舞研のメモリー ~新歓編1~
皆さんこんにちは。
プロ社交ダンサーの阿部巧太(アベコウタ)です。
今回は私が大学でダンスを始めるきっかけにもなった「舞研」について綴っていきたいと思います。
舞研とは「舞踏研究部(会)」の略称で、様々な大学にある社交ダンス・競技ダンスの部活の総称です。
各大学の舞研は、多くの場合学生連盟(通称“学連”)に所属しており、大学間の交流も盛んです。
今回のタイトルにある「新歓」は舞研にとって超重要なイベントです。
競技ダンスは世間一般ではやはりマイナースポーツですから、ここでいかに新入部員を呼べるかは死活問題なのです。
(コロナが流行し始めた直後は新歓が難しくなり、新入部員が獲得できずに廃部に追い込まれた部も実際にあります。。。)
競技ダンスのマイナーさは新歓では1つ大きな壁です。
サッカー等のメジャースポーツと比べて認知度からして低いので、その問題をクリアする必要があるのです。
新入生ほぼ全員「競技ダンスってナニ??」というところから始まりますから、何もしなくても新入りが来ることはほぼありません。
いきなり「ダンスがやりたいですっ!!」と言って単身乗り込むような変態は希少種です。ちなみに私はそれです。
さて、競技ダンスマイナー問題を乗り越える新歓戦略が学生だった頃を思い返すと大きく2つあったような気がします。
1つは認知を広げるという活動です。新歓シーズンの1~2ヵ月前からSNS等を駆使して舞研の宣伝活動をして、新入生に舞研の存在をアピールしておきます。
部のアカウントでの発信はもちろん、Xを開けば“#春から○○大”というハッシュタグを付けた新入生のポストが溢れていますから、積極的にリプライを飛ばします。
もう1つは対面で勧誘するやり方です。新歓イベント中に学内をウロウロしている新入生をなんとか舞研のブースに引っ張ってくるのです。
イメージ的にはナンパというか、任意同行というか、強制連行ですかね。
もう少し良いワードを思い付きたかったところです。
その際、ただ競技ダンスのアピールをするだけでは新入生には刺さらないことが多いので、実に色々な釣り方が必要です。
例えば私が学生の頃は、
・履修相談に乗る
・参加費無料の食事会や飲み会
・ゲーム(スマブラ、マリカー等)を一緒にやる
などの取り組みをしていました。
大事なのはここでいかに新入生との関係値を作っておくかなんですよ。正直それが入部の一番の決め手になります。私はここで苦労した記憶がありますね。
今思うと、舞研の新歓は極論ダンスなんかどうでもいいです(笑)
とりあえず来てもらって、楽しい時間を共有して、先輩から猛プッシュを受けたから入る、そんな感じです。ダンスにはあとで興味を持ってもらえればいい。
新入生を引くために部活の内容を偽っていた先輩もいました。
「サイゼのドリンクバーの混ぜ方を研究してるんだけど、最高傑作ができたから飲みに来ない?」
という口説き文句を教わったこともありましたね。一応これで引っかかった事例も過去にあったとのこと。にわかには信じがたいですが、面白いですね。
次回は舞研の新歓のもう1つの難しさについて書いてみたいと思います。
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では、今回はこのへんで。
次回もお楽しみに!
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