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丸亀市 猪熊弦一郎現代美術館

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好きな美術館のひとつ、丸亀市 猪熊弦一郎現代美術館。瀬戸内海の島旅をする際に訪れていこうと思います。
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2023年10月の記事一覧

高松散歩 -川島猛展,伝説の喫茶店,猪熊さんの県庁壁画

 短い高松の旅、最終日。その日は船には乗らず、街を歩いた。 川島猛 展@高松市美術館 高松市美術館開館35周年記念 特別企画「川島猛展」。 ■ ■■  60年代、70年代、80年代、と、年代を追って代表作が展示されている。まずは、作家の代表作のひとつ、Red and Blackから。 ■ ■■

企画&常設展の静かなコラボ@丸亀市 猪熊弦一郎現代美術館

 丸亀市 猪熊弦一郎現代美術館。エントランスにはこんな変化が。  何が起きているのかは、企画展にヒントがある。 作家の人柄があふれる美術館 わたしが、強く想いを感じる美術館がある(数少ない、行ったことのあるなかで、ということだけど)。  例えば、アーティゾン美術館であれば、コレクションの絵を、自分のところだけに留めておくのでなく、広くみんなに観てほしいという使命感、  地中美術館であれば、現代アートの島・直島において、印象派のモネの絵を、いかに美術史の流れに沿いつつ、

複数のアートが織り重なる -須藤玲子[NUNOの布づくり]@丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、再び。  本稿は、企画展の須藤玲子[NUNOの布づくり]について。 美術館入口のインスタレーション まず、美術館正面の「作品」が目を引く。これは、展示の一作目、インスタレーションと捉えていいのだろうか。  JR丸亀駅前の広場から観るとこんな感じ。  巨大な布(カーテン)?が風に揺れる。まるでこれから、舞台がはじまりますというかのような。  美しく、そして飽きないパブリックアートだ。  この入口展示からも「ただの企画展ではないのだろう」