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iPhoneを洗濯機にぶち込んだ話

タイトルの通り、iPhoneを洗濯しました。
もちろん、不慮の事故です。故意ではありません。そこまでチャレンジ精神全開で生きていません。
むしろ、普段は石橋を叩いて叩きまくってたまに破壊するくらいには臆病に生きています。慎重が過ぎるあまり、空回りしてばかりの人生です。
「まさか自分がそんなヘマをするなんて…」
思わず詐欺にでも遭った被害者ヅラしてみたくもなります。
(頻繁に携帯と車のキーを失くすような人間が何をマトモぶっているんだと)

前口上はこの辺にして、話が冗長的になりつつあり、BMI高めの文章になりかけているので、そろそろ私という存在すら飽きられそうなので、本題を。

iPhoneを洗濯しました。

家の手伝いで慣れない畑仕事をし、シャワーを真っ先にしようと。
いつも、ズボンの右ポッケに入れてiPhoneを携帯する習性があるため、その日も例に漏れず、右ポッケに手を突っ込み文明の利器を取り出そうとしました。

しかし、携帯が出てこない。あれっあれっ
一瞬焦りましたが、よくあること。
どうせ、無意識にその辺に置いて忘れたんだろうと。

流れるような動作で土と堆肥が僅かに付いたズボンを洗濯機に投げ込み、洗剤と柔軟剤を投入。スイッチをポチっ

シャワーを浴びてダラダラテレビを見ていました。
そこまでスマホ依存でなく、探すこともせずのんきにコーヒーをがぶ飲みしつつ。

しばらくして、洗濯機が暴れ始めました。タオルと一緒に洗濯すると暴れますよね。何も気にせず数分経ちました。

なんか様子がおかしい?音がいつもと違う?少しの違和感。
すでに洗い2回すすぎ1回が終わり、最後のすすぎ。やたらカツンカツン鳴り響く異音。
そこで気づきました。そういえば携帯どこ!?
探しても見つからないiPhone。
中古で購入して2年経つ11Pro。
数々の思い出がフラッシュバック…とまではいきませんでしたか、大事なモノには変わりありません。

点と点が繋がる感じ。嫌な予感。
恐る恐る洗濯機を止めてズボンの右ポッケに手を伸ばす。
先程は見つからなかった固めの板が。iPhone11Proが綺麗になって出てきました。流石にフワフワ柔らかホテル仕様のタオル生地にはなっていませんでした。すすぎも完了しているので、どちらかといえばピカピカです。スマホの画面は便器より菌が多いらしいですが、除菌完了ですね。荒っぽ過ぎますが。

こういう時は焦らず騒がず、生まれたての赤子を抱っこするかのように慎重に取り出すのが定石。
しかし便利でスマートなiPhone。
「手前に傾けてスリープ解除」の設定をしていたので、取り上げた瞬間、画面が点灯。ショート確実かと焦りましたが、とりあえず生きているようだったので、その後は即座に電源を切り、お休みしてもらいました。

ここでひとつの疑問が。
なぜ、何もなかったかに思われた右ポッケから現れたのか。
(いや、洗われたというより洗ったというのが正しいのかもしれませんが。)

マジックショーの講演中でもなければ四次元ポケットでもありません。ちなみにビスケットも出ません。
答えはシンプル。真実はいつもひとつ。
他のズボンより底の深いポケットだったというだけ。

ポケットの底に押し込まれ、さらに長いポケットが折りたたまれたように急カーブを描いていたようで、普通に手を突っ込んでもカーブで止まり、気づかなかったというロジックでした。

時すでにお寿司。諦め半分に背面カードケース付きスマホケースから外し、iPhoneを除湿機の上にドロー。翌日の朝までターンエンド。
ずぶ濡れの免許証も立てかけて乾燥。心なしか小さな平面に閉じ込められた写真写りの悪い私がいつも以上に暗い表情をしているように見えなくもありませんでした。

結果、水没し、洗濯機の中でダイビングしたiPhone11Proは無事でした。
後遺症としては、電話すると、相手が水中にいるかのようにゴボゴボと聞こえる程度で済みました。(現在は完全治癒)

流石の防水性能。スマートでパーフェクト。パワフルわがままボディの筐体。まさに破壊的イノベーション。
世界的IT企業の末恐ろしさが垣間見れた瞬間でした。

ですが精密機器に変わりはありません。皆さんは真似しないでくださいね。

終わりです。オチはありません。

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