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有馬記念 走法分析

どうも!あばたです!
いよいよ年末の大一番、有馬記念がやってきました(´∀`)楽しみなメンバーが揃いましたね。

先週は朝日杯FS。走法評価Aの◎ドルチェモアは目論見通りの馬場バイアスを活かした粘りを見せて見事勝ちきり。同じく走法評価Aとしたレイベリングも3着激走。相手▲印を回したB評価ダノンタッチダウンも2着と頑張ってくれました。
この勢いに乗って、有馬記念は大きくぶち抜きたいところ!

今回は日頃の感謝を込めて、A〜Eの走法評価と最終印を無料欄で公開します。

また、有料欄の見解もいつも通りフルパワー、フルマニアックでやっております!

それでは始めていきます(´∀`)

走法評価まとめ(無料公開)

A ------
イクイノックス
ディープボンド
ジェラルディーナ
B ------
タイトルホルダー
エフフォーリア
ボルドグフーシュ
C ------
ヴェラアズール
ボッケリーニ
ジャスティンパレス
ポタジェ
D ------
アカイイト
ブレークアップ
ウインマイティー
アリストテレス
E ------
イズジョーノキセキ
ラストドラフト

あばたの予想印

◎イクイノックス
◯ジェラルディーナ
▲ディープボンド
☆ボッケリーニ
△タイトルホルダー

注目していたのは、土曜中山11RのグレイトフルS。このレースの結果によって、イクイノックスがどのような形をとるのかがある程度見えてくると思っていたが、思った以上に意識的に強く残りそうな結果になった。
以下、有料欄で。

-----

アカイイト

大阪杯記事より
金鯱賞ではクビの位置が下がったことにより、追走時のストライドが良化。身体全体を使えるようになってきており、重心の高さは気にならなくなってきた。脚さばきやクッション性の面ではやはり硬さが残るので本質的には速い時計に向いているタイプでは無いので馬場は渋った方がベター。それでも、追走の形が良くなった分、ある程度位置を取りに行っても脚がたまりやすくなってきたのは良い傾向。

ヴィクトリアマイル記事より
捌きの硬さは段々と改善されてきている。追走時のクビは根本から大きく使い、ゆったりとしたリズムでストライドを伸ばした形で走る。コーナリングの形は普通で、特に難はない。終いの形はジワジワと回転が上がって行くストライド走法。この際のトビの高さは余裕があり、叩きつける形は以下にもパワータイプと言ったところ。回転力自体はあまり高くなく、トップスピードはさほど高くない。

エリザベス女王杯記事より
ゆったりとしたリズムと、大きいフットワークを活かしたパワー・持続力の馬。走法からもトップスピード不安はあり、回転が反応良く上がってくるわけではない。その一方でトビの高さとストライドを活かして長くいい脚が使える。コーナリングも標準以上のレベルにあり、アガリのかかる小回り・内回り条件かつ外差しのバイアスならば。
多少雨が降りそうなのも良い。背中の動きや身体の使い方から察するに重心の乱れが少なく、踏み込みが安定しているので、多少馬場が緩くてスピードの要求値が下がった方が嬉しい。

上記過去見解から大きな変更点は無い。パワーに優れたフットワークは冬の芝状況にマッチしてくるし、コーナリングのレベル的にも中山コースに対する懸念は少ない。ただ、差し馬にとって求められるコーナリング要素はタイトに無駄なく回ることよりも、外目を力強く駆け上がっていく感覚。この馬の持ち味的には前者であるため、中山コースの形態が完全にプラスに働くわけではない。また、踏み込みの安定感を担保しているのはその踏み込みの際のパワーにあるが、2500mを走るにはやや強い気がする。クッション性の低さの問題もあり、追走時の脚の負荷が低いタイプの走法ではないため、距離的には少し長いように思える。

評価 D

アリストテレス

目黒記念記事より
基本的には少しずつ足りない。
走法のバランス的には整っており、身体の使い方自体は問題ない。さすがに成績を残してきている馬。
ストライドは少し伸びたらず、前脚の捌きは硬め。かつ、後ろ脚の推進力はやや高さ方向に向いており、トビには遊びがある。時計のかかるコース・馬場向きなので、適性的にはややずれてくる可能性も

近走は追走時の力みや身体の使い方の硬さが目立つ部分があり、全体的な走法はパワー寄りにシフトしてきている。適性的には向いてくるところは多少あるが、基礎スピードも終いのスピードもこのクラスに入ると物足りなさを感じてしまうところ。

評価 D

イクイノックス

ダービー記事より
何回も触れていることだが、キタサンブラック産駒の傾向を見ると捌きが硬めに出やすいがこの馬は別。非常に綺麗に伸びた柔らかい前脚の捌きとバネのような後肢の踏み込みとキックはこの産駒の悪い特徴に全く当てはまらない。
スピード一辺倒かと言うとそうではなく、見た目以上に前脚の踏み込みには十分な力強さがある。そのカラクリとしては以下のような形で現状理解をしている。
クビがやや高めで、身体の使い方としてはやや重心が後ろ側にある。後脚に力をかけてたっぷりとタメが効く形なので、トビが低めな割に、前脚の振り上げに高さが出る。そうなると、前脚が一見綺麗に伸びている形でも着地までの余裕があり、しっかりと地面を叩くことができる。(スローでコマ送りしてみると分かりやすい。)このような身体の使い方をできる馬は稀で、十分な筋力や骨格の強さなど馬体面での良さを活かした形だろう。
その他、手前変えやコーナリング所作から見ても距離が伸びることに対しての不安は少ない。強いて言うならば、このような前後の連動性が特殊なバランスで成り立っている分、やや"疲れやすい形"であるため、長い直線で高いレベルの脚比べをした際の最後の一押しが効くかどうか。ただし、この点では使い詰められていないと言うのは良いとは思う。

天皇賞秋記事より
走法の形としてはやや特殊なバランスで成り立っており、少なくともキタサンブラック産駒の大多数の特徴とは合致していない。特別な馬。母系の方に入っているキングヘイローの血が柔軟性を担保し、硬く強く出やすいキタサンブラック産駒の走法特徴を上手くほぐしているのだと思われる。
身体全体をフルに使い、ダイナミックな形で全身運動を行う当馬にとって、現状のような間隔を十分に開けるローテーションは良く合っているのでは。
良馬場であればコースレイアウトを問わない万能型の走法ではあるが、しなやかさとビューティフルなストライド(ルメール談)を活かすには東京コースが最適解か。追走姿勢も難が無く、非常に安定した回転で走れるため、脚質にもこだわる必要が無いように見える。その反面、早めに蒸かしていくと終いのストライドは綺麗に伸びるがゆえに速度維持に適したフォームに寄りすぎている。グランアレグリアやアーモンドアイのようにどこまでも伸び続けるようなバランスではなく、柔軟性+ストライド+バネを活かした速度維持が持ち味。
焦点としては終いまで加速し続けるような極限のスピード勝負となるか、どれだけ失速しないようにするかの持続力勝負となるか。例年の傾向ではこのレースは後者。だとしたら状態面以外の要素で切ることは難しいのではないか。

こちらでも走法面や血統面に深く触れています。

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