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エッセイ

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#日記

交尾できるオスを探しています。:創作大賞2023

交尾できるオスを探しています。:創作大賞2023



1.ワナビ

最近、「ワナビ」という言葉を知った。

「wanna be(なりたい)」の俗語らしく、
「なりたがっているが、未熟な者」という意味で、侮蔑的な言葉らしい。

となると、私は「人間ワナビ」なのでは?

自分の使用済みティッシュ4年分を圧縮して喜んでるし、無職だし、ゲイだし、高2からずっと精神科通いだし。
ずーっと「普通の人」になりたかったけど、どうしてもなれなかったのだ。

なんと

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消費

消費

なんか最近、コンテンツのサイクルが早すぎないだろうか
漫画一つとっても毎日1話ずつ無料で読めるアプリ、Twitterでフリーランスの漫画描きが載せるやつ、電子書籍、PR漫画…
レベルの高いものがポンポン出てくるから、今日原石扱いされたものが明日には石ころ同然になってるなんてことはよくあることで
新たな才能なんてものは埋もれてしまう時代だ ものを創る人達にとっては不遇の時代だと思う
いっそ、何か他の

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自宅警備員、熱中症になる。

自宅警備員、熱中症になる。

現在、時刻は昼の12時45分。
11時30分に内科に行ったら、
「熱中症ですね」
と言われた。

「熱中症」というものは、「頑張っている人」がなるものだと思っていた(注1)。
スポーツに励む子供、建築現場の兄ちゃん、交通整理で肌が真っ黒に焼けた警備員(本物)のおじいさん。
みんな、「暑い中、頑張っている人」なのである。

私は、というと自宅警備員2年目。無所属新人2期目と呼んでくれても良い(注2)

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安心のコップ

安心のコップ

最近とても不安定で、イライラすることも増えたけど、同時に、安心する瞬間も増えた。

「昔安心した時」といえば、先生や教授から褒められた時。それは、「認められた安心感」だった。
自分には価値がある。自分にはこの能力がある。だから生きていていいんだ。
そんな風に思っていた。

でも、社会に出るにつれて褒められることは少なくなった。仮に褒めてくれていたとしても、私がいないところで言ってくれているから私に

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