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6/17〜6/18 新馬戦勝ち馬の走法採点

勝ち馬だけ、走法分析と採点をば。詳細な項目は伏せますが、総合採点値とストライド、フットワーク値だけ掲載していきます。


STR→ストライド。0が平均で、プラス側に行くほど大きいストライドを表します。
FW→脚さばきの質を数値化したものです。プラス方向は軽いフットワーク。マイナス方向は重めでパワフルなフットワークです。


コルルディ

2023/6/17 函館 芝1200m 69点
クビをほとんど使えておらず硬めの脚捌き。走法的に緩さが目立ちにくいような剛体的な身体の使い方で、相対的にスピードを持続できた。後脚の踏み込みはなかなか深く、戻りが遅い。トビにはそこそこの高さがあるが、クビが高くて上手く使えていない分、推進力が上を向いている分か。1200mはやや忙しいかもしれないが、マイルだと終いのトップスピードが不足しそうで難しい。

ゼルトザーム

2023/6/17 函館 ダート1000m 73点
スタートの踏み切りは脚がバラバラ。二の足でリカバリーが効いたが、ある程度のスピードに乗せるまでは全体の動作がやや拙い。クビはやや高く、前脚の掻き込みは強烈。身体の全体の使い方は噛み合っておらず、脚力に任せた形での差し切りはある意味見応えあり。後脚の動きの力強さは及第点も、踏み込みの強さにもバラつきがある。フォームができていないので、今後の伸び代は大きいか。

サトノフェニックス

2023/6/17 阪神 ダート1200m 74点
やや大トビでゆったりとしたリズムも、1200mの流れで立ち回れていたのは優秀。ストライドは中程度もトビが高く、追走時の身体の使い方に遊びがある。(これを楽に追走させてしまったここの他の出走馬、今後はどうだろうか…)
ピッチの上がりは緩やかで、後脚は少し流れ気味でストロークの戻りが遅い。クビ使いは悪くなく、前脚の出方や捌き方についてはクセがなく素直な形。ワンペース気味のトビ高先行馬が走りやすいコースではあるので、適性は良かったか。

ノヴァエクスプレス

2023/6/17 東京 芝1400m 71点
トビの高さはそこそこに、前脚の出方は良くストライドはボチボチ稼げている形。クビ使いに硬さがあり、硬めの後脚の動きと前脚の出のタイミングがやや噛み合っていない。
終いの直線では早々に左手前(逆手前)に戻してしまった。左後ろ脚の踏み込みが浅くやや突っ張った形で入り気味。力がうまく伝わっていないか、クビが外に向いたまま内に刺さって行くというある意味器用な動きをしていた。動作硬さやフットワークの力感から、ゆくゆくはダートかも。

アマンテビアンコ

2023/6/17 東京 ダート1400m 79点
クビの位置は少し高いが、その分スッと綺麗に姿勢が起きていて、前脚はスムーズに出ている。ストライド、トビの高さは中程度でバランスが整っており、フットワークはかなりパワーが際立った形。ダート馬としてなかなかの走法。東京ダートの長めの直線でもフットワークが乱れずに最後まで安定感高く走り抜けた点は高評価。この時期としては破格の完成度。2歳のうちに稼いでおきたい馬か。

ベルパッション

2023/6/18 函館 芝1200m 80点
身体全体の使い方にまとまりがあり、バランスが整った形。後脚が流れずにキチッと戻りの動作が決まっており、ピッチの上がり方は優秀な形。トビも低く鋭いので、普通は前脚の方は窮屈になりがちなところではあるが、綺麗に伸びていて美しいストライド。今回の内容からは、高く評価しておいても良いか。
一応、この日良く走れていたタイプの走法かつ、終いは馬場の良いところを伸びていたことだけはメモしておく。

レディントン

2023/6/18 阪神 芝 1600m 76点
フットワークは力強く、四肢の動きもスムーズ。悪い硬さを感じないバランスの整った走法。クビは少し前にツッコミ気味で、その分前脚の出方にバラツキがあるが許容範囲内。(主に右前。アウトステップ気味。クビのツッコミ方と相関はあるのだが、どちらが主導なのかは不明)
後脚に力強さが出ればこのあたりの問題は解決しやすいところ。

ボルケーノ

2023/6/18 東京 芝1600m 83点
力強く安定感のある形。クビ使いはやや荒く、もう少し柔軟性が出ると良い。四肢の強度十分で、背腰含めて安定感が高くバランス良い形。そこそこに完成している分勝ち切れたか。左手前の際の身体の使い方は優秀で、クビを無理なくスッと下げて前脚の出方もスムーズ。パワー的にも十分で、中山などもこなせると思う。


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