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ホテルとアート,静寂の世界 [過去の記憶を包む]山田晋也×MOGANA(京都)

 京都のデザインホテル MOGANA×山田晋也 with Antiques & ART Massa による「過去の記憶を包む」(10/26-31)。



 地下鉄の駅を出て、街を眺めつつ歩き、

 住宅街の、この建物へ。

 入館情報を記入。カードを渡され、自由にご覧くださいとのことで、館内を散策した。撮影は自由。展示は1階、1階奥のメディテーションルーム、2階の3カ所。

1階廊下とライブラリー

 12時に過ぎ訪れた。ホテルはチェックアウト時間後なのか、人の姿はほぼない。

 少し早いが、作品解説を。

1階奥、メディテーションルーム


 暗い空間。この写真よりも、もっともっと暗い。監視員の方が退出し、ひとりだけになった。

 さきの解説で、表面の素材を知る。じっくりと眺める。

 この作品に、蝋はとても効果的だ。

 背後では、不規則に音が響く。

 扇風機で風を起こし、人為的に音を発生させている。これもかなり明るく撮っているので、実際はよく目を凝らさないとわからないほど暗い。

 もちろん、恐ろしさは感じたりしないのだが。入口には骨壺を思わせる容器を観ているので、思考は自然と、「死と生」へと向かう。

 鑑賞者のそんな想像あってのインスタレーション、ということなのだろうかと考える。

 ずいぶん長い間鑑賞していたが、次の鑑賞者が訪れたらしい物音がしてきたのを機に、退出した。

 エレベーターで2階へ。

2階、無人のバーカウンターで

 ほの暗いバーカウンター。

 ここは1階に比べて、引いて鑑賞するスペースが広いので、絵の全体像を正面から眺めてみる。

 モノトーンを基調としたシンプルな空間に、まるでいつもありますとでもいうように、作品たちはぴったりと収まっていた。

退出、空の青が映える

 再び、1階へ。入口の作品を、もう一度鑑賞する。

 庭の盆栽に、目を休め、

 空を仰ぐ。空の青が新鮮に映る。

 期間限定。そんな儚さもいいなと思いながら、再び京の街へ。



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