仕上げ材の可能性は使い方によって広がる!?~床編~
設計課題に取り組む際、仕上げ材の使い方まで意識したことはありますか?
実は納め方を少し工夫するだけで意匠性をぐっと高めたり、間仕切り効果をプラスすることができるんです。
今回は床を例に仕上げ材の使い方を一部ご紹介します!
統一感の中にこだわりをプラス~サイズを組み合わせる~
ひとつの色柄で仕上げる場合、異なるサイズを組み合わせるなど貼り方を工夫することで、床や壁にさりげないアクセントを追加できます。これは、タイルなどのサイズ規格がある仕上げ材によく用いられるデザイン手法です。
こうすることで統一感はそのままに、リズム感のある空間に仕上げられます。
塗り床材では…
規格サイズがない塗り床材は、目地の入れ方を工夫すると空間の雰囲気を変えることができます。
意匠だけじゃなく間仕切り効果も発揮!~色を組み合わせる~
上の写真はエリアや部分ごとに異なる色を塗ったり、貼ったりして納めた施工事例です。
このように床一面を単色で仕上げるのではなく、複数の色を組み合わせることで空間を華やかに見せたり、変化や動きを加えることができます
また、色の分け方を工夫することで、人の流れを自然に誘導する役割や、さりげなく空間を分ける“間仕切り効果”を発揮。
例えば近年の食品工場や給食センターでは、人やモノが混合しないよう、作業エリアごとに床仕上げ材の色を分ける事例が増えています。
加熱エリアと非加熱エリア、アレルギー対応室などの作業スペースを床の色で明確に分けることで、異物混入による食品事故の防止に貢献します。