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文学フリマ大阪LOVERS 後編

出店者たちが続々と会場の自分達のブース番号の元へなだれ込んでいく。僕も一目散にウミネコブースの番号目掛けてのしのし歩いていく。

今回のブースは2ブース。つまりテーブル一つ分をリザーブしたわけだが、これは前回とても狭くて隣のブースに多大なるご迷惑をかけたのを反省した結果。(前回、隣のブースのお姉さんが鬼の形相だった)

余裕を持った2ブース。
確かに値は張るが、気持ちに余裕が持てて胸も張れる。

テーブルの上に載せられたパイプ椅子2脚を下ろして、さてディスプレイ。

とりかかろうとした瞬間、お隣のつるるとき子書店の面々がとうちゃこ。
挨拶を交わす。とても嬉しい再会2名と初めましてチェコからようこそ!1名。お三方の揃いのTシャツがめちゃんこキュートで似合っていて、気分があがる。チェコの方の作画である。才能が集結した隣接ブース。
チェコ土産のコーヒー飴とにじいろ飴ちゃんを頂く。
夜行バスのダメージが大きい心身に染み渡る飴ちゃん。
大阪と言ったら飴ちゃんである。

本当の三姉妹かと見まごう程。ソウル三姉妹。

前回はお一人にブースのディスプレイをお任せしてしまい、大変ご負担をかけてしまって反省していた。それもこれも直前まで家族旅行に行っていたせいだったが、今回は準備万端。プランもある。

題して
「持ち寄ったものをイイ感じに飾っていって、ちょーカワイイ羊毛フェルトのジンジャーさんを真ん中に飾って、垂れ幕で決め!」プラン。

つまりほぼノープラン。

ついに私もノープランの境地に達したな。

なんとなくまとまりが出てくる境地

ウミネコブースは訪れた人の印象だと、ブース内に四人(本当は違反! 運営さんごめんさない!)、ブース外に一人(あの朗読のお方!)の布陣だったとか。

本来であれば、一人寂しく、見知らぬ大阪の地でがくがく震えながら売っていたであろうに、強力な助っ人四人、そして身内感満点のお隣の三人。

さあ、いよいよ開場である。10分早まっての開場となったが、著名人ブースに人流がいき、出だしは大人しい。

そして、なんとご購入一人目のお客様は、見本誌ルームで気に入って貰えたお客様。なにこの理想的な出だし。

あ、そうだ、今回、唯一作戦を立てたのは、無料配布物を沢山持ってくること。
僕は自作絵本をゲーム化したというチラシをお預かりし、ブースメンバー2名による手作りの配布物(一つはくじ付き!)。これだけあればお客さんをブースに引き止められるとほくそ笑んでいたのもつかの間。開始一時間で全て配り終わってしまったのである。
「200枚ずつないとだめね」
みんなで反省。
それからも現場で創意工夫の話し合いは続く。どんなものを売ってるのかがわかるものを手書きして飾り、栞とポストカードが1枚おまけで付いているのに気づいたメンバーからは「これももっとアピールしないと!」とこれまた急遽手描きで書いてブースに貼る。

途中、物凄くお腹が減ったので、おにぎりを貰って腹ごしらえをするという裸の大将の所業。

ご、ご、午後になると、売れ行きがペースダウンするも、ご寄稿頂いているnoterさん、初めましてのnoterさん、出店されてるnoterさんがブースに来てくれてとてもほっとし、楽しい時間が流れるんだなぁ。

楽しそうにしてたってあんた以外に連れはおれへんのよ♪
みんな大阪loverだ。

楽しい、喉が渇く、楽しい、お腹が減る、楽しい。

でも大丈夫。次々と楽屋見舞いが届いているので、甘い物を摂取しまくる。
みなさん本当に助かりました。ごちそうさまでした!

ウミネコだけじゃなく、一緒に扱わせて頂いたさわきゆりさんのエッセイと珠玉の短編集「パラダイス」を老若男女、前回よりも手にとって頂けたのが印象に残っている。
あと一歩、僕の営業トークのスキルの無さの分、なかなか購入に繋がらない局面もあって反省しきり。

また、著名な編集者であり作家でもあるお方がブースに寄ってくれて、なんと創刊号と第二号をご購入頂けた。

これはですね、メジャーなプロの業界人にウミネコに掲載しているクリエイターさん達の文章が読まれるかもしれないという∞の可能性を秘めた大事件だと思っております!
「あ、そうかも!」なんてのんきなリアクションではすまないんです!

しかも、ブースメンバーで気づいたのはキャップを被ったメンバーのみで、このキャップメンバーが気づいたお陰でウミネコはその作家さんをしくじらないで済んだのである。いわばウミネコのメンツを保てたのであって、僕はこのキャップメンバーに、ウミネコぶんたった一年分くらいのドッグフードの借りが出来てしまった。感謝!

お隣も順調そうであり、すまスパの取材も行われていて、グレートギャッツビーのパーティみたいな華やかな光景にやはり陶酔していくのであるが、もしかしたら夜行バスのダメージかもしれない。

恍惚。

売行きは前回と並んだ。
もういい。前回と同じ冊数が売れて十分嬉しい。
だって大阪よ?
ややアウェイよ?
アウェイ感があるという言い訳が使えるよ?

そんな折、noterさんいや、また一人大阪loverが登場して、記録を更新させてくれたのだ。

一本締めでお祝いをしている模様がどうやらすまスパに収録されているので、ぜひお聞きいただきたい。

Marmaladeさん作。kawaii。これをつけて会場内をうろうろ。
心なしか、終わり頃はウミネコさんも疲れてるように見えるし、
実際のぼんらじはこんな感じだった気がする。

ブースに心強いメンバーが三人もいるので、自由気ままに行動させて貰った。主に他のブースの偵察。でも惹かれて買っちゃったのもあるし、前もって買いたかったものも。

最低限の最低限、欲しいものは買うことが出来た…かな…。
ゲット出来たものは大切に読みたい。

ここまで文学フリマ大阪11について書きなぐって来ました。
読んで頂いた方、本当にありがとごじゃいます!

loversの熱い文フリ大阪レポ、ウミネコブースご紹介記事は、以下のマガジンに収録させて貰いました。ご興味のある方はぜひご覧ください!


本当に皆さんのお陰で、ウミネコブースが盛り上がりました!
ありがとごじゃいます!

ウミネコ創刊号と第二号は引き続きネット販売、お取引ある書店さんにて販売しております。

また、第三号についてはテーマ決定から、誌面作りまで、
なるべく多くの方が編集者として、あるいは作家さんとして、あるいは写真家として、あるいは…
何かと携われるような制作の仕方が出来ないか、と模索中です!

本当に皆さんに感謝です!

んー、次の文学フリマはどこに参戦しようかしらん!

とにかく、

恋しくて憎らしい大阪!



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