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丸亀市 猪熊弦一郎現代美術館

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好きな美術館のひとつ、丸亀市 猪熊弦一郎現代美術館。瀬戸内海の島旅をする際に訪れていこうと思います。
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#美術館

再び常設展を訪ねて -丸亀市 猪熊弦一郎現代美術館

 9月某日。高松駅から、  丸亀へ。  丸亀駅のすぐ横、丸亀市 猪熊弦一郎現代美術館。約1年ぶり。  アーティスト、猪熊弦一郎とは  美術館そのものも、やさしげな雰囲気に満ちている。 「GETA」のモニュメント  常設展は2階。階段前のこのモニュメントに、まず癒される。

企画&常設展の静かなコラボ@丸亀市 猪熊弦一郎現代美術館

 丸亀市 猪熊弦一郎現代美術館。エントランスにはこんな変化が。  何が起きているのかは、企画展にヒントがある。 作家の人柄があふれる美術館 わたしが、強く想いを感じる美術館がある(数少ない、行ったことのあるなかで、ということだけど)。  例えば、アーティゾン美術館であれば、コレクションの絵を、自分のところだけに留めておくのでなく、広くみんなに観てほしいという使命感、  地中美術館であれば、現代アートの島・直島において、印象派のモネの絵を、いかに美術史の流れに沿いつつ、

[猪熊弦一郎展 画家としてのはじまり]丸亀市 猪熊弦一郎現代美術館

 丸亀市 猪熊弦一郎現代美術館で開催中の、企画展の話を先日書いた。  同美術館を訪ねるのは2回目だ。出発地は前回同様、高松。  四国の電車路線図は、旅人にとっては新鮮だ。  JR丸亀駅出口すぐの立地。  壁画と立体作品が出迎えてくれる。  前回は、晩年の、モダンで軽やかな画風の作品を中心に堪能した。  今回は、35歳までの若き時代の作品が展示。そのなかで、「いいな」と思った作品を中心に、記録していく。 ■《横臥裸子と鳥達》1991、アクリル・カンヴァス、96.0

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

 猪熊弦一郎=1950年、三越の包装紙をデザインしたアーティスト。 (ちなみに、当時の三越宣伝部の担当者でありデザイナーは、やなせたかし氏。包装紙内のロゴは、やなせ氏が描いた、と後述の本にあった)。 カフェの本に導かれて、丸亀まで  ほぼ1年続けてきた島旅も、3月で一区切りの予定。今回の滞在は少し長めで、天候の理由から、島に渡るのは後半にしようと思っていた。そもそも、体力的にかなり疲れてもいた。  そんなさなか、ホテルのライブラリカフェでこの本に出逢う。ぱらっと見ると