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化粧品で出来ること-②
化粧品の本質、安全性をしっかり理解すること
前回①で化粧品に求められる安全性とそれゆえの機能性の限界につて書きましたが、私は決して化粧品の意味や重要性を否定するわけではありません。
時代のニーズの中で本質以上に期待された機能についての考え方を述べたものです。
誰でも安心して使用でき、それによって肌や顔を美しく見せる化粧品の意味は非常に大きいものです。
しかし肌は本来何かを吸収する場所ではなく、表皮の上に形成される皮脂膜と角質層によるバリアゾーンによって外部の者から守っている役割を主としています。
つまり、コラーゲンやその他の栄養成分を吸収できる場所ではなく、水のような小さな分子でさえバリアゾーンを通過して中に入れないように保護している場所だということです。
この視点から考えると健康な肌=きれいな肌は、自分のバリアゾーンがしっかり形成され、その下の表皮、真皮層が守られることで、正常な活性が行われる状態といえます。
このように化粧品の本質、安全性をしっかり理解することは毎日の肌の手入れ法に大きく関係する問題です。
私が洗顔法に関して、以前書いた中で強調しているように、一日中肌につけている化粧品は、基本的にはバリアゾーンである皮脂層、角質層の一部に溶け込んでいるだけですから、夜になっていきなり慌てて落とさなければ大変なことになると思い過ぎないでほしいのです。
逆に界面活性剤などの作用で皮脂に溶け込み落ちにくく作られた最近の化粧品を完全に落とそうとクレンジング、時にはダブルクレンジング、洗顔剤と熱心にすればするほど、本来 もっとも大切な皮脂層、バリア層を自ら壊していることにもなりかねません。
繰り返しますが、信頼できる会社の化粧品は、どんな肌にも安全に作られていますので、そもそも100%落とさなければ寝られないことはありません。
もし肌に悪いのであれば、朝から夜まで紫外線の中でも使用し続けている間にすでに肌に悪いことになってしまいます。
化粧品も含めて軽く石鹸で泡立てこすらずに水で良く流す程度の洗顔をしてみていただくことが、むしろ 程よく汚れを落としつつ、皮脂やバリアゾーンを維持する近道です。
ほとんどの男性が一生化粧水も栄養クリームも使わずとも顔が乾燥も突っ張りもしないのはまさに 自分のバリア層が維持されているからです。