Laura day romance tour 2024“crash landing”に寄せて

10月から11月にかけて行われたローラデイロマンスのワンマンツアー。
バンドとしての最大規模になった今回のツアーだが、名古屋・大阪・仙台に足を運んだ。

待ちに待った、待望の、今年の楽しみ納め、これが終われば年末まで屍のように働くのか…と、先の事を考えて落ち込むくらい、ひたすらに楽しみにしてた。
大阪と名古屋のチケット取ったの今年の2月ですからね。半年以上前。不定休の仕事柄行けるかどうなるか不安だったが、無事足を運べて安堵しました。

今回の名古屋での公演があまりにも良かったので仙台にも足を伸ばした。仙台行った事ねぇし、旅行がてら行ってみるかと思い立った。自分史上のフッ軽を更新した。
果たして、朝4時に起きて飛行機に乗り、諸々滞在費を掛けホールやスタジアムではなく、ただのライブハウスに参戦する価値はあったのか。
あるんだよ。大きくイエスだ。あと、仙台は素晴らしい街だった。また行きたい。

持病の腰痛や足底筋膜炎のせいでライブハウスはもう無理かも…と身体の衰えに最近落ち込む事が多いが、興奮が収まらず、こんな駄文長文を垂れ流す始末だ。以下興奮のままに書き記す。

何度見ても良い むしろ何度も見たい

会場により若干異なるセットリストという事もあり各地で楽しめた。ローラズは聴きたい曲しかないんだけどね。なんでも嬉しい。元も子もない。

それでも色んな環境で聴けたのは良かったなと。
聴き比べじゃないけど、そうだなこの曲はこんな良さがあったな!という再発見の連続。
会場の大きさ、音響設備や見る位置も異なったので色んな音が楽しめた。

まーあ、バンドとして音が強かったです。サポートメンバーも盤石。
「渚で会いましょう」とかリズム隊大変そうだなと聴く度に思うけど素晴らしい演奏だった。
歌の力強さも流石だった。凄く繊細だけど生で聴くと力強いっていうアンビバレントな歌声じゃないですか、井上さんって。本当に奇跡的。
彼女が歌うと全てが特別な何かに聞こえる。カバーなんかも聴きたい。あと、祈るように歌う仕草が好き。
「brighter brighter」とかホールやスタジアムで聴きたいですね。300人キャパのライブハウスでは持て余す迫力でしたよ。

ベストモーメントは決め難いし逡巡するが、仙台の鈴木迅さんのギター凄かったなぁ。
楽曲に対して非常に凝ったアレンジを施す一方で、ライブだとエモーション1発!みたい場面が度々ある。その塩梅が素晴らしい。ジョンフルシアンテかと思ったわ。
元ギターキッズとしては鈴木迅さんのプレイに釘付けです。素晴らしいギタリスト。
今年のビルボードライブ奮発して良い席を取ったら幸運にも鈴木迅さんの目の前だったので、ひたすら足元のペダル見てた。やり辛かっただろうな。ほんまごめん。

今回のツアーはテレキャスやストラトの使用頻度が高く、ギターの音の抜けがかなり良かった。
ただ個人的に音色もギターの存在感としてもギブソンSGが好きなので、迅さんにはSGを使い続けて欲しいですよ。あと、コーラスが去年より上手くなってたのが偉いと思いました。
新曲はもちろん懐かしのあの曲やこの曲も。新旧の楽曲が入り混じったセットリストは大いに楽しめた。
「昔の曲をやるのが恥ずかしくない」とMCで言っていたが、そりゃあのクオリティだもんな。マジで天才。本当好き。定期的に口座に振り込みたい。


圧倒的にスマート 品が良い

本当に品が良いバンドだと思うんです。
2ndアルバム『情景蝋燭』は心からの称賛を送るフェイバリット盤だ。
アルバムを通しての完成度や聞き応えは、ちょっとこれ合法?と思うくらい素晴らしい。

ローラズは非常にポップだけど、そうある事は難しいと思う。
特筆すべきは、所謂JPOPのベタついた感じのしないポップさだという事。
ケレン味がない。
邦楽は好きだし、結局JPOP、もっと言えば歌謡曲の影響下で育ったのでその魅力には抗えない。
ただ、それとは別に海外のロックの泥臭さやスマートさにも憧れた。
ローラズは古今東西のポップスの集大成みたいだ。
そして、ただ模倣するのではなく、地肉化してる感じが素晴らしいよね。


来春には初めてのホールライブとアルバムのリリースが控えている。
仙台のライブの終盤で、「これから先イマイチだと思う楽曲もあるかもしれない。無理に楽曲を好きになる必要はなくて気分のハマった時に僕たちの曲を愛して欲しい」という旨の発言を鈴木さんがしていた。
ワンマンに来てる客の大半は熱狂的なファンなんだから、これからもガンガン行きます!でいいじゃない。相変わらず真摯すぎるというか、どこまで真面目なバンドなのかと苦笑いしましたよ。
「アンコールなのに楽曲披露せずに物販紹介してもいいのかな」って悩みだしたり、自然体が過ぎるだろ。面白い人達。

でも、これが愛させる理由なんじゃないか。
どこまでも音楽ファースト。
飾らない、誤魔化さない。
それを積み上げたのが今の形だ。どこまでも真摯的。本当好き。沢山レコード買ってあげたい。

良い音楽が売れるべきだと思っているので、これからローラズが売れても寂しいとかは微塵も思わない。いや、ちょっと嘘。
このサイズの箱で見れるのは捨て難い。
ファンクラブ入ってますのでね、概ねチケットは取れる…はず。だけど、ぷらっと行けるのはありがたいんですよ。手当たり次第申し込んで行けない事の方が申し訳ないし。
まぁ、ほどほどに来年も見れたら幸せです。
この一年で10本以上のライブを見たが、自分にとってのガソリンはローラズだった。
来春まで、また生きる理由が見つかった。
お金貯めるために日常を頑張るよ。

東京公演の最後に披露されてたね。
この曲はまだライブで聴いた事ないから、いつかのお楽しみ。

#lauradayromance #ローラズ


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