日韓の美しさの基準
私のクリニックには、私が韓国語を話せることで、多くの韓国の女性も来院されます。そのとき、日をの女性の美意識に、やはり微妙な違いがあることを感じます。
もちろんより若くきれいになりたいという点では、性別国籍にかかわらず、共通の目的でみえるわけですし、年齢によって、形態的美しさから、シワ、タルミといったアンチエイジング的治療に進んでいくところは、どちらも変わりません。
また、顔でいえば、どちらも目、鼻の相談が多いのも同様です。
ただ、韓国の女性が日本の女性に比べて圧倒的に気にする部位が額です。
これは、私だけの印象ではなく、たまたま学会で、その話題について話した美容外科の先生も「韓国の女性は額に命を懸けてますねぇ」という一言が出てきたぐらいでした。
また、実際韓国での、美容外科の中で額を豊かに膨らます手術がかなり多いことは、データ上にも現れています。
その理由について私なりに考えてみました。
まず伝統的な髪型からみると、いわゆる日本髪の女性の象徴といえば、富士額です。今では、あまり使わない言葉ですが、以前は美人の代名詞でありました。
日本髪に合う広すぎず、どちらかといえばやや控えめな額の形なのでしょう。
一方、韓国の女性の髪型は、額のラインと髪型が一体となるやや丸みを持った広めの額が合うような気がします。
もう一つ、人相学という分野がありますが、日本以上に韓国の方々は関心が高いようです。
美容相談の中でも、この形は運が悪いといわれたから、といった理由での整形も実際あります。
ちなみに額が狭いと両親の愛情が足りない、幼少時の運が良くないそうです。
韓国では、子どもの容姿にも、大人がかわいい、かわいくないとはっきり指摘する環境があるため、むしろそのような影響もあるのかもしれません。
美人の条件と、文化、歴史、まだまだ奥が深く研究してみたいテーマです。