社が行っている各事業の棚卸しをしながら、どこかのポイントでマッチングできないかと考えて、思いついたのは当社が進めている木育・木工のプログラムを提供すること。これを事業説明会終盤の質疑応答の時間でご提案させていただきました。
ここ数年、地域の幼保こども園、地区センター、自治体、ファミリー・お子さま向けのイベント主催者からお声をかけていただくようになり、木のおもちゃで遊んでもらう木育ひろばや当社オリジナルキットを使った木工教室を開催しています。
そのたびに子どもたちが笑顔になる姿や木にふれて夢中になって遊んでいる様子を見るととても微笑ましくなるし、あるいはママさん同士がお子さんを見守りながら世間話をしているのもいい空間になっているんだろうなと感じています。そんな時間をつくり出せることが嬉しく思います。
私としては、木育の世界観と価値観をより多くの人たちに感じてもらうためのステップアップを考えていたこともあって、これまでのノウハウを生かした木育ひろばや木工教室が奥州いえ博のPRイベントでも実施できれば地域との新たなつながりもつくれると考えました。
当社単独で行うこともできますが、せっかくの合同プロジェクトということもあり同業他社のみなさんと手を組むことができれば、より大規模に飛躍的に多くのご来場者のみなさんに木育・木工を五感で感じてもらえる!と思って、思いつき発言の真っただ中、地域の同業者や木材供給会社の名前を勝手に挙げさせていただきました。
市長を始め多くのご来賓、マスコミを含む200名近くいらっしゃる説明会の場で、私の思いつきを好き勝手にベラベラと話してしまいましたが、説明会後の懇親会では勝手に名前を上げてしまったみなさんにお詫びをしたところ、「実現するときにはぜひ声をかけてください」など好意的、前向きなお話をみなさんから伝えられてホッとしたところです(一緒にやりましょう)。
木材に携わっていない方々からも「いい取り組みだと思う」、「100点満点のお話でしたね」、「事前にこの話をするって事務局と打合せしてたの?w」とお褒めいただいて安心しました。
個人的には、モノの提供だけでは生きていけない時代にとっくに入っていると思っていて。
木材業界で言えば、特に住宅建築に使われる骨組みとなる構造材、仕上げ材の裏側に使用する下地材などは、日本全国どこでも同じ種類、同じ品質のものを誰でも調達できます。異なるのはいくらで仕入れて、いくらで販売するか。同業他社と競合になると価格勝負だけになってしまいます。
長年お世話になっている取引関係、社長同士や担当者同士のつながりも大事だけど、価格差に開きがあると安い方へ安い方へ相手も流れていきます。
そうなると、ヒト、モノのほかに提供できるもの、お役立ちできるものは、コトになってきます。自分たちができるコトは何なのか(みんなも考えてみて)。
それと、昔と違って一社だけが儲かる時代ではないと考えていて(スペシャルワンやゼロイチは別物)。仲間と一緒にお互いの強みや得意技(商品やサービスなど)をシェアして一緒に利益を得ながら成長していく流れだと思うし、そうしていきたいと思っています。そんな思いもあって、奥州いえ博の場をお借りして、仲間同士のつながりを深めながら、プロジェクトメンバーの住宅会社のみなさん、奥州エリアのみなさんにいろんなメリットを提供したいと考えています。
奥州いえ博のモデルハウスを建てている時に発生する端材、プレカット会社が当該物件を加工する時に発生する端材、そういったものも活用出来たらいいなと思っています(無垢材だけほしい)。
子どもたち向けの木工教室だけではなくて、初心者でも扱える工具を使用した大人向け木工教室もやりたい!!関わっている業者の中には金物屋さんや工具販売店さんもいるので、彼らも巻き込んじゃいたい!DIY向けの木材や工具の販売にもつながると思うし。
ちなみに当社と私の行動・営業エリアは、盛岡エリアから仙台エリアなので、奥州エリア以外のいろんなビジネス、活動をされている人とのコラボも絶賛ウエルカムです。
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