
韓国の美容整形事情②
美に対する韓国人の関心の高さ
「韓国の美容整形事情①」韓国での美容外科、美容医療の発展の根底に、美に対する韓国人の関心の高さがあると述べましたが、これは、美容整形大国、美容整形先進国などと言われるずっと以前からの価値観ではないかと考えます。
韓国では容姿、外見に対する評価は、幼少しいては生まれた時から周囲から指摘されます。
男女限らず、この子は美男だ、美女だ、或いはその逆も歯に衣を着せず、周りからはっきり言われます。
それは子供のころから成長し大人になるまで続き、褒められるにしろそうでないにしろ当然強く意識するようになるでしょう。
人間は、やがて様々な環境、仕事の中で、自分の個性や能力を生かして生きて生きようになりますから、外見だけにこだわり続けることはありません。
しかし、潜在意識の中に容貌に関する価値観は持ち続けます。
特に女性の場合、韓国のように外見が価値評価の中で占める割合が高いと考えられている社会では、美を追求することが自己価値あげると考えるのも当然かもしれません。
最新の美容法や化粧品が広がる以前から、民間療法的な様々な美容法や美肌法が多くあるのも、韓国女性が昔から、美容に高い関心を持ちかつ実践してきた証拠でしょう。
瞬く間に人気の科目となった形成外科
このような美容に対する関心と需要に後押しされるように、形成外科は、瞬く間に人気の科目となり、それを目指す研修医も増えました。
現在、韓国全体では美容外科、美容皮膚科のクリニック、医院が4,000ほどあり、その40%がソウルに存在します。
ソウル市の高級住宅街がある江南(カンナム)地区には、所謂「美容整形通り」と言われる場所があり、そこだけで800のクリニックが密集しています。
いくら需要があるとはいえ、さすがに国内では飽和状態になってきているのも事実です。
このような状況の中で、クリニックのスタイルや治療の方法も、日本とは異なる部分も多くあります。