高齢者の集団自決発言問題についての補足(続き)
前回の記事から少し補足というより続きみたいな内容になります。
前回の記事は話が他の方向に行ってしまったので、今回は集団自決、もとより高齢者排斥に対する考えを述べたいと思います。難しい話云々以前にこれだけで十分では無いか?という言葉があります。失礼な言い方かもしれませんが、そもそも…
そんなにおい先長く無いであろう高齢者を排斥する意味って何?って考えます。
高齢という段階で先は見えています。その人達を社会から排斥したとして…
数年先か長くて10年程度くらいには自然と消えてしまうんです。それを早めた所でどんなメリットがあるんでしょうか?
こういう事を主張したい人の言うメリットって恐らくこれだけしか無いんですよね…
介護の負担軽減、介護費の低減、介護士の人材不足解消
これだけです。他が何も思い浮かびません。色々言い方を変えていても結局この3点に集約されます。
ではデメリットはどうか?これに関しては…
腐るほど思い浮かびます!
・ご本人の抵抗
・人道的な非難(国内は例え合意を取れても世界がどう思うか…)
・手を下す人の心理的負担
・線引きはどうするか?
・家族、親族、知り合いの抵抗
・法や憲法との兼ね合い
・高齢者という消費者の減少による需要減
・高齢者福祉が無くなる事による産業、科学技術ほ発展阻害
・産業に関わる人の失業
・自暴自棄による犯罪行為や治安悪化
・線引き次第では十分、自活出来る人や活躍出来る人、功績のある人も対象になる。
・高齢者の次は誰か?という次のターゲット問題に発展する可能性
等々…少し考えただけでこんなにもデメリットが思い浮かびます。どう考えても…
メリットに対してデメリットが多過ぎる!
と考えます。特に怖いのは最後です。高齢者を排除をする社会になれば…
必ず次のターゲットを決める作業が始まります…😨
恐らくですが…
世間的に弱いと考えられる人から順番にやられる事になります。
これはかなり怖いことです。自分は大丈夫と思ってる人も…
どういう基準で認定されるかなんて誰にも分からない!
だから、同じ国民の中で属性を区切って排除するのは良く無いのです。
それとデメリットの中に科学、産業発展の阻害と書きました。介護福祉関係でそんな科学や産業が発展する事ある?と思われるかもしれませんが、こういう言葉をご存知でしょうか?
必要は発明の母
必要に迫られれば何かしらの創意工夫や新しい物の発明に繋がります。ただ、こういう事を言うかもしれません。それらの発明や創意工夫が一般人の生活に役立つのか?です。回答としては…
大いに役立つ可能性が高いです!
一例を挙げます。階段の横にバリアフリー用に設置したスロープがあったとします。重量物を台車に載せて運搬していた時にこういうスロープがあると便利ですし、効率も上がります。無かった場合はわざわざ台車から降ろして階段を登らないといけません。このようにバリアフリーの物は他の人にも大いに役立ちます。もし今後、仮に介護用のロボットが出来たとします。それらのロボットは他の産業にも…
間違いなく応用されていくでしょう!
ここまでは表現内容を見て行きましたが、今度は某有名人が言いたかった真意についても妥当かどうか検討したいと思います。
某有名人がここまで不穏当な事を言ってまで主張したかった内容ですが、それは…
高齢者が高い地位に居座っている事がこの国の問題だ!
ということです。一見確かになと思うかもしれませんが、この主張には…
重大なバイアスが隠れています!
それが…
高齢者は漏れなく耄碌している!というバイアスです!
もちろんですが…
皆が皆、耄碌しているわけではありません!
運動、認知は衰えている人がいるのは確かですが、
それも皆が皆ではありません!
また、今回の一連の記事を書いていて気付いた事があります。それが…
高齢者が高い地位にいる事は果たしてデメリットなのか?
ということです。どういうことか説明していきます。
前述した通り、そもそも先はそんなに長くありません。なので仮に無能だとしても被害は長く続きません。そして、降りてもらいたい場合も年齢を理由に引退を促す事が出来ます。しかし、これが若い方ならどうでしょうか?仮に無能な方が上に着いた場合…
年齢を理由に引退を促せません!
さらに言えば、年齢が若いと…
まだ先があるから変わる可能性がある!
と思われる場合もあり、仮に全然ダメだった場合…
そのままずっと被害が続いてしまう可能性があります!
このように高齢者が上の地位にいる事は…
決してデメリットとは言えません!
このように考えていくと高齢者が上の地位にいる事が社会の足を引っ張っているという考えは…
思い込みに近いと考えます!
いかがだったでしょうか?高齢者問題を考えて気付いたのですが、財務省が財政プロパガンダを行わなければ…
こんな不毛かつ危険な議論は出なかったのではと考えます!
そういった事を考えると…
財務省の罪というのは相当に重いものと考えます!
以上になります。最後まで読んで頂きありがとうございます😊
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?