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クラクションを鳴らせ

No pain, No gain.
痛みなくして得るものなし、今の苦労は後の楽につながる。
僕としては、見城徹さん(幻冬舎)が言う「痛みのないところに前進はない」という表現の方が好きだ。

いきなりで恐縮だが、僕は、痛みを感じるには理由があって、それに耐えること、乗り越えること、逆に痛みを自分に与え続けることも時には必要だと思っている。それはすべて前進するため、成長するため。

自分の現状に嫌気が差す

昨日、東京への日帰り出張での移動中に中野優作さん(BUDDICA)の「クラクションを鳴らせ!変わらない中古車業界へ」を読了した。

目頭が熱くなった。
ビジネス系の書籍では初めて涙がこぼれそうになった。

思えば、中野社長のことは今年の4月頃にYouTubeで初めて知った。
自分の車を中古車で買い替えを考えていて、車を選ぶ際にどういうポイントに気を付けたらいいか、自分の仕事やプライベートのライフスタイルを踏まえて、よりベターな車を選びたくて、YouTubeでそれらしいキーワードを検索して出てきた動画が中野社長だった。

それ以降、車にはあまり興味がない僕が中古車について勉強するためにというよりは中野社長本人に興味関心が出て、彼の動画を定期的に見るようになっていた。

数本の動画を見ただけで、お客さまや相手に尽くす、相手の取り分を考えてビジネスをされる方だとわかった。ルックスもノリも良くて、お客さまと仕事に真摯に向き合って、PCやスマホ越しでも熱量がどんどん伝わってくる。

そこに世間を賑わせたビッグモーター関連での情報発信や公開があって、「クラクションを鳴らせ」の書籍販売。どんどん中野社長のストーリーと内面が見えてきた。

それが凝縮された一冊が「クラクションを鳴らせ」となるわけだが、読んでいる後半から、見城徹さんが言うところの「自己検証、自己嫌悪、自己否定」がものすごい勢いで胸を埋め尽くした。今の自分は何を思って、生きて、仕事をしているのだろう。

ゴールまでの最短距離でアクションすること

ちょうど自分の生き方や考え方について、半生を振り返りながら今後を考えていたタイミングということもあって、中野社長のクラクションは僕の頭と心にめちゃくちゃ鳴り響いた。

中野社長と比べるまでもなく、彼との差が途方もなく遠く感じた。
今の自分はどの位置でどの角度で経営、仕事をして、一人の人間として過ごしているのだろう。

まもなく終わる2023年。
この1年を振り返ると新規事業を1つ立ち上げたものの、会社と僕個人からしてみれば、停滞していると強く感じた。

今年は、全国的に新築着工やそれに関わる住宅会社や木材業界は苦戦を強いられているけれど、それがどこ吹く風のように感じるくらいまで自社とスタッフを成長させていくのが経営者である自分の責任だ。

毎日、目の前の仕事が多くて、中長期の仕掛けや準備に手を付けられない状況にストレスを感じていた上半期。
いつしか目の前の仕事をまず消化することがルーチンワークと化して、時間が足りないと毎日感じながら週末にも仕事に取り掛かってその週に発生したことはその週でなんとか完了させるということの繰り返しだった下半期。経営者というより、中間管理職のような仕事ばかりやっていた。そんな働き方に問題があることに気づかず、自分に警報を鳴らして戒めることができなかった。

2022年8月のスタッフミーティングで、3年後に売上を倍にする決意表明をした。あれから1年が経過して、このペース。同業他社、関連企業も同様に売上が落ち込んでいる。だからいいや、自分だけじゃない、ではない。

目の前の忙しさに身体だけではなく頭も流されてしまった。雑多なことも多くあったと思う。登山を始めて、先頭で歩いていく人間が右往左往していたり、なかなか上に進めない状況では山頂にいつ着くのか。忙殺されて、ゴールまでの道筋が霧に隠れてしまっていた。霧を晴らすのは、自分自身の意識の問題というのに。自分の役割はなんだ。経営者が最優先して、率先してやならければいけないことはなんだ。

中野社長のクラクションは、僕の中の霧を晴らしてくれた。

自分の中の断捨離

経営と仕事に関して真摯に向き合い、目標達成に直結するものは最優先、そうでなければカイゼンかボトルネック探し。
昨年や今年の初めに計画していた情報と熱量が自分に戻ってきた。

そして、新たな感覚が自分の中に生まれたことに気が付いた。
仕事とプライベートは表裏一体とはよく言ったもので、ここ3か月、中でも特にここ一週間は自分の生き方や考え方について考えていたけれど、仕事への考え方が明確になったおかげか、プライベートの自分についても同様に考えることができた。

自分を変えるというアウトプットのために、読書から新たな感性や気づき、考え方をインプットして自分の中の熱量を高めて継続していく。もしかしたら、読書は自分を変えるための燃料なのかも知れない。自分の中の考え方や価値観も断捨離していく。そして、より良い人間、経営者、ビジネスマンになれるように、自分に対してクラクションを鳴らしていこうと思う。


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